自分に正直に生きる努力

この2ヶ月は、感謝祭とクリスマスと家族が集まるイベントなので、精神的にずっと疲れてはいた。でも私の仕事はパートなので、一般企業や学校と異なり、その時期は感謝祭前後とクリスマス前後しか休みはなく、平日は通常勤務なので、家にいないというだけで随分救われたのは確かだ。

夫とのことが起こる前は、義両親と感謝祭ディナーとクリスマスディナーを囲んで交流するのが恒例だった。しかし、義母が去年私のところに乗り込んで来たのをきっかけに、私は義両親と絶縁している。一方子供たちは変わりなく彼らを慕い、定期的に彼らの家に遊びに行くことがある。

夫にははっきり義両親には会いたくないと宣言してる。だからなのか、義父が癌治療中という都合が良い理由があるせいなのか知らないが、義両親は感謝祭とクリスマスも我が家に来ることはなかった。このパターンが義父が逝くまで続くのなら、私はそれでいいと思ってる。

春になると、子供達のスポーツの季節がやって来るので、彼らの試合観戦で義両親と顔を合わせることはあるだろう。会いたくないが会わなくてはいけない状況に、正直胃が痛くなる思いはあるが、だからと言って逃げるということはできない。たとえ顔を合わせても、挨拶交わすだけであるから、自分に「大丈夫、その時だけだから。」と言い聞かせ自分を励まし、やり過ごすしかないと思ってる。

クリスマス翌日に、次男が義両親のところへ家族みんなで訪問しようと提案してきた。感受性が強い次男は、おそらく家族崩壊を感じ取ってるのかもしれない。自分が家族を取りまとめて平和を取り持とうと無意識に思ってるのかもしれない。彼がすでにアダルトチルドレン的行動を取ってることに、正直がっかりしてしまったが、こればっかりは回避できないのは確かだ。

結局私は正直に「義両親のところへは行きたくない」と答えた。次男が理由を訊いてきたので、「唯一の休日なので、家事が溜まっててそれを消化したい」とだけ答えた。彼は残念そうにしていたが、私は自分に正直なることを優先させた。

自分に正直になること、つまり行きたくないなら行かない、会いたくないなら会わない、やりたくないのならやらない、というスタンスを今まで後回しにして来た。家族のためという理由で、自分を押し殺して生きて来た。でもそれはもう辞めたのだ。

今までの自分だったら、次男の残念そうな表情に気持ちが揺れ、結局行きたくもないのに行ってかもしれない。それは、自分を傷つけた相手の思うツボでもある。彼らが一番恐れてるのは、子供達にこのいざこざを知られることである。私がなぜ彼らを避けるのか、本当の理由を知られることを彼らは恐れているのだ。

私はそれで良いと思ってる。いずれ真実は明らかになる。そして、いずれ子供達は真実を知る。何年先になるかわからない。もしかしたら彼らが大人になってから知るかもしれない。子供達に相手を悪く言うつもりは到底ないが、私は自分に正直になることだけは自分に誓うことにした。

実は12月26日は結婚記念日だった。私はなにも言わなかった。なにもしなかった。するつもりもなかったし、したくもなかった。夫もなにも言わなかったが、私のパソコンの机にカードが置いてあった。記念日を祝うカードだ。だが、私はなにも彼に言わなかった。

一瞬かつての自分が自問自答する。なにか言った方が良いのでは?かつての優しい自分がそう語りかける。でも今の自分は、もうその手には乗らない、もう二度とあの負のループに戻りたくない、というのが正直な気持ちだ。

他人を傷つけることを恐れ、他人を優先し自分を傷つけることも優先して来たこの思考から抜けるのは、かなりの努力が必要だ。意識してそれを改めないと、また同じ思考パターンにはまってしまうからだ。

ナルシストは、そんな優しい人間を獲物にする。ガスライティングをして、優しい人間のナルシストに対する不満を、罪悪感という武器で打ち消そうとする。私はもうその手には乗らない。嫌なものは嫌だと、はっきり意思表示する。自分自身に正直に生きる。それが私の今年の目標でもあるのだ。

離婚関連の記事を読んでて目についた本("Getting YES with Yourself" by William Ury)を最近読んだ。その本には、自分自身の意志に同意することを優先させることの重要性が書かれていた。他人ではなく、まず自分自身の決断を優勢させること。そこには、自分を労わり、自分に納得することが、最終的には両者に大きな勝利(つまりウィンウィン)をもたらすとあった。

この本でも、今まで読んだメンタルヘルス関連の本もそうだが、相手をリスペクトすることが共通して語られている。自分の気持ちに正直になると同時に、相手をリスペクトし、冷静を保ち対応することが強調されていた。だから私も淡々と冷静に、嫌なものは嫌だと意思表示していくつもりだ。

夫の誕生日が来週末にやってくる。夫としてではなく、1人の人間として、祝福してあげるべきか、正直少し悩んでいる。ただその違いを私しか知らないので、妙な勘違いをされても困る。

自分の正直な気持ちはというと、「なにもしたくない」だ。さて、この1週間にどう決断すべきか悩みどころでもあるが、概ね気持ちが固まってるのも確かではある。

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