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荒波翔さん、コーチになる(そして私は目の前で指導されたのだった)


いや、その事はもうかなり前から文字列としては知っていたわけだし記事にも書いているが。そう、荒波翔さんは神奈川の独立リーグ、神奈川フューチャードリームスの兼任コーチとなっているのである。

知ってはいたけど、実際に見たことはない。荒波コーチというのは野生のキツネのようなものだった。いるとは聞いているが実際には見たことはないですね……ということだ。
しかし、私はついにくだんの野生のキツネを見るに至ったのである。

それは8/10のことだった。ひどく暑い夏の日だ。この日は神奈川フューチャードリームス、初めての主催での有観客試合となっていた。私もフューチャードリームスをこの目で見るのは初めてだった。
しかしながら、私は一塁側(要するにホーム側)ではなく、ビジター側である三塁側に座っていた。買ったユニは三塁側では着られずリュックの肥やしとなっていた。
なぜそんなことをしたのか?それは、三塁側の方がベンチを見られるからである。私のこの日の目的は大まかにはフューチャードリームスを見に行くことであったが、もう少し細かく言えば荒波コーチを見に行くことだったのである。そしてコーチというのは、大体ベンチに籠もりきりなのであるから、三塁側に座るのはもう必然と言えた。

そうして私がいそいそと席に着くと、すでに選手達の練習始まっていた。しかし、ベンチには誰もいない。主に選手だけの練習時間であったらしい。しかしながら、野球観戦自体が非常に久しぶりであった私はその風景を見るだけでも心躍るものがあった。ああ、野球を見るってこんな感じだったよな……固い椅子に座って、グラウンドで選手が練習してて……

とか思っているうちに、ベンチに人が出てきた。そして、その中に荒波コーチはいたのである。



いたのである。

わあ……本当にコーチになってるんだ……という感動はあったものの、いかんせん野球のコーチというのは選手と同じユニフォームを着ている。まだ若く体形も崩れていない荒波はそれが少し痛々しくも思えた。なんなら、さらっと代打とかで出てくるのではないかと思わせた。しかしながら、そんなことはなく試合は進み、そしてそのまま終わったのである。


その間荒波はノートを取ったり取らなかったりノートを見たり見なかったりしていた。時には選手の指導のためか二人でベンチ奥に引き上げることもあった。
ああ、コーチになったのだな……私は「試合中のコーチの行動」というのを注視したことがないため、コーチとしての動きはどうなのか?という事は全然わからんが、確かに荒波はコーチになっている。
コーチに注目してみると、ファーストとかサードに立っているコーチってなんなのだろうとか思う。いや、なんなのかはわかっているのだが、彼らは何を教えるコーチであるとか決まっているのだろうか。荒波はそこに立つことはなかったのだが。サードのコーチは多分いわゆる守備走塁コーチだと思うのだが、そうなると荒波は守備走塁コーチではない?コーチにも格とかあるのだろうか?
とかなんとかいろいろ考えていた。思えば、「プロ野球のコーチ」というものに対しての造詣が浅すぎる。ほぼ何も知らない。しかし、何も知らないことに思いを馳せられた分だけ良かったのかもしれない。これからは、野球を見る際には少しコーチのことも注視してみようと思う。

ところで、神奈川フューチャードリームスは、勝っても負けても試合後に反省会をしているようだ。先日見に行った際には、最後はこのように、荒波を囲うように選手が集まっていた。


(見えないが手前側に選手がいる)
そして私は、その指導をめちゃくちゃ聞いていたのだ。観客席の真下でそのようなミーティングをしているので、もうめちゃくちゃ声が聞こえたのだ。
ただし、「声が聞こえた」という事実に舞い上がり、内容はほぼ覚えていない。走塁についての指導があったように思うが、忘れてしまった。

そういえばこの前、横浜の二軍も見に行った(正確にはロッテの二軍を見に行った訳だが)。その時もやはりコーチが試合後にミーティングをしていて、同じような位置取りだったのだが、コーチの声は全く聞こえなかった。
荒波の声がでかいのか、横浜二軍コーチの声が小さいのかはわからないが、それだけ報告しておこうと思う。

#荒波翔 #神奈川フューチャードリームス

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