荻野貴司っていつ帰ってくるの?🥺
ものすごく素朴な疑問で申し訳ない。来週戻るをもう三回くらい聞いた気がした。
荻野貴司さんは7月のどこかに、盗塁の際に足を痛め二軍落ちをした。これをロッテファンは「風物詩」と呼んでいる。
しかしながら、私はロッテファン歴が非常に浅いので、実はこの風物詩とやらをよく知らない。私はロッテファンになったというか、ロッテの試合を見始めたのは2017年のことであった。
「なぜロッテの試合を見るようになったか」については、話せば長くなるのだが、その頃荒波翔さんの試合に出る回数が激減しており、はあ~世の中つまんねみんな死ねと思っていたからである。思ったより短かった。というわけで、さすがにこんな心持ちではいけない……!と思ったのでチームを切り替えていったわけである。あの名将原監督もよく「切り替える」と口にする。私の場合、切り替えた結果がロッテだったのである。
なぜロッテなのか?と聞かれれば、それは結局荻野がいたからだと思う。荻野貴司に関してはよく考えたら何か特別思い入れがあるわけではないっちゃないのだが、荒波は彼を親友と呼んでいる。ゆえに私にとっても心の親友と言えるだろう。勝手に言ってろという話だが。
ところで、荒波は荻野のことを親友と呼ぶのに、荻野はそうでもなさそう問題は常に荒波ファン界隈につきまとうものである。荻野はチームでも慕われていて人格者で友達も多そうだが、荒波はなんかこう、友達多そうな感じは特にない。いや、良い意味でだけど。良い意味で友達少なそうなので。まあ、嘘がつけないタイプというかね……なかよし営業するならチーム内でやった方がグッズの売り上げとかに効果的だと思うんですよね。それをせずに荻野荻野と言い続けたという点は評価してほしい。誰に評価してほしいのかは知らんが。荒波がなかよし営業をしたの唯一はDBスターマンとかいうマスコットなのだが、これに関してはマジで長くなって本題から逸れるので割愛する。
荻野貴司の話に戻るのだが、彼が「春の妖精」と呼ばれているのはロッテを見始める前から知っていた。春先に現れて好成績を残すも夏には消えているというロッテファンが見た幻のような存在である彼だが、私が見始めた2017年からというのは実はこの「春の妖精現象」は起きていなかった。
2017年といえば伊東勤監督最後のシーズンであった。なぜか打者が総じて不調に陥っており、その時荻野貴司さんはどうしていたかといえば、普通にその「不調の打者」の一人だった。ゆえに、2017年彼が二軍落ちしたのは、怪我のためではなく不調のためである。なので、言うほど「大活躍を見せるも夏にはいない」という感じではなかった。普通に不調だったんだな……という感じである。この時ロッテにいったい何が起こっていたのだろうか。コーチとかの違いもあるのかな?
2018年も同様にこの現象は現れなかった。荻野貴司さんは夏まで持ちこたえたのである。最終的にオールスター直前の死球骨折でいなくなってしまうのだが、それはどの選手にも起こりえることであり、彼特有のものではなかった。
そして2019年には規定到達である。
どうだろうか?少なくとも私がロッテを見つめた三年間では、荻野貴司さんは特に妖精ではなく、現実としてそこにいる人だった。もう荻野貴司は現実のものなのである。そう思った。
そう思った矢先に事は起こった。荻野貴司はこの時点で既に11もの盗塁をしており、ダントツでリーグトップの成績であったのだが、ここで12個目の盗塁を決めた。――と思ったらなんか走者が別の選手に替わっていた。そういうことである。にわかロッテファンである私の眼前にも、例のソレが現れたのである。翌日には荻野貴司さんは登録抹消されていた。
しかし、思ったのだが、荻野貴司さんの怪我の仕方は奥ゆかしい。「あれ?もしかしたら翌日普通に出てくるんじゃないかな?」と思わせる。ところが出てこないのである。めちゃくちゃ痛がったあげく普通に次のイニングにも出ているような選手もいる中、この奥ゆかしさはなんなのだろう。野生のうさぎは怪我をしても至って普通に振る舞うという。荻野貴司は野うさぎであるのだろうか?そういえばあの足の速さもうさぎ的であると言えばそうとも言えるのかもしれない。
妖精だったり野うさぎだったりファンシーな存在として語られがちではあるが、荻野貴司さんはもう幻ではない。事実として、今日(8/17)には二軍戦に復帰したそうだ。おそらくは間もなく上がってくるのではないだろうか。もう野のうさぎではない。韋駄天としてフィールドを翔けるのである。
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