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朝霧の先に佇む古社 出雲大神宮で楽しむ神秘的な紅葉と愛らしい落ち葉アート

京都の紅葉の美しさといえば、海外からの観光客も訪れるほど。
京都市内にも北野天満宮や高台寺など紅葉の名所と呼ばれる場所が多数ありますが、少し足を伸ばせば混雑も少なくゆったり紅葉を楽しめるスポットがあります。

嵐山のさらに西、嵯峨野トロッコ列車の終発着駅としても知られるJR亀岡駅から京阪京都交通のバスに乗車して約15分。和銅二年(西暦709年)創建の古社、丹波一之宮として知られる出雲大神宮です。

日中の美しさはもちろんですが、秋にこの場所を訪れるなら少し早起きをして早朝に向かうのもおすすめ。運が良ければ丹波霧と呼ばれる、亀岡盆地特有の霧がかった神秘的な景色を車窓に眺めることができます。

亀岡の霧の濃さは”自称世界2位”。幻想的な朝霧のなかをバスに揺られ、出雲大神宮前のバス停で下車。大きな石造りの鳥居から参道に進んでいきましょう。

こちらの神社では、参道や境内、背後に望む神体山 御影山の鮮やかな紅葉ももちろんのこと、ぜひ注目したいポイントがあります。
それは参道両側の砂利の上に描かれた、いくつもの落ち葉アート。

縁結びの神社らしく落ち葉をふっくらとハートの形に積み集めたシンプルな図案のほか、キリンやリードに繋がれた犬、スマイルマークなど様々な図案を見ることができました。
出雲大神宮は京都でも随一の落ち葉アートの名所なんです。

うさぎに白い花を差し出す少女の姿を描いた落ち葉アート

工夫を凝らした可愛らしいアートに気持ちが浮き立つのを感じながら一之鳥居をくぐると、一転して境内は厳かな雰囲気。
 
朝は特に人が少なく、静謐な空気を感じられます。深い霧の奥に浮かぶ紅葉の色彩の鮮やかさや虫の声に包まれると、あまりに神秘的で、ふと立ちすくんでしまいそうになるほど。圧倒されるような清らかな空気のなかで、自然の美しさを心静かに味わえます。

境内には拝殿・本殿のほかにも複数の摂社や真名井のいずみ、磐座、古墳などの見どころ・パワースポットも数多くあります。上の社のさらに先、神域である最奥の磐座へ行くには9時になるのを待って、社務所で入山のたすきを受けてから進みましょう。

真名井のいずみ。御神水は持参した容器に汲んで持ち帰ることが可能

可愛らしい落ち葉アートに癒され、霧がかった神秘的な雰囲気の中で紅葉の景色を眺める、他にはない紅葉狩りが楽しめる出雲大神宮。紅葉の見ごろとなる11月中旬から下旬にかけて、ぜひ足を運んでみてくださいね。

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出雲大神宮
〒621-0002 京都府亀岡市千歳町出雲無番地
HP:http://izumo-d.org/tougu.html

*朝に出雲大神宮を訪れたその後は、バスで再度JR亀岡駅へ。
 京馬車に乗って保津川下り乗船場へ向かい、川下りで渡月橋まで戻れば、 
 午後は嵐山グルメを堪能して嵯峨野の神社仏閣も巡る時間も十分。
 亀岡から嵯峨・嵐山エリアを一日でたっぷりと堪能できますよ。



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