【月刊あめのもり】2022年5月「走れ正直者。走るな無法者。」
みなさん、こんにちは。アイタイスの雨森です。
このコラムやメルマガなどで何度も書いているように、僕はサッカーが大好き。特にヨーロッパのサッカーファンです。
ちょうど2日前にチャンピオンズリーグが終わり、今シーズンもひと段落。僕が応援しているマンチェスター・シティは、プレミアリーグを制したものの、念願のチャンピオンズリーグは獲れず、なんとも不完全燃焼といったところでしょうか。
(この記事は2022年5月31日に株式会社アイタイスの公式サイトに公開されたものの転載になります。)
アレばっかりは、許せない。
と、まあそんなことはどうでもよくて、特に海外のサッカーの試合中に(Jリーグでもあるのかな?)問題になりがちなのが、観客のピッチへの乱入です。
観客席の壁を乗り越え、土足でピッチに入り込み、全力疾走で追いかけてくる警備員を見事にすり抜けていく姿。
サッカーファンでなくても、ニュース映像などで見たことがあるかもしれません。
彼らはそのままお目当ての選手のところに駆け寄り、握手やハグを求めたり、場合によってはポケットからスマホを取り出して、世界的な人気選手とツーショットを撮ったり。
そのうちに警備員に追いつかれ、捕らえられ、連れ出される。そんな光景がだいたい1シーズンに何回かは見られますね。
犯人が子どもの時もあり、場合によっては「微笑ましい珍事」的な扱いで報じられるこういった類のニュースですが、僕はもう、本当に嫌いです。腹立たしくて仕方ない。
というのも、そういう“ならず者”に対して、スター選手たちは、わりと優しく接するのが常。だからこそ、余計にたちが悪いんですよね、こういうの。
でも、選手たちの心理はとても分かります。自分が優しく接することで、その“クレイジーな”観客の気持ちを落ち着かせないと、事態が永遠に収まらないかもしれないし、そもそもサッカー選手とて人気商売。そういう熱狂的なファンが、自分の立場を作り出してくれているという意識もあるかもしれません。だから無下にはできない、といったところでしょう。
なんだったら、正直に言って、ちょっと“イッちゃってる”人たちなので、親切に接しないと、最悪の場合、何をされるかわからないっていう恐怖心もありますよね。
ピッチ上にいる“生の”メッシやクリスティアーノ・ロナウドに触れる。なんだったらツーショットの写真を撮れる。サッカーファンなら誰だって天にも昇る心地です。
だけどほとんどのファンは、定められたルールを守り、また試合中に極限まで高められた選手の集中力を途切れさせないように、グッと我慢しているわけです。
にもかかわらず、それを破った無法者が、なぜか人気選手に優しくされて、みんなが撮りたいツーショットの写真をゲットできたり、握手やハグをしてもらえたり……。こんな不条理、許されてはいけないはずです。
本当に、本当に、厳罰に処してほしいと願います。(実際、あれってどれくらいの罰になるんでしょうか。知っている人がいたら、教えてください)
昨年12月の大事件をふたつご紹介。
さて、話題を身近なところへと変えましょう。
昨年12月。上に書いたのと同じような違和感を抱いた出来事がありました。
ひとつめは当時1歳だった息子の保育園でのお話。
その日はクラスの発表会(的な? イベントの名前は忘れました)があり、保護者も見学できることになっていました。
しかしコロナの影響で、来園できる家族は1人だけ。
息子のはじめての晴れの舞台ということで、僕も妻も見学に行く気満々だったのですが、こればっかりは仕方ありません。保育園がとった対応も、時代の流れ的に間違っていないと思います。
ということで、見学は妻に任せて、たくさん写真や動画を取ってきてもらいました。
問題はここからです。
「なんか、両親で来てるところもチョコチョコいたよ」
発表会から帰ってきた妻がそんな風に話します。
え? 話が違うがな。僕は戸惑いました。
両親で来ていた家族に対して、保育園からの案内が行っていないとは思えません。それが許されるなら、僕だって行きたかったのに……。モヤモヤしますよね。というのがひとつめの出来事。
もう一つも、とてもよく似ています。
先述の『保育園発表会事件』から、1週間ほどが経ち、今度は4歳の娘の習い事のはじめての発表会が、区営の体育館で行われました。
これまた日頃の練習の成果を発揮できる大切な機会。
僕も妻も非常に楽しみにしていましたが、やはりコロナ対策として、見学できる家族は1名だけと案内がありました。状況は先ほどとまったく一緒です。仕方ないですよね。
今度は妻を家に残して、僕が行くことになりました。
パパである僕は「ここぞ」とばかりに、気合いを入れまくり。2アングルで娘の勇姿を動画に収めようと、ビデオカメラとiPadを持って、意気揚々と会場に行くと……もう分かりますよね。
なぜか普通にいるんです。両親で来ている家族が。しかも今回は、兄弟が一緒に来ている家族すら散見されます。
それに対して、運営側というか、習い事の主催元の人も咎めることもなく、普通に受け入れていました。
いやいや、そこはルールを守ろうぜ……。立て続けに起こった同じような事件で、僕はイライラしていました。
怒りたくても怒れない。だからこそ……。
ここで問題となるのは、保育園や、習い事の運営側の態度ではないと思います。最初の例で言うと、サッカー選手でもありません。
もちろん毅然とした態度で「すいません、他の方も守られているルールなので」と、両親で来ている家族に説得できるのであれば、それもいいですが、やはりわざわざ寒い中、会場を訪れた人に対して「決まりなので……」と追い返すのが難しいのは分かります。
それに保育園も習い事も、広くいわば客商売なので、そんな態度をとった挙句、どんなふうに口コミが広がるかも分かりません。
だからこそ、家族、つまりサービスを受ける側が、決められたルールを守るべきだと思います。
最初のサッカーの例もそうですが、ルールを破った人が、ルールを守った人よりいい思いをする。そんなこと、ないに越したことはありません。
正直者に、サチアレ。
さて、取り留めのない話題が続いていますが、何が言いたいのか。
上に書いたような「無法者が得をする」「正直者が馬鹿を見る」といった状況ができるだけ起きないように、我々が仕事をする上でもできることがあると思います。
それは、不当な値切りに応じない。ということです。
同業者の方はご承知の通り、“あってないような”我々の業界の相場。それだけに値切られること、多々ありますよね。
まず大前提として、僕はクライアントの値切り交渉には積極的に応じます。だから窓口となるクライアントの担当者は、僕に対して基本的に値切り交渉を仕掛けるべきだとも思います。
というのも、我々の仕事の大目的はクライアント企業のビジネスに貢献することであり、「出ていくお金を少なくする」ということも、その一つの手段だから。値切りましょう。値切ってください。存分に。
その上で、理にかなった値切りというか、妥当性のある交渉であれば、「確かにここは金額を抑えるのが賢明です。デキる限り、勉強させてもらいます!」となるのはやぶさかではありません。
しかしどんな時でもそれができるかと言われると、もちろんそんなことはないですよね。
なぜなら値切り交渉もなく、「正規の額でお願いします」と言ってくれる他のお客様に対する不義理になってしまうから。ここが今回の話の大事なポイントです。
価格の交渉をされて、安くするのは簡単なことです。でもだからといって、いついかなる時でも応じられるかというとそうではない。繰り返しになりますが“ゴネたもん勝ち”という状況をつくらないのが大切だから。
ということで、あんまりキレイにまとまりませんが、今回も公開のタイミングまで時間がないので、これくらいにしておきましょう。
はい、今日はここまで。
冒頭に書いた通り、ヨーロッパのシーズンが終わり、今週から代表ウィークが始まりますね。直近の日本代表のスケジュールはこんな感じ。
6/2(木):対パラグアイ
6/6(月):対ブラジル
6/10(金):対ガーナ
6/14(火):未定
なんと王者ブラジルとの対戦もあります。もちろんネイマールなどの主力選手も来日予定です。
なんとも楽しみですね。早めに仕事を終わらせて、お家に帰りましょう(絶対に無理)
ということで、結論のアイデアがなく、普段はこんなこと、書かないのに、サッカー情報でそれっぽくまとめました・爆
ではまた来月に!