小さい頃の私へ
あなたが生まれた日、その前日から当日の朝にかけて雨が降ってたみたいだけど、生まれた瞬間から太陽が顔を出して青空が広がったんだよって、お母さんが話してくれたよ。
ちゃんと雨水で清められた後に光を浴びて生まれて来たって感じだったのかなぁ?
物心ついた頃、私はお母さんのお腹にずっといたくて、お腹大きくなったのは分かってたけど、まだまだ出て来たくなかったのにぃって思ってた。
いや、思うようにしてたのかもしれない。
それは、あなたがお母さんから
「あんたが素直に生まれて来なかったから、お腹切らないといけなくなったんよ」
この、お母さんにとって悪気も無く出た言葉に傷ついて、「わたしのせいじゃない!!わたしはお腹に居たかったのに、お医者さんが出したんだ」って口にするようになったんだよね。
小さい頃の私は、ずっと、お母さんのお腹を切らせて生まれてきたことを申し訳なく思ってきたよね。
生まれて来て良かったのかなぁって、ずっと思ってた
お母さんと歩くとき、手は繋がず、指一本ずつしか握らせてくれなかったことや、抱きしめてくれた記憶もほとんど無いぐらいの私にとって、よその子との違いに悩み、やっぱり生まれて来てはいけなかったのかなぁって。
実はこの気持ちは正直、10代、20代、30代、40代と、ずっと続くんだよね。
ほんと切なかったよね。
お星様のところに行きたかったよね。
でもね、聞いて!
52歳になってようやく、この事について少し出口が見えてきたコトが起こるんだよ。
それはね、親元離れての生活が2年目を迎えた初夏あたりやったかな?
お母さんと電話で話してた時、ふとした会話の流れで、ハッキリ伝える事できたの。
あの言葉がショックだったとか、手を繋いだり抱きしめて欲しかったって。
するとね、お母さんがね、めっちゃびっくりしてたんだよ。まさか、そんな風に思ったり考えてたなんて、思わなかったって。
そして、
「ごめんね。無意識とはいえ、悪かったね。
お母さんにとって、あんたが生まれて来てくれたことが幸せであり、励みやったんよ。お父さんとの事で色々乗り越えられたのは、あんたがずっと側に居てくれたからなんよ」
って話してくれたんだよ。
その話聞いた時、込み上げるもんあって、涙が溢れて来たよ
きっと、インナーチャイルドちゃんが反応してるんかなぁって。
だからね、小さい頃の「かずこ」ちゃんに声を大にして伝えてあげるよ。
大丈夫!
かずちゃんは、生まれてきて、良かったんだよ
お母さんにもズッと、大事に思われてたんだよ!
大丈夫!
辛かったよね、悲しかったよね
でも、それから半世紀もかかっちゃったけど、あなたは大切にされてたことをちゃんと知ることができたんだよ
今の未来の私にとっても同じだよ。
かずちゃんが、このお母さんをバッチリ選んで生まれてきてくれたから、色んな経験できたんだよ。
かずちゃん、この地球に生まれる決断をし、今世、今のお母さんを選んで生まれて来てくれて、ありがとう(^∇^)