見出し画像

日本でジャカランダを植えてみたい


シドニーにいる友達に会いにオーストラリアに行って来た。
転職した者の特権、有休消化期間をありがたく使わせてもらおう。

シドニーの街を散歩しているとしっかり躾をされたのか、マイペースなオーストラリアの文化がそうさせたのか、とにかく利口なワンコと優雅な主たちがよく目に留まる。

もう一つ私を強く引き寄せたのは、街のあちこちを美しい紫で彩る花木。


聞いてみるとシドニーの桜、ジャカランダ(Jacaranda)だそう。

「この美しい花木に囲まれながら愛犬と一緒にアフターワークを過ごせる空間を日本にも増やして欲しい!」

と人任せな願いをとりあえず声に出してみた。

どうやら和名では紫雲木と呼ばれ、世界三大花木の一つだそう。
他の二つは

鳳凰木/Delonix regia
火炎木/African tulip-tree

ポケモンのような少年心くすぐる名前を持つ花木だけども、そういえば沖縄で自生しているのを見たことあったな〜と思い出しつつ、ジャカランダをこの機会に見ることで意図せず三大花木をコンプリートできた。

ジャカランダはラッパのような花のフォルムにちなんで「栄光」や「名誉」といった花言葉を持つらしい。
オーストラリア法が成立し、オーストラリアが英国から完全な独立を果たしたのは1986年(※1901年の連邦制国家の成立によって独立したとも捉えることができるし、私は世界史弱者なので鵜呑みにしないでいただきたい)。まだ38年しか経っていない訳だけど、先人たちが血と汗を流しながら第一次産業で劇的に発展させ、多様性を尊重する憧れの国になったことを知ると、街に咲くジャカランダの花はまるで自由と栄光を謳うファンファーレを響かせているような気もした。


海のある土地って必ず
「あなたの人生ですけど、実はこーんな道もありまっせ」
ってオプションを後出しで提示してくるんだけども、シドニー(というかオージー犬とジャカランダ)もまさにその一つだったような。

ローマとかパリとか海の面していない都市だと「旅行で十分かな」で済むけれど、海にルーツを持つ自分の家系の性なのか、都会疲れしているだけなのか、理由は色々あるだろうけども数年前から私の老後の夢として君臨しているのは宮古島だ(海外じゃないんかい)。

決して便利ではないけれど、「あるのは海だけ」というシンプルな環境で、グアバを栽培して何らかの形で日本のスマート農業化に貢献しつつ老後を過ごしたいな〜なんて思っていたんだよね。
そしたらここ数日、シドニーのジャカランダもしつこく私の脳内を覗いてくるもんだから、ここで夢の更新としよう。

「40歳超えたら海の見える田舎でグアバを栽培しながらジャカランダパークを運営したい」
(自分が40超える頃には海の見える田舎のテレワーカーがもっと増えていて、午後から愛犬と共にアフターワークを楽しむ需要が増えているという環境の変化も促さないといけない。おや、ハードル高いぞ。)

うん、なんだか広大な土地も必要になりそうだけど一旦今の夢はこれにしておこう。
※高頻度で更新する恐れ有り