ネテロ会長の『百式観音』の強さについての考察
ネットでは様々な論があるが、自分なりに考察したい。
まず共有しておきたいのが、ネテロ会長の念能力は『強化系』であり、
『百式観音』は放出系や具現化系の系統に属すると思われる能力であるということである。
つまり、ネテロ会長は攻撃力・破壊力の面において最大出力は出せていないのではないかと考える。
ではなぜ『百式観音』が強いのかというと、それは『感謝の正拳突き』により神速の域に達したネテロの祈りに『連動』する点である。
メルエムもこの挙動一点において自分よりはるかに速いと認識しており、これによりネテロ会長は辛くもメルエムの攻撃を防いでいた。
つまり百式観音の強さは、攻撃力があることではなく、圧倒的に『速い』こと、である。
ネテロは身体能力その他すべてでメルエムに劣るが、祈る速度のみが圧倒的にメルエムに勝る。それ故、祈りに連動する百式観音でメルエムに挑んだのである。
この点を補強するようにゼノ=ゾルディックも『百式観音』を指し『これが最も厄介な能力じゃろ』と評している。『厄介』である。厄介とはつまり面倒だったり、煩わしいことだ。攻撃力が高い能力を厄介というだろうか。言わないのではないだろうか。あの世界では有り得ない合掌速度に連動するから『厄介』なのだ。
つまり百式観音自体は、『合掌と連動する念人形』という能力でしかなく、そのネテロの合掌が、素の身体能力として異常に早くなるという『バグ』が生じているので、『厄介』な能力になったのである。
冨樫先生がゲームを好きなことは周知の事実である。ゲームにはバグ技(抜け道)がある。冨樫先生の百式観音最強の論拠にバグに近い論理を持ってきたのはそのためじゃないかとも思う。
(ヒソカVS団長の死者の念が消えないことで、能力解除後も念人形が消えないのも同じバグの着想だと思う)
なので(なので??)ネテロ会長が本気のオーラで硬で殴ったら、百式の零以上の出力が出るのではないかとも思う。当たらないだろうけど。