ハーレムものの鈍感主人公のヘイト処理の解法①
一つの答え、三人称で書く。
ヘイト処理のテクに『ヘイトを溜めるような描写はそもそも書かない』という技があると思う。作中で起きたとしても、敢えてそれを書かないことで読者の反感を買わない技術だ。
これが鈍感系主人公を書くうえで大事なテクになる。
つまり複数のヒロインに好意を寄せられて、それでも気が付かない主人公。一人称で書く場合、例えば主人公に赤面するヒロインを書くと、それを見た主人公が『A子は一体どうしたんだと僕は不思議に思った』みたいな頭の悪い文章を追加する必要がどうしても出てくる。
だが三人称だとこのような描写を省けることが多くなる。(三人称でヒロインが赤面していることを書いて終わり)
本来ある墓穴をひょいとジャンプし飛び越えるようなものだ。
いずれにせよ墓穴があるわけだが、三人称はすっ飛ばせる。
この技術を駆使することで、不自然なことに変わりはないが、自然な感じになる、ことが多いように思う。
よって、複数ヒロインを用意する作品の場合は三人称で書くことがお勧めだと個人的に考える。