開眼しても閉眼にならないようにするためには
練習やラウンドでコツを掴んだ瞬間は誰もが持っている。”これだ”と思っても、次の瞬間からその感覚が消え去ってしまっていたり、ある一定期間はいい調子だったのに賞味期限が切れたように効果が少なくなったり、逆の効用が出てきたりといったことは日常茶飯事といえる。このような効果の違いはどうして出るのだろうか。
開眼したと思っても次の瞬間には閉眼してしまった人は、開眼したのではなく、たまたま物理的なタイミングが合って、いい球を打ってしまったといった偶然の代物なので追い求めること自体が難しいことと捉えてほしい。ただ、出来たということは偶然だったとしてもできないわけではないので、可能性を秘めていると思ってもらうはいいだろう。ただし、次の瞬間を待つだけではいつ訪れるかも分からないので、もう少し基本動作の習得に努めてもらいたい。
ある一定の期間はいい調子だったのに賞味期限が切れてしまったといった人は、開眼できたにもかかわらず、それらの習得に努める努力を怠ってしまったせいで、新鮮な感覚がなくなるにしたがい、なぜそうなったのかが解らなくなり、出来ていたものも出来なくなってしまうことになってしまい、開眼したことが本当にそうだったのかを確認できないまま閉眼してしまう。そうなると元の木阿弥になってしまうので、新鮮な感覚がある内に技術の鍛錬などをする時間を設けて習得に努めてもらいたい。
逆の効用が出てきてしまってよく解らなくなってしまった人は、開眼できたことを習得に向けて集中して練習してしまったにも関わらずといったことになるが、やり過ぎてしまったことが災いをもたらせることに繋がってしまっただけなので、技術的には、ほぼ習得できている過程になっていることを信じて、意識せずにその動きが出来るかといった次にチェックポイントに移行してもらいたい。
何かを習得するためには、まずは知ることから始まり、体験することで解り、練習することで何度でも出来るようになるといった過程が必要なのだが、人それぞれ、どの段階での過程で躓いてしまうのかを把握しなくてはならない。上達するためには、その躓いてしまう過程をクリアする努力は最低限行ってほしい。
ラウンドの途中でも開眼と閉眼を繰り返すことはあるだろう。しかし、これは”これだ”とラウンドの途中で開眼しても意外とこれが長続きはしないことの方が多い。何ホールか消化するとさっきのいい感じがなくなってしまっているといった経験は誰しもあるはずだ。これはラウンドの特性で、1打ごとに移動しなくてはならないため、時間が経過するにしたがい、持っていた感覚が乏しくなってしまう。
または、長さや重さ、特性の違うクラブや環境条件の違いから、感覚がなくなってしまう。つまり、ラウンドでは感覚の維持が難しいということをあらかじめ頭に入れておいてもらいたい。そうすれば、感覚の維持に努めるにはどうすればいいのかといった発想や行動に繋がっていく。
例えば、ラウンド中に、”これだ”と思った時に、道具の使い方(スイング)にヒントを得たのか、それとも身体の動き(フォーム)にヒントを得たのかなどをスコアカードの余白にでも記録しておいてほしい。スコアカードは単にスコアを記入するだけでなく、様々な情報を記録しておくことを習慣づけてほしい。
開眼は新鮮な感覚だからこそ大切な情報として扱ってもらい、その新鮮さをなくさないうちに動作や練習を繰り返して感覚に落とし込んで習得に繋げていってもらいたい。自分に合った新鮮な情報はいつもあるわけではない。開眼出来得るだけの感覚は、またいつ訪れるものかも分らない。だからこそ、開眼のチャンスをものにできるかはその時の行動にかかっているといっても過言ではないだろう。
今回は、練習やコースで開眼したと思ったものがすぐに閉眼してしまってはいませんか?といったことを考えてみました。
コースに出ると感覚が長続きしないと悩んでいたり、あの時の感覚がなぜ取り戻せないのだろうと思っているようでしたら参考にしてみてください。
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