コースではクラブの角度が変わることを知ろう
クラブごとにどれくらいの飛距離が出るのかは、コースに出るにあたり、知っておかないといけない条件となっていますが、練習場の距離をそのままコースに持ち込んだままにしてしまうことのないようにすることが大事です。それは、平らである練習場と起伏のあるコースでは、セットアップした段階においてクラブの角度に違いが出ることになるからです。
コースでグリーンを狙うにあたり、ヤーデージ杭などによる測定されている距離に対して傾斜や風などを含む想定される距離には違いが出てくることは知っていなくてはなりません。その想定された距離に合うクラブ選択ができていないと縦の距離感が合わなくなり、スコアを維持するのが困難になりやすくなるとともに、スイングも乱れてくる原因にも繋がってくるのでしっかりジャッジできるようにしておきましょう。
なぜ、コースでは飛距離が変わってしまうのでしょうか。それは、コース上の傾斜により、クラブをセットアップした段階において、弾道の高さをつかさどるロフト角や弾道の捕まりをつかさどるライ角に影響が出てしまい、クラブの角度が変わってしまうからです。当然、条件によっては風にも左右されやすくなるのでこちらも頭に入れておくことは必須となってきます。
傾斜には、左足上がり・左足下がり・つま先上がり・つま先下がりと4種類あります。当然ながら、複合された傾斜もコースでは存在することになりますが、ここでは大別してそれぞれの傾斜でどのような影響が起きているかを理解していってください。
まずは、左足上がりですが、傾斜は左足側が高くなっているため、セットアップ段階においてもロフト角が増えます。そのため、打ち出し角が通常よりも増えることになります。その結果、弾道が高くなるため、ショートアイアンでは飛距離が落ちやすい傾向も出てしまいます。しかし、弾道が低くなりやすいロフト角が少ないクラブ、例えばミドルアイアンではさほど影響はないとも考えられ、逆にキャリーが伸びて飛距離アップになる可能性さえもあるので、どうなるのかをコースでしっかり検証してほしいところです。
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