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宮沢賢治に沼る。

6日目のテーマは「最近ハマっていること」です。

宮沢賢治は「愛すべき変態」

やばい。見出しで頭おかしいと思われそう。
ハマっていることと言えば、
ファンクラブに入ってて、こないだライブの先行に申し込んだ槇原敬之とか、
六本木で博覧会が行われているエヴァンゲリオンとか、
多趣味なのでいろいろあるのですが、
やっぱり宮沢賢治でしょうか。

知れば知るほどおかしな人だなと思うんですよ、賢治って。
作品や詩集からは、自己犠牲的な精神とか、ファンタジーな雰囲気とか、自然を擬人化したり、幸福を追求した人みたいな、こう「感性が豊かでみんなの幸せのために走り回った人」みたいなイメージがありますよ。
実際そういう面もありますよ。
賢治の名誉のために言っておきますけど、めっちゃいい人だし、言葉の使い方が面白いし、とても素敵なお方です。

でもね。
賢治を知っていくと、聖人ってよりは、もう人間臭いというか自分の欲求に忠実というか、あぁ普通の人なんだなと同時に
「変態だな。」って思うんです。

文豪をつかまえて変態って言うのも失礼ですが、いや、ほんとに愛すべき変態なんです。

あ、一応断っておくと、ここで言う変態とは以下の好意的な意味です。

一般的な感覚からかけ離れた趣向方向性といった意味で用いられる表現肯定的な意味合い用いられる場合もある。

Weblio辞書

あしからず。

さて、以前の記事でも「宮沢賢治ってめんどくさいよね」って話を書きました。



皆さんに知ってほしいのはこういうところなんです。

あと、賢治、収集癖があって実は沼りやすいとか。
賢治が生涯の中でハマったものと言えば、

・石(鉱物)
・岩手山
・日蓮宗
・春画
・チェロ
・クラシック

ざっとあげるとこんな感じなんですが、幅広くない?


しかも熱中度合いもすごいんです。

鉱物好きが高じて、日本で一番古いクルミの化石を発見してしまったり、

岩手山が好きすぎて学生時代だけで30回以上登ってるし、

日蓮宗を崇拝する余り、いきなり東京に出て日蓮宗の団体にアポ無しで突撃するし(門前払いされても諦めなかった)、

性欲は仕事の邪魔だと言いながら、性教育のためと春画をめちゃくちゃ集めるし(積み上げた高さにして30cm)、

高価なチェロ(今で言うと60万円以上?)を買ってわざわざ東京に習いに行ったり、

クラシック好きすぎてレコードを大量に買ったので、レコード会社から(お店が)表彰されたり。

経済力と収集癖も相まって、行き着くところが想定外です。

あの「銀河鉄道の夜」はこういう人が書いてるんです。
どうです、まぁまぁ変態ですよね。

っていうエピソードをいろんな文献からどんどん発掘したいんですよね。
そうすると訳のわからない「春と修羅」が理解できなくても、宮沢賢治がすごく身近に感じてくるような気がしませんか。

いろんな文献のもとになっている、
堀尾青史さんの『年譜 宮澤賢治伝』を読み始めたので、またいろいろ書きたいです。

ではまた明日。

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