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槇原敬之のコンサートに行った話。


はじめに


この記事は槇原敬之の
2024年冬ツアー
「マキハラボ」のレポート記事
です。

ネタバレありなので、
コンサートのセットリストや、舞台装飾、演出内容にも触れております。

ツアーは全て終了しているので、
「私も行ったよー!」
「あの感動を共有したい!」
「行けなかったけどどんな雰囲気だったかは知りたい!」
と言う方は先にお進みください。


「もしかしたらDVDの映像が出るかも……?」という期待を持っている方は薄目でご覧ください。

ちなみに「見出し3以降」がネタバレです。
それではどうぞ。



『マキハラボ』ライブレポ(ネタバレあるよ)


1.長男(小1)初めてのコンサートにいく。

12月16日(月)
東京文化会館で行われた、
「マキハラボ」の4公演目に参加してきました。

今回のコンサートは全国ツアーと違い、
1ヶ月の短期間、全部で7公演と少なく、
関東と関西の主要都市のみの開催。
会場のキャパはいずれも2000~2500席位なので、
ファンクラブに入っていてもなかなかチケットが手に入らなかった、
貴重なチケットでございます。
わたくしはおかげさまでファンクラブでチケットをゲットできました。

どうしよう。
仕事ではなくて推し活で2024年の運を使ってしまったのではなかろうか。
いやでもそれが推し活の醍醐味というもの。

で、
今回の「マキハラボ」というコンサートがどんなコンサートかというと、

デビュー35周年イヤー企画の第1弾として開催する「マキハラボ」。

例年開催しているコンサートとは異なり、全て生楽器で行います。

ピアノ、弦、パーカッション、コーラス隊と歌という新しい編成で、どこまで世界観を表現できるかを実験するというコンセプトで、「マキハラボ」と名付けました。

『マキハラボ』特設サイト コンセプトより

通常のコンサートとはまた違った雰囲気と言うことで、
今回は小学生になった息子と一緒に参加したのです。

私の息子は、
胎教としてモーツァルトでなくマッキーを聞かせ、
子守歌は「遠く遠く」、
コンサートDVDはもちろん(ただし途中で飽きるけど)、
ファンなら必携の「音楽紀行」シリーズもすべて制覇しております。

日頃から母の趣味嗜好により、
マッキーを耳にする生活を送っており、
いわば産まれながらにしてマッキーを聴いていたエリートです。

我が子たちの初めてのコンサートが槇原敬之というのはもう必然でしかありません。


さあ、900文字近く書いていますがまだ本題に入ってません。
これから会場である東京文化会館に入ります。

2.開演までの高揚たるや

まだ公演は始まりませんよ。

グッズ販売が16:00からだったので、息子氏と連れだった私は早め早めの到着でしばし上野駅をうろうろしておりました。
上野駅のショップで、待っている家族にお土産を買っておこうといろんなショップをみていたのですが、そこで見つけてしまったんですよ。

見てこれ。賢治推しはもう買うしかなかったよね。

まさか槇原敬之のコンサートに来て、
宮沢賢治の推し活に参加できるとは思ってなかったよ。

即買いして、上野駅の目の前にある東京文化会館に向かいます。

時間が16:00になると、文化会館前にはマキハラボに参加するであろう人が何人も何人も。
みんなマッキーを聴きに来ているのだと思うと全ていい人に見える

東京文化会館はクラシックやオペラなどのコンサートが多く、
歴史もある建物なので中は重厚感と高級感にあふれた場所です。
音響の期待値が爆上がりですよ。

入り口からすぐのところに、すぐにグッズ販売の列ができておりました。
並んでいる人にはいたものの列は順調に進みつつ、
ブランケットかトランプで直前まで悩みつつ、
結局、会場限定のトランプとステッカーセットを購入。

かわいい。ステッカーは子供の分も買ったよ。


ロゴかわいくないですか。こちらのロゴを作ったのは、NHKのどーもくんやこまねこを産みだしたアニメーション作家の合田経郎さんです。以後お見知りおきを。

さて。
今まではグッズ物販の決済が現金オンリーだった気がしたのですが、
今回は電子決済が導入されていたので、

「もうさ全部買っちゃえよ!」

と言う悪魔のささやきが聞こえましたが、
先に賢治さんに予定外に費やしてしまったので自制しました。

横でまた行列ができていて、辿ってみれば
こちらは「マキハラボ」のロゴが表示されたデジタルサイネージ。

フォトスポットのような感じに装飾されていて、コンサートの記念に、とたくさんのファンの方がサイネージのもとで写真を撮っておりました。
これをみるだけで、ああ、コンサートに来たんだなって思います。

撮り方下手か。

こちらのデジタルサイネージ、スマホで写真を撮ろうとすると、電子機器特有のチラチラが出てきてきれいにとれなかったのですが、SNSを見ると、きれいに撮っている方が多いんですよ。
なんですか、やっぱりiPhoneですか?
え、Androidじゃダメなの?

1人だったら並んで記念写真を撮っていたと思うのですが、
本日は息子同伴だったので、横からちょろっと撮るだけにしました。
並んでいる皆さんのマナーがいいので、並んでいる人がお互いに「撮りますよ~」と声を掛け合ったりして、列もサクサク進んでいるような印象でした。

撮っておいて損はしないよ。
なんなら得をするよ。

開場は17:30なので、上野駅で帰りの食料を調達したり、小腹を満たしたり子供とトイレに行ったりして時間を費やしました。


3.いざ、ホール内へ。

ここでやっとホール入場です。
チケットをいただいただけでもありがたいのに、さらに良い席をあてがっていただき、席に着くまで入り口の扉からチラチラ見える舞台上に期待が高まります。

冬のコンサートっぽくクリスマスツリーも飾り付けされており、いやがおうにもワクワクが高まります。
写真撮影OKだったのでいろんな人が代わる代わる舞台をバックに記念撮影。

かわいい。

私も息子と自撮りで何枚か。

席に座って舞台がどんな感じで見えるか確認したり、
「あの舞台の真ん中にマッキーが来るんだよ!」と子供に力説したり、
「あんな上まであるホールはじめてだぜ!」と田舎丸出しでキョロキョロしたり、
「さすがに平均年齢が高めだわ。子供連れで大丈夫かな…」とドキドキしたり。

そんなこんなであっという間の開演時間。

4.そこはまさに夢の国

客席が暗転し、いよいよ開演。

マッキーが、
マッキーが来たよ!

歌っているよ……!

……当たり前だけどさ!

1曲目はイントロドンならコンマ0.5で分かる「冬がはじまるよ」でスタート

ちょっと声が出にくそう?高音大変そう?と心配する気持ちと、
本物のマッキーがそこにいる!という高揚感の、
冷静と情熱の間の感情。

そして、普段母の演奏を聴いても手拍子をしない長男が周りに合わせて手拍子をしておる!
恥ずかしがりの長男が、初コンサートの小1の長男が。

目の前のマッキーとか、
子供の成長とか、いろんな感情が入り交じります。

いつものコンサートだと、
マッキーが出てきたら会場のテンションが一気に上がって、
全員立ち上がって盛り上がるんですが、
編成が違うからか皆さんクラシックを聴きに来たような感じで
おとなしく座ったまま手拍子。

そのうちマッキーの歌声をじっくり聴きたい欲求にシフトして、手拍子も消え、ただただ歌声に聞き入って、サビになると手拍子が復活すると行った具合。

なに、この素敵なコンサート…!

みんな同じ気持ちなのね!

一応子供のためにイヤーマフも持参したのですが、基本ピアノとストリングスなので、母の吹奏楽の演奏に慣れていた長男は使わずとも大丈夫なようでした。

いろんな編成で作られた楽曲は、
まさに実験的。

この曲はこういうアレンジになるんだ。
とか、
この編成だと合うわー。
とか、
まさかこの曲を聴けるとは。
と言う驚きもあったり。

曲間のマッキートークでは
「クラシックのコンサートではないから、咳をしても大丈夫ですよ」と言う気遣いがあったり、
コンサートではお決まりの、
「途中トイレに行っても大丈夫だよ。ステージからは意外と見えるけどね。」といういじりがあったり。

また、今回のコンサートでは間に休憩が入るそうです。

前回のコンサートの時に、
マッキーがそれを皆さんにアナウンスするの忘れてしまったみたいで、
「(1部最後の)曲が終わってピースしながら退場したら客席がシーンとなっちゃって……(笑)」と言うエピソードトークあり。

そんなトークを挟みつつ、曲が進んでいきます。
マッキーのコンサートは大体春から夏にかけて開催されるコトが多いので冬のコンサートは珍しいのだとか。
でもマッキーは「冬」が好きなので、冬をテーマにした曲が多いとお話ししてました。ちょっとマイナーなものに価値を見いだしたいというマッキーの想いがあるそうです。

そういえば確かに。冬の歌多い。
1曲目は「冬がはじまるよ」
2曲目は「今年の冬」

「まぁ、次に歌う曲の季節は「春」なんですけどね(笑)」と言いながら歌ったのは

M3「ミタテ」と言う曲

この曲もねー「Lovable People」と言うアルバムに入ってる曲なんですが、
春にぴったりのさわやかな小品です。歌詞を読んで歌詞を。
短編小説なのよ。

M4「長生きしよう」
M5「素直」
の2曲はピアノと歌のみ。
マッキーの真骨頂。

みんないいから何も言わず歌詞を読んで歌詞を。
泣く。
「長生きしよう」とか歌われちゃったら
隣に長男がいるもんだから余計泣く。
“あふれてあふれてとまらなくなる"よ。


M6「林檎の花」
M7「君の名前を呼んだ後に」


またさわやかな曲をもってくるよね。
曲選が神だね。

思い入れのある曲が流れると、もう涙が勝手に出てきやがる。

ちょろっと周りを気にすると、
やはり涙をぬぐう姿が何曲かで見受けられまして。

ファンの方それぞれ、
「この曲は涙なしに聴けない定番曲」みたいなものがあると思うんです。
それがコンサート中に、もう感情が溢れてて…という場面を目撃すると、

わかるよ!

とサムズアップしたい気持ちになりましてね。心の中で。

アレンジや編成が変わるだけで、
歌詞が入りやすくなったり、
歌声に集中しやすくなったり、
感情移入しやすくなったり、
音楽の幅の広さを感じました。


5.後半戦からアンコールまで

M8 「彗星」
M9 「冬のコインランドリー」

私のベストオブベストにも入る「太陽」というアルバムがありまして、そちらに収録されている、「彗星」がホントにきれいな曲で。
舞台演出も、会場がプラネタリウムみたいに星が散りばめられたライティングになり、ストリングスとピアノとコーラスが融合して美しかったです。
星空をテーマにしているだけあって、私としては銀河鉄道の夜のジョバンニとカンパネルラが思い起こされるんですよね。

M10 「好きになってよかった」

まさかマッキーのコンサートでこちらの曲が聴けるとはおもわなんだ。
コーラスで参加している加藤いづみさんの曲です。
同じくコーラスで参加している、旦那様の今井マサキさんとマッキーがコーラスで参加。2人が曲に合わせて揺れているのが可愛らしかったー。
そして加藤いずみさんの声が今も可愛らしい声だったのでびっくりしたんですけどね、56歳なんですって!?マッキーと同じくらいの頃に活躍してたからまぁそれはそうか…と納得はするんですけどね、年齢を感じさせない歌手ってすごいなと改めて思ったわけです。

ここの時間は少しインターバルのような感じでちょっとしたトークも挟みながら。

マッキーがまだ20代の頃、着る服もそんな無かったから当時お世話になった方に洋服を買いに連れて行ってもらった話とか。
またその人の話し方の特徴をマネするマッキーが面白くて。
「こんなしゃべり方だったんですよ(笑)」
アニエスベーに連れて行ってもらったものの、タートルネックの着方が分からなくて
「それね、二つ折りだね。」って教えてもらった話とか。
……会場で同じ話を聞いた人にしか分からない笑いどころ。

M11 「LOVE LETTER」

「宜候」のコンサートツアーでもイントロから泣いてしまった曲再び。
これきいて泣かない人いる?いないはず無い。
……って言う思いをですね下に挙げた記事でも書いています。

M12「彼女の恋人」
M13「Hungry Spider」

これここにもってくるのかー。
全体的にバラード調の曲が続いていたのでアップテンポな曲が来るとは思わなかったのですが、そこは「マキハラボ」。
アンプラグドな編成でやるのはかなり挑戦的な曲ですが、かなーり盛り上がりました。
「SPY」とか「どうしようもない僕に天使が降りてきた」より攻めた曲選だと感じました。

ちょっと私もうろ覚えなところがあるのですが、
途中で吉田宇宙さんのバイオリンソロが入って、これがめちゃくちゃかっこよかったです。(チェロの独奏もあったのですが、どのタイミングだったか忘れてしまいました………)
ピアノとマッキーの曲は相性いいのは言わずもがなですが、マッキーの曲とバイオリンの組み合わせも良い。もっとやってくれ。
オーケストラとかじゃ無くて、バイオリン独奏がよい。

M14「四つ葉のクローバー」
M15「HOME」

「四つ葉のクローバー」が長男が好きな歌なのです。
ちょっと口ずさみながら聴いていた。母は泣くよ。

「四つ葉のクローバー」は2017年のコンサートでも、ギターとティンホイッスルなどのアコースティックな編成で演奏していました。この編成がしっくりきてますね。

アンコール1
クリスマスソングメドレー

パーカッション、大石真理恵さんの独奏「Silent Night」から始まり、
Nat King Coleの「The Christmas Song」
David Fosterの「Grown-Up Christmas List」
そして定番の「チキンライス」
「Grown-Up Christmas List」は初めて聞いたのですが、歌詞が印象的で。
今歌うべき歌だと感じました。平原綾香さんの和訳の曲があったのでそちらを参考に。マッキーの声で歌った曲もどこかに入れてほしい。

アンコール2「A HAPPY NEW YEAR」
アルバム「believer」に収録されている松任谷由実のカバー曲。
実はユーミンがこの会場に来ていたと後からマッキーのSNSで知りました。
この曲聴くと不思議と懐かしい気持ちになるんですよねえ。

アンコール3「In the Snowy Site」
ラストは「Design & Reason」に収録されている曲。
冬の曲からはじまったコンサートは、冬の曲で終わるのでした。

たったこれだけの雪で
街は機能を失うから
全て思うままにできるわけじゃ
ないと白い世界で思い出せる

「In the Snowy Site」

全体的に座って鑑賞していたコンサートだったので、
最後は会場のお客さん総立ちのスタンディングオベーション。

泣く。
ありがとう。
いつもありがとう。
歌ってくれてありがとう。

6.そして現実へ引き戻されるが次はどうする。

約2時間ちょい越えの濃い時間を過ごしました。
今までのコンサートとはまた違う雰囲気で、小学1年生男子も(途中ちょっと飽きたみたいでしたが)最後まで生音を楽しんだようです。
「またコンサート行きたい!」
と申しておりました。
こういう冬のコンサートも趣向が違って面白いので、
冬の定番になったらいいなと思います。

そして、一応カメラは入っていたようですが。
あくまで「研究資料」とのこと。DVD化は無いのかな…。

セットリストまとめはこちら。

画質悪くてすみません。。。

今年はマッキーの35周年イヤーと言うことで。

次回のコンサートがすでに決まっております。
今度は全国ツアー。3月から7月の通常バージョン。

早いんよ、スパンが

「今度は次男も1年生になるし、2人連れて行こうかしらふふふーん」
なんてのんきに思ってたら、すぐだよ。
なんなら最寄りの静岡は3月だよ。2番目だよ。
次男の入学式前だよ。また長男しか行けないよ。

早いよ。

今すごく迷ってます。(経済的な面も)
ファンクラブのチケットの申し込み締め切りが1月8日までです。

背中を押してください。


そんなこんなで2024年中にライブレポを…!と言っていましたが年をまたぎました。でも書けたからよし。

今年もマッキーのこととか、宮沢賢治のこととか、農業のこととか、
何でも無いこととか、書いていこうと思います。

継続。大事。
とりあえず完成させる。大事。

2025年もお付き合いくださいませ。

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