人間は考える葦である、か?
「人間は考える葦である」
という、誰が言ったかは分からないけど、
なんとなく聞いたことある言葉。
ご存じかと思います。
フランスの思想家、パスカルさんの言葉で、簡単に要約すると、
「人間って弱いけどさ、考えることができるのってスゴくない?」
って感じです。
この「考える」という行為が、
逆に私たちの邪魔をしているんだよ、
と書いた本がこちら。
最近、ちょっと仕事で落ち込んだことを引きずっていたので、
目に留まったタイトルでした。
初めから読んでいくと、
ん、ちょっとスピリチュアル系入ってる?と思わせる文章がちらほら。
日本語訳がそんな感じなだけなのかな?
なんかの宗教の勧誘文句ですか?
冒頭から怪しさしかない。
まあ、日本語訳のクセの強さかもしれないしちょっと読み進めてみるか、と読んでみました。
核心にせまるまでの導入がちょっとスピリチュアルな感じですが、
最近やっちまったことを2~3日引きずっていた私には
「なるほどね」
と腑に落ちた部分もあったのです。
結論を言うと、
「考えるな、感じろ」
ってことを言っています。
スゴく大雑把に言うとね。
「思考」が苦しみの原因なので、やめなさい。
ってことを言っています。
まず。
「考え(thoughts)」と「思考(thinking)」は違うものであること。
最近、仕事でキャパオーバーになってしまったときに、
「先にこれやってー。あーこれはこうするだけでいいのー!」
と注意されたことがあり。
私は「やっちまった!」と感じてなんとか対応して、無事にその仕事は終わったのですが、
あとあと、
「あーもっとこうするべきだったなー。信頼失っちゃったかなー。まだ怒ってるかなー。」
なんてぐじぐじ悩んでいるわけです。
で、注意したご本人は多分そこまで引きずってないんですよ。
この本でいう
「考え」が
「やっちまった!なんとかしよう!」っていうもので、
「思考」が
「あーどうしよう。上手く動けなかったよー。なんでできなかったのかなー」
ってヤツだと思うのです。
もちろん反省して次に生かすに越したことはないのですが、
なんやかんや仕事は終えることができたし、
後から、こういう場合はこうしようよっていう、フォローの連絡も来たしで、その話はその日で終わりみたいな状況になったのです。
ぐじぐじ考えてたってしょうがないじゃん。
どうにもならないんだからさ。
「次回はこうしよう」って思えてればいいんだよ。
ってことです。
だよね。
知ってる。知ってるんだよ。
それでもね、考えちゃうんだ。わたし。
…って言う人のために、
「考えすぎないためのフレームワーク」も記載されています。
「ネガティブな習慣や行動をやめるための手引き」も記載されています。
ぶっちゃけ、「書く瞑想」みたいな感じです。
イヤなこと書き出して、好きなこと書き出して、
分類して、
じっくり観察して、
自分の傾向を知って、
行動する。
結局、行動することが何かを変える。
だよね。
知ってた。知ってるよ。うん。
そのための感情ジャーナルです。
そのためのnoteです。
ではまた。