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人間は考える葦である、か?

「人間は考える葦である」
という、誰が言ったかは分からないけど、
なんとなく聞いたことある言葉。
ご存じかと思います。

フランスの思想家、パスカルさんの言葉で、簡単に要約すると、
「人間って弱いけどさ、考えることができるのってスゴくない?」

って感じです。

この「考える」という行為が、
逆に私たちの邪魔をしているんだよ、
と書いた本がこちら。


『考えすぎない練習』
ジョセフ・グエン 著
矢島麻里子 訳

最近、ちょっと仕事で落ち込んだことを引きずっていたので、
目に留まったタイトルでした。

初めから読んでいくと、
ん、ちょっとスピリチュアル系入ってる?と思わせる文章がちらほら。
日本語訳がそんな感じなだけなのかな?

本書を通してあなたは人生における心からの安らぎ、無条件の愛、完全な充実感、豊かな喜びを手に入れることができます。

『考えない練習』はじめに より

なんかの宗教の勧誘文句ですか?

冒頭から怪しさしかない。

まあ、日本語訳のクセの強さかもしれないしちょっと読み進めてみるか、と読んでみました。

核心にせまるまでの導入がちょっとスピリチュアルな感じですが、
最近やっちまったことを2~3日引きずっていた私には
「なるほどね」
と腑に落ちた部分もあったのです。

結論を言うと、

「考えるな、感じろ」


ってことを言っています。

スゴく大雑把に言うとね。

「思考」が苦しみの原因なので、やめなさい。

ってことを言っています。


まず。

「考え(thoughts)」と「思考(thinking)」は違うものであること。

「考え」は名詞、つまりものの名前であり、私たちが「行っている」行為ではなく、「持っている」ものだと理解しておくことが重要です。

中略
一方「思考(考えること・Thinking)」は自分の考えについて思考する行為です。(中略)思考するというのは、自分の頭の中の考えと積極的に向き合うことです。

『考えすぎない練習』

最近、仕事でキャパオーバーになってしまったときに、
「先にこれやってー。あーこれはこうするだけでいいのー!」
と注意されたことがあり。
私は「やっちまった!」と感じてなんとか対応して、無事にその仕事は終わったのですが、
あとあと、
「あーもっとこうするべきだったなー。信頼失っちゃったかなー。まだ怒ってるかなー。」
なんてぐじぐじ悩んでいるわけです。
で、注意したご本人は多分そこまで引きずってないんですよ。

この本でいう
「考え」
「やっちまった!なんとかしよう!」っていうもので、
「思考」
「あーどうしよう。上手く動けなかったよー。なんでできなかったのかなー」
ってヤツだと思うのです。

もちろん反省して次に生かすに越したことはないのですが、
なんやかんや仕事は終えることができたし、
後から、こういう場合はこうしようよっていう、フォローの連絡も来たしで、その話はその日で終わりみたいな状況になったのです。

宇宙に存在する人やものにそれ自体間違ったものはなく、思考がそう思わせているだけです。あなたに不具合はないので修理の必要はありません。理解して心に留めておくべきことがあるだけです。それは、考えることが私たちの苦しみの根本原因であるということです。あなたは自分の思考についてなにもする必要はありません。思考に対する理解を変えるだけでいいのです。

『考えすぎない練習』考えないことについてのまとめ より

ぐじぐじ考えてたってしょうがないじゃん。
どうにもならないんだからさ。
「次回はこうしよう」って思えてればいいんだよ。


ってことです。

だよね。

知ってる。知ってるんだよ。
それでもね、考えちゃうんだ。わたし。

…って言う人のために、
「考えすぎないためのフレームワーク」も記載されています。
「ネガティブな習慣や行動をやめるための手引き」も記載されています。

ぶっちゃけ、「書く瞑想」みたいな感じです。

イヤなこと書き出して、好きなこと書き出して、
分類して、
じっくり観察して、
自分の傾向を知って、
行動する。

結局、行動することが何かを変える。



だよね。


知ってた。知ってるよ。うん。


そのための感情ジャーナルです。
そのためのnoteです。

ではまた。

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