未来を予測するスキルを磨け

はじめに


人類は日々、予測の精度を上げるために知恵を振り絞って進歩している。明日の天気の予想精度は何パーセントだろうか。

https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/kensho/yohohyoka_top.html

気象庁が発表している、天気予報の精度は毎年上がり続けている。新しい観測技術の発達とそれに伴う予測の改良は今も行われているからだ。

ゲームにおいての予測技術

将来に起こりうる可能性を予見して対策することは我々のプレイする対人型FPSゲームにおいて非常に重要なファクターを持っている。

それはValorantやR6Sのようにラウンド毎にわかれているシステムのゲームだろうと、PUBGやAPEXのような大きな括りの1試合のワンシーンだろうと変わりはない。

今回はValorantやR6Sのような1round毎になっているゲームについて例をあげて話を進めていく。

このあと何が起こるのか

Cloud9 vs 100Thieves VCT Stage 1 Challengers NA Main Event - Week 1 Day 1

第一マップのSplitは100T側が選択したMapだ
4R Viperのモクを使ってAランプを取る100T
ランプまで取りきった100T
1:10で100Tはランプから引き始める、C9も同時にそれを察知しておりXeppaaはシフト
Bヘブンへ侵攻する100T
直後にxetaのフォールトライン+Xeppaaのペイントシェルで下がる100T⇨その後下水からAシフト
AsunaはスクリーンにペイントシェルこれがC9に進行方向の本命を知らせる
投げた瞬間はまだシフトしていない
本命へ設置を目指しヘブンまで取った100T残り15秒
サイト内で耐えるvanity、ここを何とかするスキルと人員がない100T
残り3秒まで耐えて100T設置できずをC9は確認、このラウンドはC9が取った

C9の立場に立って考えてみる

開幕ランプにアクションがきた

ランプにアクションがきたシーン。C9はタワーにレイズを足してラインを構築。タワーが抜かれてCTまでいかれるシナリオがモストバッドである。ベントには罠がしかけてあるのでセンター⇨ベントから突然現れる可能性はない。もしも無理やりAサイトへのエントリーがきた場合はアストラは柱裏で耐えて死ぬ⇨リテイクにシフトする。これはごく簡単な予測と対策だ。

キルジョイのアラームボットが壊されてヘブン圧を感じる

センターからヘブンへアクションがきたシーン。C9は先ほどのランプタワーの攻防から100Tが素早く下がったのでレイズも同様にシフトしている。ここもヘブンが抜かれてCTまでいかれるシナリオがモストバッドだ。次に想像できるのがB挟みだがBメインの進行はキルジョイタレットにより抑えられているので、とりあえずのところはヘブンに集中する。やはりヘブンはBサイトの急所なのでタダでくれてやったりはしない。残り時間もないので相手の進行を予想してスキルで起点作りをする。グレ投げてピークしてヘブン進行を止めて「リセット」

残り24秒再びA側でアクション、レイズがスクリーンにグレを投げる

スクリーンに飛んできたグレで本命がAサイトと判明。残り25秒、アストラがギリギリ足音が聞こえているかどうかはわからないが、ほぼ確定だとわかるシーン。ここは急いでシフト。タワーの仲が全部取られている可能性があるのでC9としてはタワーのリテイクを行う。チェンバーはスクリーンをキープして、アストラはポイントの中で耐えるのみだ。

相手の動きを予測すること

ここから100Tは何をしてくる可能性があるだろうか?

どのシーンもこれをまず考える。そしてここからボムサイトへのアプローチはどのように行われるだろうか?なんのスキルがくるだろうか?

今回はキーとなる3シーンにわけたが常に相手が何をしてくるか?どういう勝ち筋を目指しているのか?を考えなくてはならない。

予測精度を高めるキー

情報は予想精度を高める一番の力だ。

残り時間が短くなればなるほど、残るスキルが少なくなればなるほど、物理的に出来ることが限られていくので予想するのは簡単になっていく。

予測技術の向上

プロリーグの試合を見ている時に常にこのあと何が起きるのかどちらかの視点に立って考えるのが一番自分予測技術が磨くことの出来るルーティーンだと思う。結論や自分がそれに対してどうするか?まで考える必要はない。それは次のステップで考えればいいことだ。

まずはこのあと何が起きるか、相手はどこに設置を目指しているのか?そういったことを予測することから初めてみよう。

外れてもいい。まずは予測は立てることだ。


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