エピローグ
2025年1月16日
とりあえずここ二日間、というか今日も家に着くのが23時を過ぎている。新ネタライブ後の筋肉痛が酷くて、完全には眠ることができていない。相変わらず朝も早い。足首も痛い。夢を見たけど、ずっと新ネタライブの夢を見ている。
新ネタライブ、アオクラッシュ。お客さんにとって良いライブになったのなら嬉しい。でももっと良いものが見せられたんじゃないか。正直、堪らなく悔しくて、でも誰かに見せてしまうと、士気を下げてしまいそうだったから、家まで平常時の顔を作るしかなかった。
簡単なもので、顔を作れば、感情も伴って平気になる。大丈夫、僕はこれからもやっていける。
マネージャーさんが差し入れでお弁当をくださった。そんなことは初めてで嬉しかったけれど、新ネタで手いっぱいで食べられず、持ち帰った。
冷え切った部屋で、温めたお弁当を食べていたら、涙が出てきて。
僕ないしは僕らを信じてくれている人は少なからずいて、自分を卑下することはその人たちまで卑下している気がして、それはだめだと思って。
マネージャーさん始め、関わってくれている人全て、当たり前じゃない。日々、責任を果たそうといっぱいで、本末転倒気味に無意識に流れていくそういった人達の思いを手に取って眺めて、大切にしよう。
僕は自分の中の自分のことは面白いと思っているが、人に見せる自分は真面目すぎてつまらないと気付く。真面目?うーん。真面目というより、馬鹿正直。紙を貼るとき、手際よく四隅に糊を塗ることが出来ず、全面に糊を塗ってしまう感じ。
正直、優しい人だとか格好いいとか思われたくて書いているわけじゃないし、でも僕はありのまま述べるならこんな感じだし、どう振る舞えばいいのか分からなくなる時分であるが、結局のところじゃあ誰の目を意識してこう考えているのか、といえばパッと出てこず、一人相撲もよいところ。
とにかくアオクラッシュを経て、より完膚なきまでもっと研ぎ澄ましたいという欲が生まれた。ただ、それは人の思いと乖離してはいけない気がする。独りよがり。
当日まで台本やらやるネタが決まっておらず、ぎりっぎりのぎりまで粘って、なんとか終えた。ゲストの吉住さんも、群青団地さんも、ツンツクツン万博さんも、直前のオファーだったのにも関わらず、快諾してくださった。感謝しかない。みんな優しい。
僕があまりに演技の練習をやり過ぎて、泣きながら楽屋をうろうろしてしまったのは申し訳なかった。僕が新井さんと喧嘩したんだ、と勘違いさせてしまった。あおいちゃんのみむさんが「もう今日ツーマンライブできないと思ったわ」と言っていた。
最後、あおいちゃんのおもてさんにネタで使わなかったから、と二代目レッドキングのソフビを貰った。ドラコと戦ったやつですね、と盛り上がった。
そんなこんなの、思うところはある、ただその日に僕が出せる全力は出せたと思う、ライブだった。