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素敵な二日間(1/27-28)①

 2023年1月28日

 ここ二日間である,1/27-28は忙しかった.1/27は,大学の講義とラ・ママ新人コント大会で,1/28は,アドリブお遊戯会というライブとマイナビラフターナイトだった.

 まず,1/27は,朝の六時半に家を出た.そして,二時間ほど電車に揺られて,大学に着き,園芸生産技術論という講義を受けた.

 種子の発芽促進と発芽抑制について学んだが,発芽抑制の手段として,種子を何らかの素材でコーティングしてしまうというものがあり,そんな物理的な手段があるのだと驚いた.僕の研究分野に関する講義ではないので,新鮮だった.

 その後,新井さんと柿田さんの三人で集まる時間まで,大学の課題をやり,大学近くのブックオフで小説を買った.僕の好きな鷺沢萠さんの作品があった.

 ただ,ずっと夜のラ・ママ新人コント大会を頭の片隅に考えてしまって,そわそわしていた.あっという間に集合時間になった.

 三人で集まった後,軽くネタについて話してから,渋谷La.mamaの向かった.入口を見て,手がプルプルしたが,中へ入ると,緊張で息が荒くなって,俯いた.会場には,いくつもの人の痕跡が残っていた.

 人の重みのようなものがあって,僕は静かに凄みを感じた.横で柿田さんがしきりに「すごいねぇ,すごいねぇ」と言っていた.

 ライブが始まるまで,渋谷の街を歩きながら,三人でネタ合わせをしていた.セリフを言いながら,こうしようああしようと話し合っていたら,全く知らない人が,全力疾走で後方からやってきて,僕と柿田さんの顔を覗くや否や,脱兎のごとくもと来た道を戻っていった.

 一体何だったのだろう.知り合いだと勘違いしたのだろうか.新井さんは,僕と柿田さんの少し前を歩いていたので,見えなかったそうだが,凄まじい勢いを気配で感じたらしい.やってきた時の瞬間的な勢い,方向転換の滑らかさ,戻っていった速さから考えて,あの人は反復横跳びが上手だと思う.

 ライブが始まった.舞台上でくじ引きをして,ネタを披露する順番を決めたが,四組いるうちで,僕らは二番目となった.お客さんは本当に温かくて,終始笑ってくださった.獅子舞を使うネタを披露したが,ネタ中,上に伸びた獅子舞が照明にぶつかったのを見て,笑いそうになった.

 四組ともネタが終わった後,渡辺正幸さんとスピードワゴンの小沢一敬さんとのトークコーナーがあった.テレビでしか見たことない,自分には一生お話する機会などないと思っていたので,緊張でいっぱいいっぱいになってしまったが,お二人ともすごく優しくしてくださった.楽しい時間だった.

 僕はバナナマンさんに憧れて,お笑いを始めたので,お二人が立てられていた舞台に立てることがすごく嬉しくて,一生に残る思い出となった.渋谷La.mamaに僕のいた証を残そうと思ったが,さすがに目に見えるものはだめだと思ったので,壁を強く触って指紋を残した.

 お客さんはすごく笑ってくださって,本当に優しいなぁと思った.そして,再び言うが,渡辺さんと小沢さんは本当に優しかった.楽屋で言ってくださった渡辺さんの「頑張ってね」という言葉を忘れずに,日々を過ごそうと思う.

 ただ,反省点が多くて,帰り道に,ああすればよかった,こうすればよかったと,帰り道,中央線の電車の中で悔しく思った.見つかった課題はこれから考えようと思う.それでも,感謝でいっぱいの一日になった.優しい世界だった.


 この時点で,結構長くなってしまったので,続きはまた明日書きます.



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