育児休業1ヶ月目の気づき
■育休取得!
8月に我が家に第二子が誕生。9月から11月まで育児休業をとった。
育児休業をとることは、1月から職場の上司や役員の方に相談・説明していたものの、社内では滅多にないことでなかなかにザワついた。教育関係の職場である、3ヶ月抜けることはなかなかハードルが高い。しかし、きちんと準備しておけば休めないこともないことは確信していたし、実際今のところ大問題は発生していない。
別に僕はこの文章で「男性の育休取得を推進しよう!」みたいな意気込みはない。ただ、男性諸君のいくつかの誤解は払拭せねばならないと思う。(便宜上少し偉そうに聞こえるかもしれないが、自分もまだ見習い中である)
誤解①『育休とらなくてもなんとかなっているし大丈夫では?』
「自分のときには育休なんてものはなかった、それでも息子は立派に育ったぞ」的なオジサン。あるいはそんなオジサンたちに流される男性諸君。それは「なんとかしてくれた人」がいたという視点が欠如している。世の中なぜか「なんとかなっている」のは「なんとかしてくれている人がいる」からなのである。
誤解②『自分がいても役に立たない』
授乳できるわけでもないし、自分がいても大して意味がないのではないか?と考える人もいると思うが、それは間違っている。育児休業は育児だけをする期間ではないと思う。育児に専念できるようにその他の要素(家事とか長男の送迎とか)をクリアするのも重要な役割だと思う。
それらを踏まえたうえで、各家庭で相談して育休の取得を検討していただきたいと思う。
■僕のオフと彼女のオン
とはいえ、僕は大学に入学してすぐに塾講師のアルバイトを始めてから、こんなに休みをとったことなどいまだかつてない。3ヶ月も休むなんて、一体どうなってしまうのだろう、という感じである。
その僕の生活で培われてきた感覚として「仕事はオンの時間・家はオフの時間」ということがある。
もちろんオフだからといってずっとテレビを見てぼーっとしているかというとそうではなく、洗濯したり料理したり掃除機をかけたりはやっている。でも意識の上では「オフ」である。
それに対して、妻は1日中家庭におり、家事や育児をおこなっている。また家で仕事をしているわけで、家のなかでは常に「オン」の状態になっている。
この傾向は9月(育休)に突入しても、なかなかすぐにはシフトできないもので、自分としては「家のことをやっている『オフ時間』」という意識である。これは言葉の上だけでの話ではない。意識の差は、ちょこちょこと現れる。「なんでこれやってくれないんだろう」と言われたり「なんでそんないろいろ言われないといけないのだろう」と思ったり。
「ずっとオン」も「ずっとオフ」も不健全である。
みんなの手札を1回山に返して、もう一度配り直すように、オンとオフがちょうどよい塩梅になるように調整する必要があると感じた。
■朝番と夜番
僕と妻は相談して朝番と夜番を分ける作戦を立てた。
朝番の僕は長男といっしょに9時に寝て、5時に起床して次男を引き受けてミルクを準備する。
そうすることによって、妻は少しではあるが朝長めに寝ることができる、という作戦である。
さて、この作戦、実行してみると、確かに妻の睡眠時間を少し長くすることができたが、ほかにも副産物があった。
まず、5時に起床することで洗濯や炊飯などの家事が捗るということである。洗濯や炊飯は時間がかかるが、5時に起きればいろんなことがスムーズに進み、妻が起きたときには色々終わっているということにもなったりする。
また、長男が僕につられて早起きになった。とはいえ5時に起きたりはしないが、6時すぎに起きる。それにより夜になると早く寝る。早寝早起きは親の生活習慣次第とはよく言うけど、身を持って感じた。
■better than…
さて、僕はじゅうぶんにやれているのか?自問してみる
どうしても自己評価は相対的なものになって「育児(及び家庭内のこと)に協力的ではない人」と比較すると、よくやれていると思う。(どうしても文句のほうが声が大きくて盛り上がってよく聞こえてくるので、そういう非協力的な人と比べることになる)
いやしかし、妻から見るとまだ及第点ではないかもしれない。
つまるところ誰かと比べてどうか、ということではなく、家庭内の構成員(自分も含めて)の幸福度を向上させることが大切だと思う。(当たり前のことだけど…)でもそれは際限がないので、ゴールもない。
試行錯誤しながら、対話を重ねながら、そのときそのときの状況にあわせながら、"now is better"を目指す。そういうプロセスを繰り返すことが生活なのかしら…とか思ったり。
そして育休は続く…
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