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チップ君が亡くなりました。

我が家に2020年の冬お迎えしたデグーのチップ君についてのお知らせです。

チップ君が2024年11月17日の夜に亡くなりました。
4歳2カ月でした。
この所完全に元気!!とはいかず病院に通っていましたが、それにしても突然でした。

ペットの死についての文章を長々と読みたくないという方もいるとは思いますが、
起きた事や自分の気持ちの整理のため、そしてチップ君を見守って下さっていた方もいるので、下記に亡くなるまでの事や今の気持ちを書かせていただきます。
そうした文章に否定的な方・目にしたくない方はこの投稿を閉じていただければと思います。


以前からちょこちょこ体調を崩していたチップ君、最近はご飯を食べ辛そうにしていたり、時々寝ている時の呼吸音に異音が混ざっていたり、寄生虫が見つかったりしていました。

が、一週間ほど前にかかりつけの病院でレントゲンを撮った時も、心配していた歯根は2年前から大きな悪化は見られず、他の部分も急を要するような問題は見当たらないとの事でした。
寝ている時の呼吸の異音はごくまれにだったので、歯根が少し悪いのと太ったことなどが関係しているかも?との事、ご飯が食べ辛そうなのも歯がちょっと痛むのかな?って事で以前同じようになった時に効果があった薬を貰いました。

実際ご飯を食べ辛そうにしているものの食欲はとてもあって時間をかけてでも量は食べていたし、(むしろ体重が増えて290gに突入したのでダイエットしましょうと言われていました。)
毛並みもサラツヤで見ている限りは元気もあり、寄生虫のお薬も指示された日数は飲み終わって、このままいつも通りの生活に戻ってくれると思っていました。

亡くなる前日は私はイベント出展の為に出かけていましたが、夜に帰ってきたときもお迎えしてくれて、お留守番のご褒美のおやつを嬉しそうに食べていました。
追加でおやつをあげようと手を近づけたらいつも通り私におやつを奪われると思ってピー!!!って怒ったりもして。

しかし翌日、11月17日の13時半ごろに私が起きてチップ君に会いに行くと、いつもは元気にケージ前に出てきてくれるのですが、元気がなさそうに昼寝用布団の上で寝ていました。
どうしたんだろうと思い改めてケージの中を見ると、数か所に血痕がついていました。
驚いてチップ君を確認すると口から血が出ているようで、胸や手にも血が付いていました。

すぐにかかりつけの病院に電話し、なんとか今日診て貰えないかと頼んだところ、オペ等もあり混んでいるので時間外の夕方なら見られるとの事で予約をお願いし、
出血が口からなのはわかったものの、口の奥までは自力では見るのは困難なため、痛くて普通のご飯が食べられていないかもしれない、ひとまず血を作るためにも何でもいいから食べてもらおうと考え、
大好きなチモシーピューレをあげたところ食べてくれたので少しホッとしました。

食べた後でまた寝てしまったので病院の時間まではそっとしておこうと思い、不安に襲われながらもできるだけ平静を保っていたくて、溜まっている仕事をしたり、Xで前日のイベントのエゴサをしたりチップ君の事は避けてポストをしたりしていました。

予約時間の少し前、チップ君のケージからガタッという音がし、見るとチップ君が倒れていました。
ケージ内で移動しようとしたようですが、もう体が思うように動かなくなっていて倒れてしまったようでした。口からまた血も出ています。
急いで病院に電話をし、状況が良くないのですぐに病院に向かいますと伝え、タクシーを飛ばして予定より早い時間に診察して貰えました。

口の中を診て貰うと、口の奥から血の塊が出てきました。
見た限り今も血が出続けているような大きな傷は見当たらない。(もし口の中を切ったのだとしても、涎は血を止める働きがあるのでもう血は止まっているはず。)
外傷はないし、正確な原因を特定するためには鎮静をかけてより詳しく検査する必要があるけど、今のチップ君には負担が大きい。

応急処置として点滴をして貰い、点滴の効果で少し元気になるかもしれないけど、完全回復までには時間がかかると思う事、
血を作るために何でもいいから食べてもらう事、でもこの様子だともしかしたら覚悟が必要かもしれない。とも説明され、薬と流動食を貰い次の日また診て貰う予約をして帰宅しました。

帰宅後、安静の為に暖かくしたキャリーに入れたままにし、少し動いたりしていたので点滴が効いてきたのかもしれないと思っていたのですが、
その2時間後くらいにピギューと何かを訴えるチップ君の声が聞こえ、すぐにキャリーを覗き込んで名前を呼ぶと、辛いはずなのに顔を上げて、目をまん丸にしてキラキラした可愛い目で私を見つめてくれた後でパタっと呼吸が止まりました。

今思えば最後の力を振り絞って私を呼んでくれたんだと思います。

先生は覚悟も必要と言ったけど、1週間前には問題ないと言われたし、前日もいつも通りに見えたし、点滴もしたし、きっと徐々に良くなると信じていた私は、噓でしょ、嫌だよチップ君、なんで?なんて言って混乱していましたが、でも生き物が死ぬ直前あたりから漂う特有のにおい、冷たく硬くなるチップ君の体の感触に、チップ君が亡くなったのを認めるしかありませんでした。

チップ君に届いたかはわかりませんが、その後は数時間ずっと抱っこして色んな気持ちを伝えました。

突然すぎてせめて原因が知りたくて、死後硬直が始まった位に自分でもチップ君の口の中を見せてもらいましたが、切ったりした傷は見当たらず、体の内部で何か異変が起こったのだろうとわかりました。

最近の体調の事を考えるとレントゲンではわからない、先生でも予測できないような病気が進行していたのかもしれません。
亡くなる前に見つかった寄生虫(ギョウ虫)は本来命に関わるような悪さをする訳ではないけど、ギョウ虫をきっかけに腸炎になって死亡した小動物もいると後から知りました。
そうしためったに起こらないような出来事がチップ君の体の中で起きていた可能性も0ではないです。

でも食い意地だけは滅茶苦茶に、本当にびっくりする位に凄い子だったので、人間が思っている以上に体調が悪くても、食べ物への凄まじい執念でずっと食べ続けて元気を装っていたのかもしれません。
一番血痕があったのもご飯置き場の所だったし、倒れる直前まで自分の好物に興味を示し、食べようとしていました。

ご飯を食べられなくなるのは命に関わるので、チップ君の食い意地にはチップ君が歳を取ってからもきっと助けられるだろうと思っていたけど、食欲が凄い事がまさかの仇となったのかな。

死因については見当違いな事を言っているかもしれません。
病院で解剖などして詳しく調べてもらう事もできますが、チップ君は病院で大変な思いを沢山したのでこれ以上体をいじるような事はしない事にしました。
よって正確な原因は不明なままです。
(でもチップ君のケージを掃除しながら気になる事も見つけたりしたので、人と話せる精神状態になったらちょびん君の検診がてら先生に話を聞きに行こうと思っています。)

もっと早くに私が起きていたら、もっと無理を言って早く診て貰えるようにすれば、前々から他の病院でもセカンドオピニオンしていたらもしかしたら…と後悔は尽きません。


チップ君と一緒に過ごしたのは約4年間。でもこの倍の8年、いやできれば10年くらい生きて一緒にいて貰いたいと思っていました。
…本当はさ、歯根が悪いと言われたり、ここの所病院に行く回数が増えたりして、もしかしたらこの子はあまり長生きできないかもしれないって、覚悟しなきゃって思ってたよ。でもさ、それにしても急すぎだよ…。

色々しんどかった時にチップ君をお迎えして、その可愛さに癒され救われました。
チップ君をお迎えしてから虚無感に襲われる事も減り、家族と過ごす事の尊さを教えてもらいました。
私が絵を仕事にしようと決意ができたのも、チップ君がいたからです。

妹がチップ君に会いたいと言い出さなかったら、9年ぶりに妹と再会する事も、一緒に活動する事もなかったでしょう。
絵を仕事にしてからも辛い事もありましたが、チップ君においしいご飯を食べてもらいたいし、チップ君の老後の介護生活も困らないように仕事頑張らなきゃ!ここでへこたれてどうする!という思いが私が踏ん張ってこられた一番の理由でした。

この4年間は私はチップ君を軸にして生きてきたし、チップ君のおかげで強くなれたと言っても過言ではないです。

最初は私の事を登り木位にしか思ってなかったチップ君。
時々ただじっとこちらを見つめて何を考えているかわからない不思議な所もあるけれど、気が付けば私の事を大好きになってくれて、私の手首の上でくつろいでなでなでさせてくれて、チップ君はかわいいねずみさんだね~サラツヤだね~なんて言いながら一緒に過ごす時間が毎日の癒しでした。
ちょびん君が来た時はやきもち妬いて大変だったけど、慣れてきたらいい感じにちょびん君をスルーしたり、一緒にピロピロ言い合ったりお兄ちゃんをしてくれました。
普段は物静かで優しいのに、ご飯の時と私が出かけそうな時だけはデグ格が変わったかのように、ぴぎゅ~!!!!と言いながら飛びかかってくるところも可愛かった。

あの可愛くてサラツヤで温かい子ともう一緒にすごせないのがまだ信じられません。
泣きすぎてボロボロですが、それでも本当に?本当にもうチップ君と会えないの?という思いも拭えずにいます。

これからもチップ君は私にとって本当に特別で世界一可愛い大好きなデグーちゃんです。

今までチップ君を見守ってくださった方、ありがとうございました。

私は腐っても絵描きだし、チップ君の可愛さをまだまだ表現できていないので、これからもチップ君を描く事もあるかもしれません。
まだ自分でも気持ちの整理ができていないのでどうなるかはわかりませんが、よろしければ今後もチップ君の事を心のどこかに留めて、ちょびん君と私を見守って頂けたら幸いです。

色々ご心配いただくとは思いますが、ちょびん君との生活はこれからも続きますので、仕事やグッズの通販等はできるだけ予定通り進めさせていただきます。

綺麗なお花と大好きなおやつやご飯をチップ君と一緒に火葬して貰い、さきほど一緒に家に帰ってきました。

体調が悪かったはずなのに体重は減らなかったチップ君は、葬儀屋さんに大きいな…と小声で言われて、予定より大きいサイズの子の火葬のメニューに変更されて、少しクスっとしました。
ペット霊園なんてどうせ適当なんじゃないの?と構えていたけど、想像以上に厳かに優しくセレモニーも行っていただきました。

最後に見たチップ君の体は穏やかな顔で、なんだか後ろに翼を生やして空に昇っていくようなポーズをしていて、ちょっとほっとしました。
葬儀って送る側のためにあるって本当なんだな。

戻って来たチップ君の骨は綺麗に残っていて、眺めてまた号泣しました。

頑張って生きて、いつか来るその時に胸を張ってチップ君と再会したいな。
チップ君はもしかしたらおいしいものに夢中で私の事なんてすぐに忘れちゃうかもしれないけど、それはそれでチップ君らしくていいな。


以下チップ君の思い出の写真です。

一番最近の可愛いチップ君


大好きな菊芋にニコニコのチップ君


ちょびん君を毛繕いしてあげるチップ君(奇跡の邂逅、しかしこの後また険悪になってしまうのだった…)


かいかいされてデヘヘなチップ君



私の靴下を寝床に持ち込んでラグジュアリーな雰囲気で寝るチップ君



木で遊んだり、ホイールに乗っているときは笑顔になりがちなチップ君


今の家に引っ越す前の若いチップ君(私の膝に乗りこちらをじっと見ている)



うちに来たばかりの頃の、ベビーチップ君




この下、最後に火葬する前の写真の一部(お花とチップ君の足の方だけ少し写っています)がありますのでご注意ください。















いつでもどんなときでも、最後まで可愛い子でした。


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