【試写】『ラストナイト・イン・ソーホー』特別試写会レポ
ごきげんよう。雨宮はなです。
Filmarksさんの抽選に当選し、参加させていただきました!イルミネーションまぶしい六本木での開催!10月に引き続き、ありがとうございます。
今回は試写会の様子、映画作品、上映後イベントについてお話します!
※今回は公開前ということを踏まえ、ネタバレなしで作品について紹介します。
映画本編の印象
しっかりちゃんとホラー作品でした!「音楽」と「60年代ロンドンファッション」ばかりがプッシュされてるけど、過去作品へのリスペクト満載の現代ホラー作品!!ただ本当に上手に織り込んであるー混ぜこむ、じゃない、織り込むーみたいなので、よほど数を観たことがありネタに気づける人でなければそういった楽しみ方にはならないでしょう。
本編を邪魔することなく、作品を彩っている、素晴らしい演出でした。ちなみに私は2か所程度「あれ?もしかして…」となったものの、自信がありません。それだけ自然なので、押しつけがましくないのです。「こういうの、出しとけば満足だろ?」「おれ、映画好きだからこういうのも入れちゃうもんねー」っていうのがまるで無し!
あとで監督が語ってくれたことで確信を得ましたが、CGに頼り切りでないのがちゃんと画面から伝わってきます!温度と厚みを感じられる映像と演技でとても素晴らしかったです。エリーとサンディは「今後の活躍が期待される新進気鋭の若手女優」とは思えなかったです!
ホラー演出はシンプルなのに細やかな設定がきっちり活かされていて、ホラー慣れしていてもしっかり恐怖を感じられるし、素直に怖いと思えました。
残念なのは日本のPRだけなのではないでしょうか。
まったくもってお門違いというか、本質をみていないというか…(いつものことだけど)。
冒頭でも記述したとおり、予告編を観ていると「音楽」と「60年代ロンドンファッション」ばかりがプッシュされているし、女優ふたりの外見をこれでもかと持ち上げていて…ファッションとちょっとしたミステリーって印象を受けます、でも。これは決して、オシャレ映画ではない。
トークイベントについて
本編上映後はゲストを3名迎えてのトークイベントがありました。
登壇者は、
エドガー・ライト 監督
小島秀夫 さん(ゲームクリエイター)
長濱ねる さん(タレント)
監督はなんとイギリスから朝のコーヒータイムにリモートでご出席くださってました!なんてありがたい…。
ゲストのテーマトークや監督への質問でもりあがり、非常に貴重で贅沢な45分ほどを過ごすことができました。監督のトーク内容はネタバレになる可能性があるため、公開後に記事にするかもしれません(すでにネットにアップ済みの人がいると思うので気になる方はぜひ探してみてください)。
気にしすぎなのかもしれませんが、ゲストが監督に挨拶もせずに質問をし始めたときに驚きました。小島秀夫さんは元々知り合いらしくくだけた感じなのかもしれませんが「やぁ、素晴らしい作品だね!イベントも参加してくれてありがとう」のひとことくらいかけてもよいのでは…とモヤモヤしながら聞いていました。
タレントさんは似合いもしないスーツを着させられていて可哀そうでした。とってつけたようなデザインパンツスーツにいつもどおりのヘアメイクなので、なおさら頓珍漢になってしまっていて…。高校生くらいなのか、話し方もたどたどしく、一所懸命自分とヒロインを重ねて喜んでいる姿や「壁一面本棚の家に住むのが夢」とお話しているようすは健気な印象でした。
試写会そのものの運営について
これは過去数回、それもこの一年で参加するようになってなので「こんなもの」だと知らないだけなのかもしれませんが主催側はもう少し上手にやってほしいなというのが素直な感想です。参加者層はいつも通り、三分の一程度はマナーがご愁傷様という感じです。特に気になったのは以下の点。
①当選案内に書いてある注意事項と実際が違っている。
→メールには「原則飲食禁止」の文字、会場内はポップコーンバケツでいっぱい
→「上映後のトークイベントまで参加することが前提で参加表明をしてください」とあるが、上映終了とともにそそくさと出ていく人々。信じられないことに、トークイベント中に抜ける人も。
★司会の方に最初から壇上にあがっていただき、試写会の諸注意を改めて行う等の措置はとれるはず。
②受付待機列はコンセッションロビーのため、一般客が混ざってしまい列最後尾がわからない。
③入場が大変になるのがわかっているのにシアター入口にネオンサインやポスターボードを出す。
→位置が悪く、フロアライトでボードデザインに光が入ってしまう。写真が残念な出来栄えに…。
→終了後はまた人が群がるような位置に再度セット。
せっかく素晴らしい作品なのに運営のせいで残念な印象になりかねないなぁ、と会場へ足を運ぶたびに思うのです。とにかく予定数参加者集めればそれでOKなのかな。終了後のポスターボードの展示にはものすごい人が群がっていて、まるではやり病なんてなくなった世界のようでした。
正直、反省点の多いイベントだと感じました。
おわりに
作品以外でくどくど申し上げましたが、映画そのものはすばらしいので強くお勧めします!!
音楽と映像は言わずもがな。
これはまさに、映画館で観るべき作品といえます。
誰もが気軽に観に行くことができて、単純なホラーとしての楽しみはもちろん、その他の含まれた様々なものを持ち帰ることのできる良作であることに間違いありません!
そんな『ラストナイト・イン・ソーホー』は来週金曜日(10日)より公開!
最後まで読んでくれてありがとうございます。
ではまた次の記事で。ごきげんよう。