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映画『ガンズ・アキンボ』の魅力

ごきげんよう、雨宮はなです。
先日、auマンデイでお得に『ガンズ・アキンボ』を鑑賞してきました!

SNSやドローンといった日常と、”殺人ゲームライブ中継の闇サイト”や”拳銃を手にDIYされる”といった非日常が融合したアクション作品です!


この記事では、この作品における私的魅力を紹介します!
※あらすじやキャスト情報は公式HPをご覧ください。
※ネタバレを含みますのでご注意ください。

魅力1.現代的劇ダサ主人公

今回の主人公、主人公と思えないほどのダサ要素の塊でびっくりします。「仕事ができなくて、陰キャでモテなくて、荒らしコメントして悦んでる」なんて絶対に主人公になれっこない情報が満載。そりゃ彼女にも逃げられるし、そんな根性だったら仕事もできないだろうし…って正直思ってしまいました。ダニエル・ラドクリフの外見があるからなんとか見られるってレベルの設定です。

しかも序盤は寝起きのままの恰好…Tシャツ、ショーパン、ガウン、怪獣足スリッパで街中を走り回るんですから、そりゃ撮影されてSNSに投稿もされるでしょう。非常に不本意でしょうけど。海外は日本以上に肖像権が無視されるなーって思いながら眺めていました。

っていうか、道路に堕ちた8カ月前のソーセージを食べる主人公って今までいました?!

魅力2.ゲーム画面のような画面演出

「スキズム」なる闇サイトで展開されている殺人ゲームでの画面演出が個人的には魅力的でした。よく見る格闘ゲームの対戦カード演出にときめきます。あの声で「ラーウンド、ワン…ファイッ」って聞こえてきそうです。(伝わるかな)

主人公の手にDIYされた拳銃の残り段数は拳銃そのものにもカウンターがついているのですが、観客に見えやすいようにかっちょいいテロップで表示されるのがまたかっちょいい。

魅力3.ドンツク響く、バトルシーンBGM

バトルシーンの魅力って色々ありますよね。アクションそのものや、闘っているキャラクターや、画角やスローモーションなどにする映像演出…。そして、BGMです!!

今回のバトルシーンではドンツク響く、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)が採用されています。
↓こういうやつ↓

ダンスミュージックなので、まるでバトルがデスバトルではなくダンスバトルとでも言うかのような。観客たちも人が殺しあっているのを現実だと思っていないような節で鑑賞していますし、それこそダンスを観ているような感覚なんでしょう。

私があまりアクション映画を観ないので知らないだけかもしれませんが、アクションシーンって銃撃音と爆発音と怒鳴り声しか聞こえない印象なのです。それをひっくり返してしまったわけですが、アクションシーンを退屈せずに見せる工夫としてアクションを極めるのではなく、見せ方に力を注ぐというのは面白いなと思いました。

魅力4.ちょいちょい現実的

殺人ゲームだの、拳銃を手にDIYされるだの非現実的な設定でぶっ飛んでいるのかと思いきや、現実的なシーンがかなり多いことに驚きます。
先ほども紹介しましたが、主人公が勝手に他人に撮影されてSNSに投稿されたことを知るシーンは現代人への痛烈な皮肉だと感じました。殺人ゲームを観戦している人間たちが主人公をたまたま見かけ、「おまえ、今ゲームしてる奴だろ?!」「アキンボだ!アキンボだ!!」と勝手に喜ぶ様子も、”自分が死ぬわけではない、あくまでエンタメ”と捉えている群衆の心理が現実的だからこそ恐怖と嫌悪を感じます。

そして何よりも現実的なのは、命を懸けて守った彼女がPTSDになって元鞘には戻れなかったというオチ。一応、映画らしいエンディング演出も用意しているのが親切だと思いました。
「…なんてなるわけもなく」という主人公のナレーションとともに現実が展開され、「そりゃ、そうなるよなぁ」と妙に納得してしまいました。妙に現実的なのが非常にツボ!

おわりに

公開から2週間以上経過してしまっているため、上映している映画館や上映回数が非常に少なくなってしまっていますが、ぜひ劇場の大きなスクリーンと特別な音響で楽しんでいただきたい作品です!この次の土日にぜひ!!
映画は『シン・エヴァ』だけじゃありませんよ!

今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。
ではまた次の記事で。ごきげんよう。

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