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【試写】『余命10年』noteクリエイター特別試写会レポ【09_2022】

ごきげんよう。雨宮はなです。
なんと!note企画抽選に当選し、参加させていただきました!クリエイターとしてちょっと期待されてるのかなって嬉しくなりました(どうなんだろう)。とにかく、ありがとうございます!
とはいえ、忖度なしにレポしていきたいと思います。

今回は映画作品、試写会の様子についてお話します!
※マナーについての欄は試写会参加者(ごく一部)への苦言が続きます。該当者・関係者でない場合は読み飛ばしてください。

鉄板物語×映像美×人気の音楽

映画につくるときに桜、難病、男女の若いカップルが揃えば日本人は喜んで鑑賞すること間違いなし…とは言いすぎでしょうか。とはいえ、そのハードルを楽々クリアし、そこにRADWIMPSの楽曲が提供されたとなれば、春休みムービー商戦はひとり勝ち間違いなしといっても過言ではないでしょう。日本人が大好きな作品(2022ver.)といった感じです。
実際、鑑賞中にすすり泣きが前からも後ろからも聞こえてきました。すすり泣きレベルで済んでない方もいらっしゃって、「実際の映画館だったらこれはたいへんなことになるぞ」と感じました。

映像はどのシーンを切り取ってもフォトブックがつくれるほど美しく、とくに構図にかなりのこだわりを感じました。写っている人たちが美しいのは、間違いなくその大きな理由のひとつです。ですが、それよりも構図の美しさが見事だと思いました。

楽曲に関しては、もはやRADWIMPSの新曲のPVを映画化したのではないかというくらいばっちりハマっていました。小松菜奈さん、坂口健太郎さんに憧れる層だと考えられる高校生~アラサーまでを巻き込めるアーティストの選抜は見事だといえます。

茉莉=観客なのではないか?

物語は鉄板中の鉄板ですが、明らかに違ったのは「茉莉(主人公)の振る舞い」です。いかにも「わたし、諦めてますから!」という言動をとる主人公で、彼女が生きるために頑張り続けているのは家族や周囲の人、という印象が続きます。

同窓会、就職面接のシーンは入院生活がなくても重病をかかえていてもぶち当たる現代社会の生きづらさが描かれています。持病があったり、病気を理由に生きづらさを感じた人は「そうそう、もっと良くなって欲しいよね」と思うだろうし、そのような経験のない人は「病気でなくてもあることだわ」と感じることでしょう。

これらのことから、茉莉の病気は「いきづらさ」のメタファーなのではないかと考えました(原作小説やモデルになった実在の人物がいることから、そうでないことはわかっていますが、そう考えることもできると思います)。ちょっと違った話になりますが、日本の「引きこもり」がスリランカでは「悪魔付き」なのと同じように、日本の「生きづらさ」は社会的には「病気」といえるのではないかと考えたのです。

その後も病気の進行や親きょうだいとのやりとり、友情と恋愛が描かれますがわざとなのではと思えるほど病気らしさを感じさせるシーンが多くないです。絵面が青みがかってきたり、すこし影っぽくかんじるようなシーンが増えてきて画面の温度が下がったように感じたのがいくらかありましたが、クライマックスシーンほどでないと「見た目にはわからない病気」でした。そういった注意喚起目的もあるのかもしれません。

試写会の様子

ワーナー・ブラザーズさんのピカピカな試写室で鑑賞させていただきました。受付の場所だけでもう感激で、アトラクションの施設のようでした。

「プレス専用の非売品」というほぼ市販のパンフレットなのでは、という資料を受け取りスクリーンへ。どこに座っても人の頭を気にせず、自分の首を痛めなくてよさそうな座席の並びでした。

受付をしてくださった男性からいくつかの案内があり、粛々と始まり恙なく終わり。以前、『ライフ・ウィズ・ミュージック』のときにも思いましたが、やはり映画館やホールの貸し切りで行うときとは違う「試写」っていう印象が強くありました。

さいごに

デートムービーとしてうってつけなのはもちろん、キャリアデザインのきっかけにするにも良い作品だと感じました。今まで以上に「いつ思い通りに体を動かせなくなるかわからない」「いつ死ぬかわからない」という認識が少しでも広まった現在において、キャリアデザインと「リビングウィル」を美しい映像で促進してくれるのではないでしょうか。

そんな『余命10年』は3月4日(金)にロードショー!

第二週以降は入場者プレゼントが確定し、それ狙い&春休みで鑑賞する人が増えることと考えられるので、ひょっとしたらねらい目は上映枠も多い一週目かもしれません!

いつもと順番を前後させましたが…試写会の様子というか、所感です。

マナーについて訴える

Twitterでもnote記事でも私が日頃常々訴えていることなのですが、まさか、クリエイターのみが集められる試写会にマナーが悪い人間がいるとは思いませんで、かなり驚きました。

映画を鑑賞する際には”スマートフォンの設定を整えた後、手元に置かない”なんて当然になって久しいと思っていたのですがまさか長時間操作をする人間と居合わせるとは思いませんでした。
私の方が出入口から遠い席だったため、ほかの人の鑑賞の邪魔をすることになってしまうのが嫌で途中退席・通報することも声をかけることもかないませんでしたが、恥ずべき行為だと認識してほしいものです。あとでnote記事を書くためのメモをとるにしても電子機器はNGだとわかるはず。加えて言うなら、盗撮・録音を疑います。

また、当選通知メールや案内にない場合の飲食は行わないもの、という認識がないことにも驚きました。映画館と同じ感覚だったのか、ご時世的に「ペットボトルならば可能」という場合が増えたためにそう自分で結論付けたのかはわかりません。ですが、”ドリンクホルダーのない場所では案内が無い限り飲食物を外に出さないこと”は当然だと思っていたのでこちらにも驚かされました。

映画を映画館で観ることに慣れている(マナーをわきまえるのが自然な状態)人、クリエイターとして恥ずかしくない言動をとれる人たちが集まって快適に試写できると思っていただけに非常に残念でした。

「マナーが悪い人がいるなら」「盗撮のリスクをかかえたくないから」と今後このような面白い企画が潰れたりしないためにも。
「この役者のファンは非常識な人が多いから」といった評判をたてて好きな人たちを困らせないためにも。
私はあえて、「今一度マナーについて見直し、改めてほしい」と訴えます。


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