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響いた!ユーフォニアム~9年の軌跡~1期第3話
©武田綾乃・京都アニメーション
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麗奈からそっちの机よろしくね、と言われ嬉しい久美子。すっかり氷解したようですね。
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パート練習開始。ということでこの三話からいよいよ、本格的に吹奏楽部が始動しましたね。みんな初々しい。
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もうギスってる金管ズ。この校舎のいろんなところに吹部いるの懐かしい感じがしますね。
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低音パートもいつもの部屋へ。京アニって遠景でもキャラ造形がしっかりしててすごい。そして夏紀も登場!色んな人に好きなキャラを尋ねると、夏紀と答える人が多い気がする。実際非常にいいキャラで、ある意味葵同様この吹部の空気の外にいるような感じがします。
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中世古先生によるブレス指導。横顔もふつくしい…
顔真っ赤にしてる葉月ちゃん、一生懸命でいいね。視聴者にとっても葉月は心のオアシスじゃないでしょうか。
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楽器選びに駆り出される新人たち。洗ってるとはいえ、学校備え付けの楽器を使うって抵抗ある人いそうですよね。全国的にこのシステムなんでしょうか?
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よくばりだねぇ、色々みていいよ。りこ先輩の圧倒的お母さんオーラ。
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ジョージくんと邂逅するみどり。曰く、目があったとのこと。なーにいってだ!…いやいや、コントラバス星から来た宇宙人だから本当に見えるのかもしれない。みどりからは少年漫画でいう狂ってる強キャラ臭がぷんぷんしますよね笑
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葉月もチュパカブラと邂逅。ここから葉月の長く険しい道がはじまる訳ですね。今からもう涙がでそうですが、あのシーンまでとっておきますよ、、
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久美子ハン!ワイをワイを吹いてけろ~
あすかのおふざけモード。なんかあすかは大学生になったらお触り厳禁の高級ラウンジで小銭稼いでそう…高校の反動で…
かくして、久美子も自身の相棒と出会うのであった。
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もう帰っちゃった夏紀先輩。いいですね~不穏になってきました。くどいですが、ユーフォはこのおふざけシーンとシリアスシーンの波がちょうどいいですよね。飽きさせない工夫がなされています。
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最初の合奏は海兵隊だそうな。吹奏楽の入門曲のようですね。高校生がやるような曲ではないが、そんな曲すらできないようじゃお話にならないし、今の君たちでは吹けないですよねという滝からの圧。天空闘技場のヒソカかな?
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久美子の肺活量マウント。しかし潜在的な力は葉月ちゃんの方が数倍上だ…!
吹奏楽は運動部より大変だとみどり。確かに外面はそうみえないですが、ユーフォを見てどれだけ過酷なんだと思い知らされました…
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ニ年生少ない問題に言及する三人。この問題の真相は後々明かされるのであった…
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またユーフォじゃん。
吹部に入ったことを指摘されむっとする久美子。これからという時にやっかいなしこりが家庭内にあると大変ですね。
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練習が開始するも、サボって窓際で音楽を聴く夏紀。不穏なBGMも流れ始める。
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ニ年生が少ないですよね。
宇宙人、爆弾投下。一年が気にすることないとたしなめられる。後藤はちょっと出てくると教室を後に。どうやら北宇治が弱小校なのは並々ならぬ事情があるようだ。
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久美子が部員を呼びに行くと、階下では遊びに興じるみんなの姿が。
正直ここ、ハッとしたんです。というのも私はサッカー部だったのですが、そこまで真面目でもなく談笑したり適当に友だちとボールを蹴って遊ぶだけ、みたいな状態がよく発生していました。同学年の部長は真面目に部活をしたい派の人だったので、そんな私達を怒らずにホラ練習やろうと誘ってきていたんです。このシーンを観た時当時を思い出して、猛烈に当時の部長に謝りたくなりました。熱意の異なる人間が集まるとこうなるという例を、私自身が実践していました。みなさんも学校や職場で体験したことがあるんじゃないでしょうか。ユーフォではこういうシーンが多く、心のササクレをひっかかれるのが痛くもあり懐かしくもあり、奥深いんですよね。
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さて場面転換し、合奏練習のシーン。ただサンフェスやコンクールもあるから練習ばっかりしてられない、滝先生に見てもらおうと一部の反発を受け悩む幹部陣。呆れを超えて驚いちゃいますよね。
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今日が初めてですね、よろしくお願いします。
敬語で話す、自分が勝つと分かってる魔王幹部のたたずまいだ…
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なんですか、コレ
なんですかコレ砲初観測です。全部聴くまでもなく一蹴する滝。
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練習はしたというトロンボーンを公開処刑。そしてパート全体が聴くに耐えないと酷評する。合奏以前の問題なので来週の水曜までまた練習しろとのこと。サンフェスも、練度次第ではでなくていい。つまり今の北宇治はおままごとレベルなのだ。
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陳情にいけと催促される晴香。なんでもかんでも晴香にしわ寄せがいき、晴香のもやもやが蓄積していく。かなしきかな、日本の中間管理職の縮図であですね。
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部員をなだめ、意見をまとめてパーリー会議で話し合い、その結果を先生に伝えようと提案するあすか。そうかコレはあれだ、黄泉の「組織のカギは副将が握る」というやつか!と納得した思い出。
でもこのリーダーにはなりたくないという気持ちわかるんですよね。自分もシャドウエースというか、矢に当たらないところで活躍する方が動きやすいという信念があるので、このあすかのポジションが好きです。あすかの心理導線は私とは違いますが、ここで親近感が湧きました。
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北宇治の現状を分析するみどりと久美子。わずかな練習さえ行ってない北宇治、いったいどうなるやら。
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このふたりもう喋り方が熟練夫婦のそれ!みどりも気を使って帰りましょうかと提案する。
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やる気のあるニ年生と三年生が衝突し、結果ニ年生が大量に退部するという事件をきく三人。こんな学校に全国なんて無理だろうな、と秀一。
アニメ放映当時は小説を呼んでなかったので、この段階では全国へ行けるなんて思ってませんでしたね。県→関西→全国銀か銅くらいが関の山で、その三段階なら1~3年まで尺がちょうどいいなと勝手に推測してました。ただそのリアル路線なのか、多少ファンタジーを入れた全国金ルートなのか、どっちなんだろうなとも思ってました。
ここで小話なんですが実は私、アニメが終わるまで小説を読まないと決め、ネットでもユーフォのことを調べないようにしてたんです。本当に長かったですが、それだけに全話で極上の体験ができたと思ってます。いつもそうしてる訳じゃなく、アニメの途中で気になったら原作を読んだり、あるいは読まなかったりパターンはまちまちです。でもこのユーフォだけはなんでしょう、アニメが小説を凌駕する作品だと確信したというか。やはり音楽が題材なので実際に音が鳴るアニメの方が楽しめると思ったんですよね。結果私の決心は良い方向に転びました。黒江真由については、そういう新キャラが出るというネタバレだけは踏んだのですが、全国大会やソロオーディションの結果など詳細については全く知らない状態で完走できたのはラッキーでしたね。もちろんよりキャラクターの心情の機微を読み取れる小説はすばらしいので、三期が終わった後に答え合わせ的な形で小説を読んだのです。このアニメ→小説の順番でよかったと心から思えます。
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さて場面転換し、一悶着を振り返る幹部陣。香織のやさしさが心にクる!こういう友人が一人いれば、人生は輝きますよね。
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もやもやを解消するためにずっとユーフォを吹いていたあすか。彼女はこの段階では本当にグレーですが、ラスボス感はでてましたよね。この"副将"がどんな風を巻き起こすのか楽しみだったのを覚えています。
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翌日、パーリー会議が終わるまで練習はないと告げられる一同。なんでもまた一部の部員が合奏なんて意味ないと反発したとか。そこにはスッと踵を返す麗奈の姿が。麗奈はこの段階ではまだ像が見えてませんでしたね。バリバリの実力派ではあるものの、話にどう絡んでくるのか未知数でした。しかしこの陰と陽のような関係の二人が、後々物語に厚みを与えてくれるのでした。
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現状の部について話す三人。吹奏楽は団体競技なんだし、やる気のある人たちがやる気のない人達にイライラするのってわたしは…と葉月。久美子が口をつぐんでいるのは、かつての自分の姿を思い出してでしょうか。淀んだ空気が流れていた、そんな時でした。
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高坂さんだよ。
一人丘でトランペットを吹く麗奈。
新世界より。ドヴォルザークがアメリカにいる時、故郷のボヘミアを思って作った曲なんだって。まだ何もない新しい世界で。
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うわあああああ!
叫ぶ麗奈と、またしても流れ始める「運命の流れ」
おいおいおいおいおいおい、なんなんだよ。毎回毎回こんな叙情的な良シーンを入れる気か!?と当時本気で思いました。普通3,4話に一回あればいいような演出が毎話あるじゃないかと。群像劇はかくありき、ですよね。
それぞれの独立したシーンが絶妙に絡み合うこの演出。京アニには本当に脱帽しますよ。
麗奈は一兵卒なので、ただトランペットがうまければいいし、麗奈自身それでいいと思っている訳です。それ故あとで衝突があるのですが…
このユーフォの、それぞれの人間性がしっかりと分けられているのが本当に面白いんですよね。集団のあり方なんて答えがないんですよ。ローマ、オスマン、モンゴルといった大帝国も滅びたわけですから。人がいっぱいいればそれだけ摩擦が生まれる、それは部活動だって会社だってそう。
その答えのない問題と自己実現の間で苦悩する久美子たちの"いきざま"。それがユーフォの醍醐味なんじゃないでしょうか。善悪の彼岸ですよね。誰の立ち回りが一番よかったか、なんてそういう話じゃないんだなと。
危ない危ない、三話から飛ばしすぎるともたないのでここでひきます笑
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はい、そして明くる日、いつものように練習へ向かうのであったーーー
編集後記
ということで三話でした。よくアニメは三話が分水嶺だ、なんていいますが、いいフックだったんじゃないでしょうか。いい具合に謎をちりばめて、視聴者を離さない内容に仕立ててあると思います。次回以降も楽しみですね。