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第二百三十七夜 『ALWAYS 続・三丁目の夕日』

「俺らの頃は…」

「昔は今よりも…」

そんな枕詞を聞くたびに老いを感じる。

昔の価値観を懐かしむ気持ちはもちろんあるし、当時あくせく働いていた自分を美化したい気持ちもわかる。

しかし、今の時代に迎合できないようではビジネスの世界では生き残れない。

かくいう私も人の話を聞いて、知ったような口を聞いてしまうわけである。
それは純粋に老いと言って差し支えないだろう。

昨今の様々な技術の進歩により、とにかく働く人材がお金を稼げるようになるという単純構造は瓦解した。

その上、今の40代後半の人間に突きつけられていることは、会社成長の鈍化による給料の頭打ちの問題である。

入社当初はある程度の規模の会社に入ることで、会社の成長とともに給与水準も上がっていった30年前と比較すると、選んだ会社次第でその後の給与水準は大きく変動したことであろう。

しかし、今の新卒採用で入ってくるような世代の人間の多くは、一つの会社で仕事していれば安泰であるなどという考えをそもそも持っていない。

たとえ、どれほどの規模の会社でも潰れる時は潰れる。そのため、その会社のためにという価値観から自身の市場価値を上げれるように様々な選択肢を模索している人材が増えている。

アメリはそういう意味でも時代を先取りしているのではないだろうか。

「次の世代にも営業職がかっこいいと思ってもらいたい。」

彼がこの話をする時、いつもその先で語らうのは、その人材の未来である。

「もちろん、アメリで働き続けてくれることはいいことです。しかし、そう言った人材が各々夢を叶える行動をすることが重要です。」

かつて、彼とともに働いていた時に、インサイドセールスチームのマネージャーを任された私は、その部分に激しく共感したのである。

インサイドセールスチームの時代も、今のアメリも突き詰めれば我々の役割は「かっこいい営業、ビジネスパーソン」を育成し、世に出すことである。

その人材がアメリで自身の夢を達成できるのであれば、それは素晴らしいことである。また同時にアメリで学び、自分で起業する、大手の会社のプロジェクトにジョインする。

そんな形で夢を叶えることもぜひ応援したい。

「⚪︎⚪︎さんはアメリ出身なんですか。通りでしっかりしたビジネスパーソンだなと思いました。」

そんな言葉をどこかでかけてもらえているのであれば、それ以上に嬉しい褒め言葉などないだろう。

今の時代、優秀な若者ほど自身の成長の場を求めている。
アメリはそんな若者の受け皿になれる起業でありたい。

彼と私はお酒が入るとそんな話ばかりしてしまう。
未来の話だ。

物語の続きはまた次の夜に…
良い夢を。

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