第三百二夜 『ニ文銭』
「アメリのサービスが少しずつ固まりつつあるので、ホームページの大型改修をかけてみるのはどうでしょう。」
外部の媒体に広告を出して、その効果測定を行う中で彼から進言をもらった。
「今回、新規のLPページを作成してみて、現状のホームページの問題点が見えてきました。ホームページ作成対応してくださっているHさんから過去に言われていたことが、今回の媒体を通して実感できました。」
確かに、アメリのホームページは現在、FPとして提供できるサービスを網羅しているに過ぎず、具体的なターゲットに直接リーチしているとは言い難い。
それらを改善して、より顧客にわかりやすいホームページを作成し、流入に繋げていく。
確かに必要なことであろう。
2年前、会社のホームページを依頼する際にHさんは言っていた。
「2-3年経つと取り急ぎのものではなく、大規模な改修をかけていく必要が出てきます。その際にはより大きな改修費用もかかってくるでしょう。」
それから2年が経ち、今はもしかしたらそのタイミングなのかもしれない。
今後の我々のブランディングをより強固にするための施作の一環として、Hさんの提案を細部まで聞いておくべきであろう。
今あるもの以上のものができるのだろうか。
そんなことも頭によぎるが、それを怖がっていては元も子もないのである。
物語の続きはまた次の夜に… 良い夢を。