第三百十五夜 『青が散る』
毎年、宅建試験の合格発表日を迎えるたびに、ある現象が起こる。それは、不動産業界で働く同業者からの合格報告ではなく、なぜかお客様からの合格報告が多いということ。このようなご報告をいただくたびに、私も大変うれしく、また少し考えさせられる。
不動産会社として、お客様と向き合う中で宅建資格の重要性をお伝えする機会は少なくない。人生において大切な資産を扱う以上、法令や取引の仕組みに精通することがいかに重要かを日々実感するばかりである。そして、その中で「私も宅建試験を受けてみよう」と一歩を踏み出され、合格という素晴らしい成果を手にされたお客様には心から敬意を表す。
一方で、考えます。
「なぜ、業界内の方々ではなく、お客様からの合格報告が多いのだろう?」
宅建資格は、不動産業界で働く私たちにとって、いわば“プロとしての基礎”だ。それが当たり前のように思われる一方で、業界全体では宅建資格を持たないまま働いている人が少なくない現状もある。お客様がその姿を見て、「不動産のプロとして、まずこの資格は必要なのでは?」と感じられるかもしれない。
株式会社アメリでは、宅建資格の取得を不動産事業におけるプロフェッショナルとしての第一歩と捉えている。不動産という大切な資産を扱う以上、信頼していただけるよう、法令の知識や取引の基礎はしっかりと身につける必要がある。資格の取得はお客様への責任を果たすための基本であり、成長し続ける私たちの姿勢を示すものでもある。
また、資格取得を目指す過程には、単なる知識の習得を超えて、責任感や粘り強さ、学び続ける姿勢が求められる。こうしたプロセスそのものが、我々の仕事に大切な要素を育んでくれるのだ。お客様にとっても、資格を目指す挑戦を通じて得られるものが多いからこそ、「合格しました!」という報告が届くのかもしれない。
お客様からの合格報告を受けるたびに、私も「もっと頑張らないと」と背筋が伸びる思いになる。これからも株式会社アメリでは、社員一人ひとりが宅建資格の取得を目指し、不動産のプロフェッショナルとして日々成長を続けていかなくてはならない。そして、お客様に安心と信頼をお届けできる存在であり続けルことが価値となるだろう。
改めて、宅建試験に合格された皆さま、おめでとうございます。
私たちも合格者に負けないよう、これからも努力を重ねていこう。
物語の続きはまた次の夜に…良い夢を。