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うさぎのはらのこうさぎたち

「うさぎのはらの こうさぎたちは そらにかがやく ほしをみながら サンタクロースに おいのりしてるよ (おみみをつつむ ぼうしをください)」

少し季節はずれの歌を口ずさみながら、動物のぬいぐるみたちを並べて楽しんでいる息子。保育園で覚えてきた歌だ。動物が大好きで、動物のフィギュア(アニア)やぬいぐるみたちを大切にしている。そんな姿を見ると、「あ〜可愛い〜」と愛おしく思う。

でも、そうじゃないときもある。

息子は、動物への愛が強すぎるがゆえに、置き方へのこだわりがあるようだ。それが自分で実現できないときには、ママにやってもらう。その結果、自分の思ったとおりじゃないこともある。でも、どうしてほしいのか言葉でうまく伝えられない──。

そんな心のモヤモヤを晴らすため、息子はギャーンと癇癪を起こすのだ。そして、わたしは「イラっ」とした気持ちを抑えることができないでいる。

2歳児は、天使のような可愛さを見せつつも、悪魔のようにわたしの感情をゆさぶってくる。1日の中で、それが何度も何度もくり返される。

わたしが解放される時間は、朝5時半に起きてから息子が目覚めてくるまでの約1時間と、息子が保育園にいる時間、それから息子が21時半ごろに眠りについてからわたしが寝るまで。

朝は自分の身支度や朝食の準備でバタバタしているし、夜は睡魔と闘ってあまり時間を有効に使えない。保育園に預けてから職場まではたった20分程度だし、仕事が終わってからも急いで保育園へ向かう。平日のわたしの可処分時間とは?

たまに、独身時代や子どもがいなかった頃を懐かしく思うことがあるし、周りに自由な時間を使える人を羨ましく思うこともある。忙しくて、自分の時間もなくて、仕事で悩みを抱えていても、それを解決するための余裕もなくて、このままでいいのかと焦ったりもする。

でも、ふとした子どもの言動や笑顔が、そんなのどうでもいっか! と思わせてくれるから、子どもの力ってすごい。後でふりかえってみたら、きっと今が一番幸せなんだろうな。

でもね、やっぱりママも、「サンタクロースに おいのりしてるよ わたしにじゆうな じかんをください🐰」

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