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Weekly Design #3(フォント強化期間)

今週のデザイン

注文の多い料理店

テーマ:明朝体を使ったレトロ可愛いデザイン
使用フォント
見出し:漢字:ほのか新明朝/かな:A-OTF UD黎ミン
本文:DNP 秀英明朝 Pr6
英文字:Futura PT

コンセプト

明朝体は「知的な・落ち着いた」といったイメージを打ち出すことができる一方、フォントによっては「高貴なイメージ、女性的な美しさ、可愛らしさ」といった様々な印象を表現することができる書体です。

そのため、今回は、明朝体を使ってレトロ可愛いデザインを練習しようというコンセプトで作成しました。

目指したのは、絵本のような表現

「注文の多い料理店」の見出しと、本文にあたる縦書きの文章との、ジャンプ率をかなり大きくつけることで、見せたい要素とそうではない要素とのメリハリをつけ、まず初めに見出しに視点がいくように調整してみました。

また、今回使用した「ほのか新明朝」というフォントは、「源ノ明朝」派生のフリーフォントなのですが、角の部分に丸みがあり、横線と縦線のコントラストが低いという特徴を持っているので、柔らかい印象を感じさせることに適していると思いました。

漢字とかなとでフォントを変えてみる

参考にしたデザインが、漢字とかなとでフォントが若干違うようだったので「漢字:ほのか新明朝/かな:A-OTF UD黎ミン」とフォントの種類を変え、また、かなの文字サイズを一回り小さくするといった調整を加えてみています。ただ、正直変化が小さすぎてあまり効果を感じなかったので、フォントを変えるのであれば、もう少し変化を大きくつけないと意味がないのだと気がつきました。

可愛らしさの表現は難しい…

レトロ感は配色と写真、イラストなどのモチーフのよって表現できたかなと思うのですが「可愛らしさ」といった部分が弱くなってしまったと感じています。

使用しているフォントも「すごく可愛い」書体ではなく、「柔らかい印象なので、使い方次第でく可愛らしい印象になる」といった癖のないものを使用しているため、フォントか、それ以外の要素のどちら一方をもう少し「可愛らしさ」に極振りしたほうが、コンセプト的にはあっていたのでは?というのが今回の反省点です。

参考デザイン観察

手のひらの文学青年 山本くん
https://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/pandanoana/yamahonkun/

参考デザイン

■フォントの種類
日本語:「源ノ明朝」の派生フォント?
→調べても分からなかったけど「アプリ明朝」あたりが近い?
→漢字と平仮名でフォントが違う??→漢字:貂明朝テキスト、かな:黎ミンが近いか?

英文:Futuraが近いが、「C」「E」「H」が明らかに違う
→もう少し崩した遊びがあるフォントを使っている。

■気づいたこと
・レトロで可愛らしいフォントを選んで使っている
・行間も文字間も全体的にゆったりめ
・絵本みたいな表現を意識しているか
・フォントの角が丸く優しい印象
 →通常よりも少し横長(特に「く」の文字)に調整されている?
・横線が少し太めなので、小さい文字にした時も可読性が高い
・全体的に余白が大きめに設定されているので、ゆったりとした余裕のある雰囲気になっている
 →全ての文字間・行間にかなり大きめに余白が設定されているが、画面上では不自然に見えないので、ゆったりとしたデザインにするためには、このぐらい大体に余白を開けた方が良い。
・日本語をかっちりした明朝体を使用している分、欧文フォントは中心の線のずれた遊びのあるフォントを使っている。
・文字の色も含め。全体的な彩度は低め、ただし文字周りのコントラストは高めに設定されているため、見せたいものとそうではないものとの差別化がしっかりされていて情報がわかりやすい。

■このデザインを自分なりに再現するために意識したいこと。

テーマ:「少しレトロなゆったりとした時間の流れ」「絵本みたいな表現」

・丸みがあり、横線と縦線のコントラストが低めのフォントを使用している。
・かなり大きめに余白を設定している。
・一番見せたい情報は大きく、それ以外は小さく見せ、情報をわかりやすく配置する。

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