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【決算】JPモルガン(JPM) 23Q3
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23Q3決算(10/13)
EPS 予想 3.95ドル 結果 4.33ドル
売上高 予想 396.3億ドル 結果 406.86億ドル YoY +21.48%
四半期売上高の推移
![](https://assets.st-note.com/img/1697195938104-fbWydAavjU.png)
貸倒引当金
Provision for credit lossesは14億ドルでした。
内
損金計上(net charge-offs)は15億ドルでした。
リザーブ解除(net reserve release )が1.1億ドルありました。
* net reserve build (貸倒引当金の積み増し額) ⇔ net reserve release(リザーブ解除)
純金利収入
Net interest incomeは前年同期比+30%の227.26億ドルでした。
*企業等に貸付ることで得られる金利
非金利収入
Noninterest revenueは前年同期比+13%の171.48億ドルでした。
*金利収入以外の収入(預金関連手数料、サービシング手数料、ローン売却益、クレカ手数料等)
純利益
Net incomeは前年同期比+35%の131.51億ドルでした。
以下セグメント別内訳(純利益)
・消費者&コミュニティー・バンキング部門( Consumer & Community Banking):58.95億ドル
・コーポレート投資銀行部門(Corporate & Investment Bank):30.92億ドル
・商業銀行部門(Commercial Banking):19.35億ドル
・資産管理部門(Asset & Wealth Management):14.17億ドル
・Corporate部門:8.12億ドル
純金利イールド
NET YIELD ON INTEREST-EARNING ASSETSは2.72%でした。前年同期は2.09%でした。
*利息を生む資産(ローン、債券、他の利息を生む投資など)から生じる利息収入と、それらの資産を資金調達するための利息支出(預金からの利息支払いや借入金など)との差を示します。
高い利回りは資産からの収益が利息支出を上回っていることを示し、利息コストを管理しつつ利益を上げる効果的な方法を取っていることを示唆します。
総融資残高
Total loansは前年同期比+18%の1.3兆ドルでした。
*企業等に貸し出した債務の合計
総預金残高
Total depositsは前年同期比-1%の2.4兆ドルでした。
預貸率
Loans-to-deposits ratioは55%でした。前年同期は46%でした。
*預貸率は同時期の銀行の貸出総額と預金総額を比較することで、銀行の流動性を評価するために用いられ、理想的な預貸率は80~90%
*預貸率=貸出金÷(預金+譲渡性預金)×100(%)
オーバーヘッド・レシオ
OHRは55%でした。前年同期は59%でした。
*OHRは銀行の業務効率性を示す指標 営業経費の粗利益に対する比率
*比率が低いほど、より少ない営業経費でより多くの粗利益を上げていることを示す
*OHR=営業経費(人件費+物件費+税金)÷業務粗利益×100
消費者&コミュニティー・バンキング部門
消費者&コミュニティー・バンキング部門は個人やスモール・ビジネスに対して銀行支店網、ATM、デジタル、電話を通じたサービスを提供しています。住宅ローンやクレジットカード、自動車ローンなども幅広く取り扱っています。
売上高は前年同期比+29%の183.62億ドルでした。
利益は前年同期比+36%の58.95億ドルでした。
クレジットカード・ローン残高は前年同期比+16%の1969億ドルでした。
前年同期は1704億ドルでした。
カード・ネット・チャージオフ比率は2.49%でした。
前年同期は1.4%でした。
*クレカの債務不履行率
カード30日支払遅延比率は1.94%でした。前年同期は1.23%でした。
90日支払遅延比率は0.94%でした。前年同期は0.57%でした。
コーポレート投資銀行部門
コーポレート投資銀行部門は企業、投資家、金融機関、政府、自治体などのグローバルな顧客基盤に対して、投資銀行業務、マーケットメイク、プライム・ブローカレッジ、貸付、財務・資金管理サービスを提供しています。
売上高は117.3億ドルでした。前年同期-2%でした。
利益は前年同期比 −12%の30.9億ドルでした。
うち投資銀行売上高は前年同期比-3%の17.2億ドルでした。
内訳は
M&Aフィーは前年同期比-10%の7.7億ドル、
株式引受けフィーは前年同期比−6%の2.7億ドル、
債券引受けフィーは前年同期比+8%の6.8億ドルでした。
市場証券サービス部門売上高は前年同期比-2%の77.32億ドルでした。
内訳は
債券部売上高は前年同期比+1%の45.14億ドル、
株式部売上高は前年同期比-10%の20.7億ドルでした。
ROE
株主資本利益率(ROE)は18%でした。前年同期は15%でした。
*ROE=純利益÷純資産(総資産−総負債)
*高いほど自己資本を効率よく利益につなげられている
ROTCE
有形自己資本利益率(ROTCE)は22%でした。前年同期は18%でした。
*高いほど金融危機への耐性、金融機関の健全性を表す指標
*有形自己資本=債務超過時に換金可能性のない「のれん」等の無形資産を控除した資産
ティアワン比率
普通株式等Tier1比率(CET1 capital ratio)は14.3%でした。前年同期は12.5%でした。
*財務内容の健全性を表す「自己資本比率」よりも質の高い自己資本の割合を示した指標
*普通株式等Tier1比率=普通株式等Tier1資本の額÷リスク・アセットの総額(信用リスク、オペレーショナル・リスクの各リス ク・アセットの総額)
*4.5%以上必要とされる
一株当たり有形簿価の推移
一株当たり有形簿価(tangible book value per share)は82.04ドルでした。前年同期は69.9ドルでした。
*TBVPS=有形資産合計÷発行済株式数
*TBVPSは企業が資産を清算しなければならなくなった場合の1株当たりの潜在的価値を決定する
今回の記事はいかがでしたでしょうか。
最後まで目を通していただき、ありがとうございます。
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