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2025年『ダウの子犬』で、シンプルすぎる銘柄選定法を学ぶ!【保存版】
現在のハイテク、半導体関連の活躍に比べると、かなり見劣りするかもしれません。が、「ダウの犬」というNYダウに選ばれる米国企業の配当に注目した、投資法はまだまだこれから、続く長期投資において、思いもかけぬ成果をもたらしてくれる可能性を秘めています。そして、本日のnote『ダウの子犬』はさらに、
『そんなんで、選んでいいの?』と思えるほど簡単に銘柄選定をするにもかかわらず、「ダウの犬」より大きく株価の上昇も期待できる投資法です。
シンプル・イズ・ベスト(Simple is best)を地で行く、
「ダウの子犬」をじっくり調べてみましょう。
*当ページのリンクには広告が含まれています。
今日も、オヒギンズ氏の書籍を参考にしています。↓
銘柄選定のプロセス
NYダウの30銘柄の中から
↓
年末の株価を基準に配当利回りの高い企業を10社選ぶ。→「ダウの犬」
↓
次に、「ダウの犬」の10社の中から、株価の低い5銘柄をチョイス。
それが『ダウの子犬』です。
2024年のダウの子犬
ベライゾン
シスコシステムズ
コカ・コーラ
メルク
ジョンソン・エンド・ジョンソン
表はティッカー・シンボル,企業名(銘柄),直近配当ドル,年間配当(直近配当×4)ドル
配当利回りの順になっています。↓
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『ダウの子犬』に20万円投資すると
計算条件
総投資額: 200,000円
1ドル:157.38ドル(1月2日の為替レート)
銘柄数: 5銘柄
1銘柄あたりの投資額 = 200,000円 ÷ 5 = 40,000円
ドル換算 = 40,000円 ÷ 157.38 ≈ 254.19ドル
1銘柄で購入できる株数 = 254.19 ÷ 株価
*手数料等は、考慮していません。
20万円を均等投資した株数は以下のようになります。「ダウの犬」と同様にあくまでも概算(19万円ちょっと)になりますので、金額、株数は各自調整してみてください。
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5社はこんな会社
ベライゾン (VZ):
通信大手。無線・有線通信サービスを提供。「Verizon Wireless」ブランドで全米にワイヤレスネットワークを展開。「Fios」ブランドで光ファイバー網も提供。シスコシステムズ (CSCO):
ネットワーク機器・ソフトウェア大手。ネットワーキング、セキュリティ、コラボレーション、アプリケーション、クラウド製品を提供。世界中でインターネット関連技術を展開。コカ・コーラ (KO):
世界的な飲料メーカー。メルク (MRK):
大手製薬会社。ジョンソン・アンド・ジョンソン,J&J (JNJ):
医療機器、製薬、消費財の多国籍企業。
なぜ、配当利回りが高く株価が低い企業が良いのか?
①そもそもNYダウに採用されている企業は、米国のみならず世界的でも活躍する優良企業ばかり。いずれも時価総額が大きく、独自の強みや競争力を持っており、かつその状態が比較的長い期間続くと評価され、リスクが抑えられるていると判断できるから。
②「株価が安い時に買う」という投資の原則を実践することになる。配当利回りが高いと言うことは、『1株配当÷株価』、分母である株価が低いと言うこと。高い配当を出し続けるていることは、経営陣が中長期的に業績や財務に対して自信を持っていることの証であるから。
オヒギンズは過去の膨大なデータを元に「ダウの子犬」を通じ、低価格の株を株価上昇の要因と考え、投資戦略においても低価格銘柄の選定が重要な役割を果たしていると強調しています。
米国において、会社の四半期決算の実績と次の四半期の見通しがアナリストの予想を上回るかどうかが重視されます。一部の企業はアナリストの評価により株価が短期的に大きく変動しますが、
アナリストにあまり注目されない企業も存在します。これらの中には配当の支払いや自社株の買い戻しができるほど財務が健全にも関わらず、放置されたままの企業が多く含まれています。リーマンショックを含む様々な困難を乗り越えてきた実力のある企業が多くあるのです。
例えば、コカ・コーラ。NYダウやS&P500の指数はリーマン・ショック暴落前の最高値を更新するのに4年前後かかっていますが、コカ・コーラは1年9カ月で更新したばかりではなく、62年という長きにわたる増配継続の実力を有しています。
因みに、コカ・コーラはあの投資の神様ウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイ社が保有するポートフォリオ中で4番目のウェイトを占める(2024年9月末)ほどの重要な企業であり、バークシャーはコカ・コーラの大株主です。
人口増加によって、中間所得層が増えると、冷たくて美味しいコカ・コーラの需要はまだまだ伸びる可能性があり、長期的な業績拡大の裏付けとなります。平凡な清涼飲料水メーカーと見がちですが、世界的なライバルもほとんどんなく
見事に、時代の潮流(アジアやアフリカなど人口はまだ増える)にのっていると、バフェット氏は先を読んでいるためと言われています。
シンプルに楽しむ
日本人を取り囲む投資環境は、間違いなく良い方向に向かっています。ネット証券の成熟、通信環境等のインフラの整備、税制面での優遇は、日本での投資コストを大きく引き下げてくれました。さらには米国企業を模範とする、国内企
業の株主に対する還元意識の変化など、条件はそろいました。あとはそれらを上手に活用するだけです。
その際に指針となるのが、ダウの子犬であり、オヒギンズ氏の投資戦略です。戦略といっても非常にシンプルな投資法、考え方です。
ダウの子犬をきっかけとした、低株価企業への投資は、
副次的な効果として、知識欲を刺激し頭を使って考えることを思い出させてくれます。S&P500に代表される、投信やETF、そして個別株にしても投資したら終わりではなく、そこからが始まりでありフォローやメンテナンスが経済や金融、株式市場への造詣を深めてくれます。
景気を肌で感じ、マクロ経済(経済全体の動き)から中央銀行の方向性を知り、金利や為替、もちろん投資した会社の株価の動きにも慣れて、俯瞰することができるようになります。ほどよい距離感と少ないストレスで、マーケットから離れず、投資を継続することできます。そして、
培われた経験は、自身の長く続く資産運用に最大のサポートとなるでしょう。身近になったAIを上手に使い、効率的な情報収集、分析を行い、最適なあなただけの投資法や戦略を見つけ出すことができます。さらには、貴重な実績から得た投資に対する心構えや禁じ手を自分の経験から、余裕を持って、お子さんやお孫さん、大切な人に伝え残すことができるのではないでしょうか?
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*ご注意-このnoteは企業IRや直近のニュース等を参考に、一般的な情報提供を目的として書いています。投資家に対する投資アドバイスではありません。投資における最終意思決定は、ご自身の判断でお願いいたします。またデータ等の数字は、細心の注意を持って記載していますが当noteに載せている情報に基づく行動で損失が発生した場合においても、一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。