見出し画像

VIX指数:知っておくべき、投資に役立つ重要キーワード17選プラス【米国株編】

VIX指数は、市場のボラティリティ(価格変動の激しさ)を測定する指標で、「恐怖指数」とも呼ばれ、投資家が今後の市場の変動に対してどれほど不安を抱いているかを測る指標です。数値が高いと市場の不安が高まっていることを意味し、逆に低いと市場が安定していることを示します。

*当ページのリンクには広告が含まれています。


VIX指数(Volatility Index)とは

どのように計算?

  1. 算出方法:シカゴ・オプション取引所(CBOE)が、S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを基に算出し公表。

  2. 意味:今後30日間の株式市場の予想変動幅を表し、投資家の市場に対する不安感や警戒感を反映します。

数値の目安

  • VIX指数は通常10〜20の範囲で推移しています。

  • 20以上で市場がやや不安定、
    30以上で不安定、
    40以上でパニックに近い状態とされます

  • 株式市場と負の相関関係にあり、株価が下落するとVIX指数は上昇する傾向にあります。

最近の例としては、7月雇用統計が出た、8月5日には、雇用者数が市場予想ほど伸びておらず、また失業率の上昇等による、景気減速懸念で一時的に、65.73と新型コロナウイルス禍の20年3月以来の高水準をつけたことがありました。このように

VIX指数は、投資家が市場の先行きをどのように見て、不安定な心理を数値化したもの。今では投資家が将来の不安に備えるための重要な尺度、そして株式市場の動向を予測する上で身近な指標の一つとして広く利用されています。

情報収集と整理に最強のコンビ↓

VIX指数の主な歴史的上昇

  1. 世界金融危機 (2008年10月)
    2006年末にVIX指数が10%を割り込んだ際、それがサブプライムローンバブルの崩壊とリーマンショックの予兆だったのではと語り継がれています。

    • VIX指数は89.53を記録し、過去最高値を更新

    • リーマン・ショックの直後に記録

  2. 新型コロナウイルスパンデミック (2020年3月)

    • VIX指数は85.47まで上昇

    • 終値ベースでは82.69を記録し、終値としての最高値を更新

  3. 中国経済失速懸念 (2015年8月)

    • VIX指数は53.29まで上昇

  4. 米国景気悪化懸念 (2018年2月)

    • VIX指数は50.30を記録

  5. ロシアデフォルト&*LTCM破綻 (1998年10月)

    • VIX指数は49.53まで上昇。

*LTCMは1994年に設立された著名なヘッジファンドで、金融界の有名人が参画し「ドリームチーム」と呼ばれました。高度な金融工学と高レバレッジを用いた運用で当初は高収益を上げましたが、1997年のアジア通貨危機と1998年のロシア財政危機をきっかけに巨額の損失を出し、破綻。金融市場に大きな衝撃を与え、ヘッジファンドのリスク管理の重要性と高レバレッジ機関の規制の必要性を再認識させる契機となりました。

まとめ

VIX指数は、市場の不安感や予想される価格変動を測定する重要な指標で、特に投資家がリスク管理を行う上で役立ちます。市場が不安定な時期にはVIXが上昇し、逆に安定した時期には低下するため、今後の市場動向を把握するための参考となります。

投資戦略の一つとしても、VIXの動きを観察することで、リスク回避のタイミングや、逆張りの投資チャンスを見極める手助けとなり、参考にできます。市場の心理を読み解くためのツールとして、VIX指数に目を向けることをおすすめします。

関連noteはこちらにも↓

*ご注意-このnoteは企業IRや直近のニュース等を参考に、一般的な情報提供を目的として書いています。投資家に対する投資アドバイスではありません。投資における最終意思決定は、ご自身の判断でお願いいたします。またデータ等の数字は、細心の注意を持って記載していますが当noteに載せている情報に基づく行動で損失が発生した場合においても、一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

いいなと思ったら応援しよう!