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米国ヘルスケアの主要プレイヤーと業界動向
米国のヘルスケアセクターは、世界の医療技術とサービスをリードする企業が集まる巨大な市場です。このnoteでは、医薬品、医療機器、バイオテクノロジー、デジタルヘルス、の4つの主要分野と保険事業や医療サービス事業分野等の、ヘルスケアセクター関連する企業をサクッと紹介します。
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2024年のヘルスケアセクターは?
2025年は飛躍の年となるか?注目です。
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4つの主要分野としました。↓
医薬品
ジョンソン・エンド・ジョンソン (JNJ)
医薬品、医療機器、消費者向け製品を幅広く展開する総合ヘルスケア企業。
主力製品には、クローン病治療薬「ステラーラ」や関節リウマチ治療薬「レミケード」があります。
ファイザー (PFE)
世界最大規模の製薬会社の一つで、幅広い治療領域をカバー。
COVID-19ワクチンの開発・製造で注目を集めました。
メルク (MRK)
130年以上の歴史を持つ研究開発型バイオ医薬品企業。
がん免疫療法や感染症領域で強みを持っています。
医療機器
メドトロニック (MDT)
心臓血管デバイスや神経調節システムの世界的医療機器企業。
ボストン・サイエンティフィック (BSX)
低侵襲(ていしんしゅう=身体への負担が小さい)医療機器の開発・製造に特化しており、心臓血管領域で強みを持っています。
インテュイティブ・サージカル (ISRG)
ダヴィンチ手術支援ロボットで知られる企業で、低侵襲手術の分野でリーダー的存在です。
同社の技術は、外科手術の効率化と患者の負担軽減に貢献しています。
バイオテクノロジー
アムジェン(AMGN)
バイオ医薬品の開発・製造で世界をリードする企業の一つ。
骨粗鬆症や関節リウマチなどの治療薬で知られています。
ギリアド・サイエンシズ (GILD)
HIV治療薬やC型肝炎治療薬で高い評価を得ているバイオ医薬品企業。
デジタルヘルス
**テラドック・ヘルス (TDOC)
遠隔医療サービスのリーディングカンパニーで、オンライン診療プラットフォームを提供しています。<S&P500のヘルスケアセクターには今のところ、採用されていません。>
**アップル (AAPL)
情報技術セクターではありますが、Apple Watchを通じて健康モニタリング機能を提供し、近年ヘルスケア分野に進出しています。
日本の公的健康保険と民間保険の中間にあるイメージです。↓
保険、医療サービス事業
ユナイテッドヘルス・グループ (UNH)
アメリカ最大のヘルスケア企業で、保険事業(UnitedHealthcare)と医療サービス事業(Optum)を展開。
Optumは分析、技術、薬局サービスを統合し、ヘルスケアの効率化とコスト削減を実現しています。
トランプ2.0でのヘルスケアセクター
ユナイテッドヘルス・グループCEOの射殺という、痛ましい事件に象徴されますように、高額な医療費への国民の反感を受け、新政権のヘルスケアセクターへの厳しい対応も想定されています。
トランプ2次政権では、保護貿易化を通じ、米国生産回帰を目指すとしています。
しかし、先端技術にあたる、新薬、遺伝工学関連のバイオテクノロジーなどの医薬品製造に関することは、今まで以上に、米国での技術革新が求められることになると思います。減税などの政府サポート等背景に、巨額の設備投資資金を有する、米ヘルスケア企業には、画期的な新薬やサービスを生み出すチャンスと捉えることもできます。
ウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイの株主総会で、日本人としてはじめて質問をした岡元氏の著書です。↓
まとめ
米国のヘルスケア業界は、医薬品からデジタルヘルスまで幅広い分野で革新的な企業が集結し、世界的な影響力を持っています。国内回帰とはいえ、革新的な製品やサービスの開発を通じて、米国が世界のヘルスケア業界を牽引していくことには、変わりはありません。
研究開発への多額の投資により、新たな治療法や技術の創出が期待され、デジタルヘルスという新分野も拡大されつつあります。患者の生活の質を向上させるソリューションが次々と登場していることは、この分野においてまだまだ成長の余地があるという証でもある、と思われます。
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