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ネットフリックス(NFLX)の7-9月期決算:広告戦略とパスワード対策の成果で、新規顧客の獲得に成功!【7-9月/Q3,2024】

ネットフリックスは、2024年7-9月期決算でアナリストの予想を大幅に上回る結果を発表。1株利益や売上高の増加に加え、有料会員数も507万人と予想を上回る純増を記録。特に、パスワード共有の取り締まりや広告付きサブスクリプションの導入が功を奏し、エンゲージメントの健全さが際立っています。有料シェアリング導入後、会員一人当たりの視聴時間は前年同期比で増加を示しています。

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成長鈍化不安を払拭する、7-9月決算

概要

  • 売上高: 98億2,500万ドル(前年同期比+15%)
    -北米市場(UCAN):43.2億ドル(同+15.7%)
    -欧州・中東・アフリカ(EMEA):31.3億ドル(同+16.3%)
    -南米(LATAM):12.4億ドル(同+8.6%)
    -アジア太平洋地域(APAC):11.3億ドル(同+19%)
    日本や韓国、タイ、インドを中心に、製品と市場の適合性を高め、
    ローカルコンテンツの強化

  • 営業利益: 29億900万ドル(同+52%)

  • 営業利益率: 29.6%(前年同期22.4%→+7.2ポイント)

  • EPS: 5.40ドル(前年同期3.73ドル→+45ポイント)

  • ストーリーミング有料会員純増数:507万人

  • ストーリーミング有料会員総数:2億8,272万人(同+14%増)

  • フリーキャッシュフロー:21.9億ドル(予想17.3億ドル)

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10-12月・次期第4四半期見通し

  • 売上高:101.億ドル

  • 営業利益率:22.0%

  • 1株利益(EPS):4.23ドル

2024年度通期見通し

  • 売上高:前年同期比15%増

  • 営業利益率:27%

ネットフリックスは収益性を測る営業利益率を重視しており、第4四半期に向けても、収益成長を維持しながら営業利益率を拡大し、フリーキャッシュフローを増加させることを目標としています。第4四半期では、前年比15%の増収を見込んでおり、為替の影響を除いた場合、17%の増収を予想。また、充実したコンテンツラインナップや通常の季節要因により、有料会員数の増加率は第3四半期よりも高くなる見込みとしています。

第4四半期の営業利益率は22%と予想され、前年同期比で5ポイントの改善見込み。また、2024年度通期の収益ガイダンスは前年比15%増を示唆しており、収益予想も若干上方修正。これらを踏まえ、2024年度の営業利益率は、年初の為替レートに基づき、27%になるとネットフリックスが予測しています。

「今回の決算の最もポジティブなサプライズは通期の営業利益率の目標を27%にさらに上方修正したことだ」と一部アナリストは指摘をしています。

ビジネススケジュール

2024年Q4にはカナダで*アドテク・プラットフォームをテスト開始し、'25年からは米国、さらに25年末までにグローバル展開を広げる計画です。

一方次期Q4には「イカゲーム シーズン2」やNFL(National Football League,米国で30年以上にわたり、最も人気のあるプロスポーツリーグ)の試合といった大規模なコンテンツも控えており、さらなる業績拡大も視野に入ってきています。

アドテックプラットフォームは、同社の広告ビジネスを強化するための重要な戦略的取り組み。広告の配信、管理、分析、最適化を自動化するための技術基盤、自社開発の広告技術システムです。

<アドテックプラットフォーム>

今後の収益化は?

ネットフリックスは、会員との関係強化とともに、プランや価格設定を見直し収益向上に努めています。EMEA地域や日本での価格引き上げに加え、スペインとイタリアでも価格を改定、米国とフランスではベーシックプランを廃止し、第4四半期にはブラジルでも同様の措置を取る計画です。

広告事業も順調に推移しており、広告付きプランが新規登録者の50%以上を占めるまでに成長。広告プラン会員の視聴時間は標準プランと同等で、関心の高さが伺えます。広告主向けサービス改善には依然として課題が残っていますが、2025年には広告会員規模がすべての掲載国で重要な水準に達する見込みであり、2026年以降もさらなる成長が期待されています。

加えて、同社は上記のアドテックプラットフォームなど、広告技術の強化を進め、また、The Trade DeskやGoogle DV360との提携を通じてプログラマティック機能の拡充。広告販売のコミットメントは前年比150%以上の増加を記録し、今後の収益成長への貢献が見込まれています。

About ネットフリックス

設立から現在まで

  1. 設立:1997年
    リード・ヘイスティングスとマーク・ランドルフがカリフォルニア州スコッツバレーでネットフリックスを設立しました。当初はDVDのレンタルおよび販売サービスを提供していました。

  2. 定額制サービスの導入:1999年
    このサービスにより、ユーザーは月額料金を支払うことで、レンタル期間や返却期限を気にすることなく、無制限にDVDをレンタルできるようになりまし

  3. パーソナライズド推薦システムの導入:2000年
    独自のアルゴリズムを用いたパーソナライズド推薦システムを導入し、ユーザーの視聴履歴に基づいて映画やテレビ番組を推薦する機能を提供。

  4. 上場:2002年5月
    ナスダックで株式公開(IPO)を行い、ティッカーシンボル「NFLX」で取引を開始。この上場により、Netflixはさらに資金を調達し、サービスの拡大や技術の向上を図る。

  5. ストリーミングサービスを開始:2007年

  6. 2013年以降: オリジナルコンテンツの強化
    「ハウス・オブ・カード」など、オリジナルコンテンツの制作を開始。これにより、Netflixは競合他社との差別化に成功。

  7. 2015年から2020年
    世界展開を図り、会員数を大幅に増加。

  8. 2022年: 広告付きプランの導入広告付きの低価格プランを導入し、新たな顧客層の獲得を目指しました

  9. 2023年: DVDレンタル事業の終了

  10. 2024年: 自社の広告技術プラットフォームの開発を発表

  11. 会員数の推移:
    2010年末: 約2,000万人
    2011年10月: 2,380万人
    2024年9月: 2億8,272万人

株式関係

  1. ティッカー・シンボル:NFLX

  2. セクター:コミュニュケーション・サービス(Communication Services)

  3. 株式時価総額:3,225億ドルドル<10/24日時点,およそ42.3兆円>

  4. 年間の売上高:337億ドル(2023年12月通期)

  5. ライバル企業:ウォルト・ディズニー(DIS)、アマゾン(AMZN)、アップル(AAPL)など

  6. 日本での同業種:サイバーエージェント(4751)、東宝(9602)、KADOKAWA(9468)など

  7. 従業員数:13,000人

投資金額目安

  • 株価:754.55ドル(10/24終値)

  • 754.55×152円×1株=114,700円〜

*手数料は入れていません。為替(ドル・円)、株価は変化します。

まとめ

ネットフリックスはストリーミングサービスへの完全移行、オリジナルコンテンツの強化、国際展開、広告ビジネスへの本格参入など、大きな戦略的変更を行いながら、会員数を劇的に増やすことに成功しています。最近では会員との関係強化と収益向上を目指してプランや価格設定を全世界的に見直しています。

順調な広告事業では、広告付きプランは新規登録者の50%以上を占めるまでに成長し、視聴時間も標準プランと同等です。同社は、広告主向けサービスの改善を課題としながらも、今後広告事業が収益増に貢献することに自信を深めています。


よくある質問 Q&A

Q: ネットフリックスはどうやって成長を続けているのですか?
A: スポーツコンテンツや広告ビジネスの拡大、新規コンテンツの投入で成長を図っています。

Q: 会員数の伸びは今後も続きますか?
A: 成熟市場では成長が鈍化していますが、新しい市場やサービス拡充で成長を続ける見込みです。

Q: ネットフリックスの広告ビジネスはどうなっていますか?
A: 広告付きプランの会員数は急増中で、2025年にはさらに拡大する予定です。

*ご注意-このnoteは企業IRや直近のニュース等を参考に、一般的な情報提供を目的として書いています。投資家に対する投資アドバイスではありません。投資における最終意思決定は、ご自身の判断でお願いいたします。またデータ等の数字は、細心の注意を持って記載していますが当noteに載せている情報に基づく行動で損失が発生した場合においても、一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

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