S&P500と11セクターの月間騰落率【2025年1月】
米国マーケットで起きていることをnoteで日々発信していますと、目先の株価上下に振り回され、何か落ち着きのない印象をお持ちの方も、あるいはいらっしゃるかもしれません。が、米国株に対し長期的に冷静に向き合えるような材料を提供させていただくことを第1と考えておりますので、ご容赦😅いただければと思います。
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決算を終えたセクターが強い?
S&P500と11セクターの1月月間騰落率
1月のトップ3は、コミュニュケーション・サービス+8.98%、ヘルスケア+6.61%、金融+6.4%と続きます。全体のS&P500が、+2.7%でしたので3つのセクターは良い成績だったといえます。
逆に唯一マイナスだったのが、近年、マーケットを牽引してきた情報技術。ご存知の通り、過熱感による伸び悩み?を指摘されていたところに、中国AIディープシークの登場によって、エヌビディアをはじめとする、半導体関連、そしてハイテク関連の株が下落、「ディープショック」の洗礼をダイレクトに受けたセクターとなりました。
「ディープショック」に加え、マイクロソフトは、クラウド事業の伸び悩み、アップルは中国での販売不振を理由として(決算内容はそれほど悪くないのにも関わらず)株価は冴えない動きとなっていました。
ディープシークの評価は、今後にゆだねることになりますが、一時的にとは言え、エヌビディアの時価総額が、約90兆円吹っ飛んだわけですから、投資家に対し、かなりのインパクトのあった出来事になりました。
一方、主力の企業の決算を終えたセクターから、指数にポジティブな動きが出ている1月だった、印象です。
コミュニュケーション・サービスでは、ネットフリックス、メタ・プラットフォームズが良い決算内容を
ヘルスケアでは、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)に見るように、悪材料出尽くし?からの買い戻し等
金融セクターの決算からは、大手銀行(JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマンサックスなど)を中心に、トレディーングなどの非金利収入の改善への期待を
それぞれの理由に、
堅調な動きを反映する形となっていたと思います。
各セクターの代表企業
具体的な企業がわかると、セクターのイメージができると思います。
コミュニュケーション・サービス(Communication Services)
アルファベット<GOOGL>
メタ<META>
ウォルト・ディズニー<DIS>
ネットフリックス<NFLX>
ヘルスケア(Health Care)
ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>
ファイザー<PFE>
ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>
イーライ・リリー<LLY>
アッヴィ<ABBV>
金融(Financials)
JPモルガン・チェース<JPM>
ゴールドマンサックス<GS>
情報技術(Information Technology)
エヌビディア<NVDA>
アップル<AAPL>
マイクロソフト<MSFT>
一般消費財(Consumer Discretionary)
アマゾン<AMZN>
テスラ<TSLA>
公益事業(Utilities)
ネクステラエネジー<NEE>
資本財(Industrials)
キャタピラー<CAT>
ロッキード・マーチン<LMT>
生活必需品(Consumer Staples)
ウォルマート<WMT>
コストコ<COST>
エネルギー(Energy)
シェブロン(CVX)
エクソン・モービル<XOM>
不動産(Real Estate)
アメリカン・タワー・コーポレーション<TMT>
-通信タワーの所有・運営を行うREIT。
米国の不動産セクターは多様で、データセンターREIT、インフラREIT、住宅REITなど、様々な種類のREITが含まれています。オフィスや商業施設が中心の日本のJ-REITとは異なる構成となっています。日本のような伝統的な不動産会社は少ないものの、REITが不動産事業会社としての役割を果たしています。
素材(Materials)
ニューモント<NEM>
ダウ<DOW>
最後にもう一度、1月の騰落率です。
マイクロソフトの最新決算!↓
11のセクターとは?他の株価指数についても・・↓
*ご注意-このnoteは企業IRや直近のニュース等を参考に、一般的な情報提供を目的として書いています。投資家に対する投資アドバイスではありません。投資における最終意思決定は、ご自身の判断でお願いいたします。またデータ等の数字は、細心の注意を持って記載していますが当noteに載せている情報に基づく行動で損失が発生した場合においても、一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。