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アップル最新決算:サービス部門は過去最高を記録!Apple Intelligenceで、いよいよAI戦線に参加!!【7-9月/Q4,2024】


アップルは、7-9月/第4四半期の決算を発表。売上高が前年同期比6%増の949億ドルに達し、同四半期(7-9月期)としての過去最高を、またサービス部門も四半期ベースでの過去最高を更新しています。9月には、iPhone 16シリーズ、Apple Watch Series 10、AirPods 4を発売、

さらに、新年度の10月,11月のiPad、Mac等の新製品の発売ラッシュで年末商戦に備えます。そしてなんといってもApple Intelligenceの最初の機能セットリリースにより、アップルはいよいよAI戦線に名乗りを上げます。このnoteでは、最新決算とアップルのAIについて、深堀します。

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7-9月(第4四半期)の決算概要

  • 売上高:949億3,000万ドル(約14兆4,860億円)
    製品-699億5,800万ドル
    サービス-249億7,200万ドル

  • 粗利益率-46.2%

  • 営業利益:296億1,000万ドル

  • 純利益:147億3,600万ドル

  • EPS:0.97ドル

売上高が前年同期比6%増の949億ドルに達し、同四半期としては、過去最高を更新。希薄化後1株当たり利益(EPS)は0.97ドル。欧州一般裁判所の国家補助決定の取り消しによる一時的費用(102億4,600万ドル)を除いた場合は1.64ドルで、前年同期比12%増を記録。

*今回の四半期決算で2024年を会計年度とする、1年間が終了となります。
年間ベースでは・・

  • 売上高:3,910億3,500万ドル(約59.4兆円)
    製品-2,948億6,600万ドル
    サービス-961億6,900万ドル

  • 粗利益率-46.2%

  • 営業利益-1,232億1600万ドル

  • 純利益-969億9,500万ドル

  • EPS:6.08ドル

製品・サービス別売上(売上構成/前年同期比)//会計年度1年間概算

  • iPhone:462億2,200万ドル(48.7%/+5.5増)<2,012億ドル>

  • Mac:77億4,400万ドル(8.2%/+1.7増)<300億ドル>

  • iPad:69億5,000万ドル(7.3%/+7.9%増)<267億ドル>

  • Wearables, Home and Accessories:90億4200万ドル(9.5%/▼3%)<370億ドル>

  • Services:249億7200万ドル(26.3%/+26.3%増)<962億ドル>

強力な新製品のラインナップ

アップルは今回の四半期で、「iPhone 16」「Apple Watch Series 10」などをはじめ、注目の新製品を発表。iPhone 16は、性能とカメラの向上に加え、使いやすさをさらに高めたデザインが特徴。

Apple Watch Series 10には、聴覚の健康や睡眠時無呼吸症候群の検出機能など、ユーザーの健康管理をサポートする機能が充実。新しいウォッチの新機能は、健康管理に敏感な顧客層に強い関心を持たれており、アップルのブランド価値をさらに高めています。

*地域・国別(売上構成/前年同期比)

  • Americas:416億6400万ドル(43.9%/+3.9%)

  • Europe:249億2400万ドル(26.3%/+11%)

  • Gretaer China:150億3,300万ドル(15.8%/▼0.3%)

  • Japan:59億2,600万ドル(6.2%/+7.6%)

  • Rest of Asia Pacific:73億8,300万ドル(7.8%/+16.6%)

*大中華圏(Greater China)-
中国に加えて、香港、台湾、華僑国家であるシンガポールを含めた「大中華圏」
米州(Americas)-
北アメリカ<アメリカ合衆国とカナダ>と南アメリカの両方を含む地域
「Rest of Asia Pacific」-
アジア太平洋地域のうち、日本と中国を除いた地域を指します。

地域の分け方

アップルの地域別成長とサービス分野の強化

アップルは全ての地域において成長を遂げており、特にアジアとヨーロッパでの需要が高まっています。サービス分野も引き続き好調で、Apple Music、iCloud、Apple TV+、App Storeなどが安定した収益を生んでいます。アップルの全体的な収益構造がさらに強固となり、製品販売の波に左右されないビジネスモデルが形成されています。

Apple Intelligenceとは

Apple Intelligenceの主な特徴とポイント

  • オンデバイス処理重視:
    ユーザーの個人情報をデバイス内で処理し、プライバシーを保護

  • Appleシリコン活用:
    自社開発チップによる高速AI処理を実現

  •  プライバシー重視:
    個人データのクラウド送信を最小限に抑え、セキュリティを確保

  • プライベートクラウドコンピュート
    高度な処理に限定して使用、プライバシーを担保

  •  他のAIサービスとの統合:
    ChatGPTなど外部AIをiOS等に組み込む計画あり

  • ユーザー選択の自由:
    将来的に複数のAIサービスから選択可能に

  • Appleエコシステムの強み
    ハードウェア、ソフトウェア、サービス、チップの自社開発による統合

  • プライバシーと機能性の両立
    高度なAI機能提供とプライバシー保護の両立

  •  個人コンテキスト理解:
    ユーザーの個人的背景を考慮したAI機能提供

  • 継続的な開発:AIチップの性能向上と機能拡張による進化

AI機能を通じて、個人データを保護しつつユーザー体験を最適化する取り組みは、特にプライバシーを重視するユーザーにとって大きな魅力です。アップルの全エコシステムにおいてAIの活用を広げ、Apple Intelligenceは、同社の強みを活かしたプライバシー重視のAIシステムとして、ユーザーに安全で高機能なAI体験を提供することを目指しています。

にわかアップルファンとして、愛用しています。↓

財務状況と株主還元の充実

ルカ・マエストリCFO(最高財務責任者)

アップルは2024年第4四半期で270億ドル近い営業キャッシュフローを達成し、290億ドル以上を株主に還元しました。Appleの株主還元策は、株価の安定と成長をサポートする重要な要素であり、長期的な投資家にとって非常に魅力的です。

ルカ・マエストリCFO

株主配当と今後の成長見通し

アップルの取締役会は、株主に対する現金配当の継続を発表。配当の引き上げはなかったものの、安定した還元方針は引き続き株主に安心感を与えています。ホリデーシーズンに向けて、アップルは新製品とAI機能を備え、さらなる成長が期待されています。今後も製品の革新と新たなサービス提供に注力することで、世界的な顧客基盤のさらなる拡大を目指しています。

About アップル

  • 設立年: 1977年

  • 上場年: 1980年

  • 売上高: 3,910億ドル(約59.4兆円,2024年通期)

  • 時価総額: 3.4兆ドル(約517兆円,10/31)

  • セクター:情報技術(Information Technology)

  • ライバル企業:アマゾン(AMZN),アルファベット(GOOGL)
    マイクロソフト(MSFT)

  • 日本での同業種:ソニー(6758)

  • 従業員数: 16万4,000人

投資金額の目安

225.91ドル(10/31終値)×152×1株=34,338円〜
*手数料は入れていません。為替(ドル・円)、株価は変化します。

まとめ

高い顧客満足度とロイヤルティにより、全ての製品セグメントと地域でアクティブデバイスのインストールが過去最高を記録。またサービス事業の拡大により、アップルは安定した収益基盤を築いています。

iPhone 新シリーズをはじめとする革新的な製品と、プライバシーを重視したApple Intelligenceの登場が、今後のアップルの方向性を示し、マイクロソフトやアルファベット、アマゾンなど他のマグニフィセント・セブンとは、違ったアプローチでAI分野での主導権を握りろうとしています。圧倒的なブランド力のもと、その成功を投資家は待ち望んんでいます。

よくある質問 (Q&A)

Q1. Appleの最新のAI機能「Apple Intelligence」とは何ですか?
A1. 「Apple Intelligence」は、ユーザーのプライバシーを重視しつつAI技術を活用して体験を最適化する機能です。データ保護を徹底し、パーソナライズされた情報提供を行う仕組みが特徴です。

Q2. 2024年第4四半期のAppleの売上高と利益は?
A2. Appleの2024年第4四半期の売上高は949億ドルで、前年同期比6%増となりました。希薄化後1株当たり利益は0.97ドルでしたが、一時的費用を除くと1.64ドルに達し、前年同期比で12%増を記録しています。

Q3. 今回発表された新製品は何ですか?
A3. 2024年には「iPhone 16」「Apple Watch Series 10」「AirPods 4」などが登場し、特に健康管理機能やAIによるプライバシー強化がユーザーに好評を得ています。

Q4. Appleの株主還元策にはどのようなものがありますか?
A4. Appleは2024年第4四半期で290億ドル以上を株主に還元しました。配当支払いに加え、自社株買いも積極的に行っており、長期的な投資家にとって魅力的です。

Q5. Appleの将来の見通しは?
A5. Appleは今後も製品の革新とAI技術の導入を強化し、ホリデーシーズンを含む今後の四半期でも成長が期待されています。また、安定したサービス収益により、堅実な成長が見込まれています。

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*ご注意-このnoteは企業IRや直近のニュース等を参考に、一般的な情報提供を目的として書いています。投資家に対する投資アドバイスではありません。投資における最終意思決定は、ご自身の判断でお願いいたします。またデータ等の数字は、細心の注意を持って記載していますが当noteに載せている情報に基づく行動で損失が発生した場合においても、一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

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