見出し画像

ゾエティス(ZTS)最新決算:成長戦略で、ペットヘルスケアの未来をリード!【7-9月/Q3,2024】

ゾエティス(ZTS)は、「動物医療を進歩させることで世界と人々の生活を向上させること」を目的とした、世界有数のアニマルヘルス企業。

同社の製品ラインナップは、100カ国以上で受け入れられ、アニマルヘルス分野におけるリーダーシップを確立しています。11月4日に発表された、第3四半期決算をもとに、その強さの秘密に再び迫ります。

*当ページのリンクには広告が含まれています。


ゾエティスってどんな会社?

ゾエティスは、動物の健康に特化した医薬品とワクチンの開発・製造・販売を行う世界的企業。70年以上にわたり、動物の病気の予測、予防、発見、治療の革新に取り組み、畜産農家、獣医師、ペットオーナーなど、動物を育て世話する人々を支えています。

同社の製品ラインは幅広く、ペットから家畜までを対象にした革新的なソリューションを提供。技術力と市場対応力の評価は高く、ペット市場の拡大に伴い成長を続けています。

第3四半期の決算概要

  • 売上高: 23億8,800万ドル(前年同期比 +11%)
    地域別
    -米国:13.5億ドル
    -海外:10.2億ドル
    部門(種)別
    -コンパニオン・アニマル(ペットなどの伴侶動物):16億900万ドル
    -家畜:7億5,800万ドル
    製品別
    -殺寄生虫剤:5.3億ドル
    -ワクチン:4.7億ドル
    -皮膚科:4.5億ドル
    -坑感染薬:2.74億ドル
    -その他6.4億ドル

  • 純利益: 6億8,200万ドル(同+14%)

  • 希薄化後1株当たり利益(EPS): 1.50ドル(同 +16%)

  • 調整後純利益: 7億1,600万ドル(同 +15%)

  • 調整後EPS: 1.58ドル(同+16%)

同社の継続的な市場シェア拡大とコスト効率化への取り組みが実を結んだことが示されました。

通期ガイダンスを引き上げた理由は?

ゾエティスは、好調な第3四半期業績を受け、2024年通期のガイダンス(会社側の見通し)を次のように上方修正しました。

  • 売上高ガイダンス: 92億~93億ドル(従来の予想から増加)

  • 営業収益成長率: 10%~11%

  • 調整後EPS: 5.86~5.92ドル

ペット(コンパニオン・アニマル)医療の需要拡大や製品ポートフォリオの拡充の効果により、調整後純利益の通期営業成長率を13.5%~14.5%とし、ガイダンス引き上げの理由を裏付けています。

市場規模と成長率

世界のペット市場は2023年に約2,615億ドルと評価され、2024年から2030年にかけて年平均成長率(CAGR)5.1%で成長すると予測されています。2030年までに市場規模は3,500億ドル(約52.5兆円)を超える見込みです。

成長要因

  1. ペット所有率の増加:特に若い世代や高齢者層でペット所有が増加。

  2. 大切な家族:飼い主がペットを家族の一員として扱う傾向が強まっています。

  3. 健康意識の高まり:ペットの健康と栄養に対する関心が高まっています。

  4. eコマースの成長:オンラインでのペット関連商品の購入が容易になり、販売増につながっています。

注目トレンド

  • プレミアムペットフード:高品質で栄養価の高いペットフードの需要が増加。

  • テクノロジーの活用:スマートペット製品やテレヘルスサービスの普及。

  • サステナビリティ:環境に配慮したペット製品への関心の高まり。

  • パーソナライゼーション:個々のペットのニーズに合わせた製品やサービスが増加。

地域別の見通し

北米と欧州が引き続き主要市場ですが、アジア太平洋地域、特に中国とインドで急速な成長が見込まれています。ペット市場は今後も拡大を続け、イノベーションと新しいトレンドが市場をさらに活性化させると予想されます。

米国株の魅力が語り尽くされる、快心の一冊↓

同社製品のラインナップは?

ペット(コンパニオン・アニマル)向け

上記のように、ペット市場の世界的な見通しは非常に明るく、今後数年間で大きな成長が予想されており、同社製品のラインナップは、世界の動物医療に欠かせない存在となっています。

  1. シムパリカトリオ(Simparica Trio)
    犬の寄生虫予防に使われるこの薬は、利便性と効果の高さからペットオーナーに支持されています。

  2. アポクエル(Apoquel)とシタポイント(Cytopoint)
    犬の皮膚疾患治療薬で、慢性的なかゆみなどの症状に対応します。特に北米市場での販売が好調です。

家畜向け製品

牛、豚、鶏などの生産性向上を目指した抗生物質やワクチンは、食肉業界での需要が高まる中、ゾエティスは、家畜の生産性向上を目指した様々な製品を提供しています。

同社は、300以上の製品グループを持ち、8種類のコアとなる動物種を対象に、ワクチン、寄生虫駆除剤、抗菌剤、飼料添加物、およびその他の医薬品を提供、家畜の健康維持と生産性向上に貢献し、安全な食品生産を支援しています。

牛向け(ドラクシン®)

  • 牛呼吸器病症候群(BRDC)の治療に使用される抗生物質です。

  • 1回の投与で高い効果を発揮し、経済的損失の改善に貢献します。

豚向け(雄臭コントロール製品)

  • 外科的去勢をせずに、雄豚の雄臭を安全かつ効果的にコントロールする製品。

鶏向け製品コクシジウム症予防ワクチン

  • 鶏のコクシジウム症を予防する世界初かつ唯一の卵内接種適用ワクチンを提供しています。

ゾエティスの強みとは?

  • 革新的な研究開発力
    年間売上高の約7%を研究開発に投じ、新製品の開発に注力し、常に業界の最前線に位置しています。

  • グローバル市場への展開
    北米市場に加え、ヨーロッパ、アジア、中南米など、成長市場への進出が進めています。

  • 持続可能性への取り組み
    動物医療を通じて、食糧供給の安定や環境負荷軽減に貢献していることが、企業価値を高めています。

About ゾエティス

  • 創業:1952年(ファイザー<PFE>のアニマルヘルス部門として)

  • 現社名での設立:2012年

  • 上場年:2013年

  • ティッカー・シンボル:ZTS

  • セクター:ヘルスケア

  • 株式時価総額:804億ドル(約12.1兆円12/9終値)

  • 年間売上高:85億ドル(2023年)

  • ライバル企業:エランコ・アニマル・ヘルス(ELAN)

  • 日本での同業種:ペットゴー(7140)

  • 従業員数:14,100人

投資金額目安

  • 178.15ドル(12/9終値)×151円×1株=26,900円~
    *手数料は入れていません。為替(ドル・円)、株価は変化します。

まとめ

今四半期の好調な業績は、ゾエティスのビジネスモデルの強さと市場におけるリーダーシップを示しています。同社は今後も研究開発力を武器に、新しい製品を投入しながら業績を拡大していくことが期待されています。ゾエティスの成長ストーリーは、投資家にとって引き続き注目の的となりそうです。

よくある質問 Q&A

Q1: ゾエティスの今後の見通しはどうですか?
A1: 2024年通期の売上高ガイダンスを引き上げており、調整後EPSも成長を続ける見込みです。ペット医療市場の拡大により、さらなる成長が期待されます。

Q2: 株価への影響はどうなる可能性がありますか?
A2: 好調な業績とガイダンスの上方修正は、投資家にとってポジティブな要因です。長期的な視点で見ると、株価の上昇が期待されます。

Q3: なぜペット市場が注目されているのですか?
A3: ペットは家族の一員として認識されるようになり、高品質な医療サービスへの需要が増加しているためです。

さらにゾエティスの魅力を深掘り↓

*ご注意-このnoteは企業IRや直近のニュース等を参考に、一般的な情報提供を目的として書いています。投資家に対する投資アドバイスではありません。投資における最終意思決定は、ご自身の判断でお願いいたします。またデータ等の数字は、細心の注意を持って記載していますが当noteに載せている情報に基づく行動で損失が発生した場合においても、一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。


いいなと思ったら応援しよう!