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米国企業決算発表、週末まとめ。【1月17日】

大手銀行の10-12月期四半期決算が始まり、米国はいよいよ本格的な企業決算シーズンを迎えます。決算発表のあった週末に各セクターの代表的な企業や注目分野の主要企業をピックアップし、ポイントをまとめます。

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半導体関連

TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Limited) <TSM>1月16日

TSMCは、1月16日、第4四半期の連結売上高が8,684億6,000万台湾ドル(米ドル換算で268億8,000万ドル)と発表。売上高の74%を先進技術が占め、特に3nmと5nm技術への需要が成長を牽引。

ウェンデル・ホアン上級副社長兼最高財務責任者(CFO)は

「2025年第1四半期に向け、当社の事業はスマートフォンの季節性による影響を受けると予想されますが、AI関連の需要の継続的な成長によって一部相殺される」としています。

決算の概要
第4四半期業績(10-12月/Q4,2024) 1月16日


売上高:8,684億6,000万台湾ドル(前年同期比38.8%増、前期比14.3%増)
純利益:3,746億8,000万台湾ドル(同57.0%増、前期比15.2%増)
EPS:14.45台湾ドル(ADR当たり2.24米ドル)
米ドルベース売上高:268億8,000万ドル(同37.0%増、前期比14.4%増)

利益率
売上総利益率:59.0%
営業利益率:49.0%
純利益率:43.1%

技術別売上構成
3nmウエハー:26%
5nmウエハー:34%
7nmウエハー:14%
先進技術(7nm以上)は総売上高の74%を占めます。

用途別(Q3比)

HPC(High Performance Computing )+19%増
-*売上構成で53%
スマートフォン向け+17%増
-構成比35%
自動車
+6%
-
***構成比4%

IoTとDCE(Digital Consumer Electronics,デジタル家電向け半導体)は前四半期比(Q3)で減少。

  • 成長要因と見通し

    • 業績は3nmおよび5nm技術の旺盛な需要に支えられた。

    • 第1四半期はスマートフォンの季節性により減速が見込まれるが、AI関連需要が補う見通し。

*半導体受託製造(ファウンドリー)の世界大手。世界最高水準の技術力を持ち、アップルなど大手企業向けに最先端の半導体を生産しています。

米国市場でTSMC株に投資をする場合は、ADR(米国預託証券)という形で取引することになります。TSMはティッカー・シンボル。

TSMCとは

ヘルケア

ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>

同社は昨年12月4日に、投資家向け説明会の会場の外で同社幹部が殺害されるという悲劇に見舞われました。

この銃撃事件とそれに対するオンライン上の反応により、保険金請求の却下や事前承認といった業界の慣行に、非難の声があがっています。

決算概要
第4四半期業績(10-12月/Q4,2024) 

売上高:1,008億ドル(前年同期比+6.8%,市場予想1,017億ドル)
営業利益:78億ドル(同+1.1%)
営業利益率:7.7%(市場予想8.4%)
純利益:55億ドル(同+1.6%)
EPS(調整後):6.81ドル(前年同期6.16ドル)
営業キャッシュフロー:242億ドル

アンドリュー・ウィッティCEO
「ユナイテッドヘルス・グループの社員は、より多くの人々が質の高い医療を手ごろな価格で受けられるようにすること、同時に患者と医療提供者にとって医療制度をより利用しやすくすることに引き続き注力しています。」

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5行のまとめはこちら↓1月15日、16日

*ご注意-このnoteは企業IRや直近のニュース等を参考に、一般的な情報提供を目的として書いています。投資家に対する投資アドバイスではありません。投資における最終意思決定は、ご自身の判断でお願いいたします。またデータ等の数字は、細心の注意を持って記載していますが当noteに載せている情報に基づく行動で損失が発生した場合においても、一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。


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