2024-09-01の日記(猫はずっと寝ている)

 猫の首輪がいつのまにかない。別の生き物みたいに見える。他人とたくさん話した。やり直したい。やり直したい。猫の顔を思い出せない。いなくなったらどうしよう。具体的な苦痛と抽象的な辛さは共存する。猫の一匹は多弁で、もう一匹は寡黙だ。どちらがいいということもない。思っていることが情けないことばかりで、口に出すことが恥ずかしい。それでも本音でしか話せない。猫は吸わない。撫でているほうが気持ちがいいから。死ねという口癖が抜けない。死んで欲しいわけじゃない。猫がいなくなった時のことを考えると、少し呼吸が荒くなる。助けてほしい。助けてほしい。猫の瞳は細くて丸くて凄い。助けてほしい。助けてほしい。猫のしっぽはとかげのしっぽ。助けてほしい。助けてほしい。猫はずっと寝ている。

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