2024-11-29の日記(体内のじゃがりこ)

 他人と話したくて仕方がないのに、いざ目の前に人間が現れると言葉を失ってしまう。愛想笑いとか鸚鵡返しとか、つまらない返答ばかりしてしまう。猫に話しかける。片方のよく喋る猫は、よく返事をする。もう片方は、逃げる。どちらがいいということもない。思っていることが思い出せない。すぐに思想が立ち消えになり、自分自身を保っていられない。輪郭がもやになる。じゃがりこが喉に詰まり、それがじわじわと降りていく様を何もせずに眺めている。酒を飲んだのに酒を飲んだことを忘れる。自分がどういう状態なのか分からない。すぐに死ねという。ため息と同じ感覚。他人に狂いたい。狂う金もない。何もない。

いいなと思ったら応援しよう!