2023-12-28の日記(体液を温めますか)

 2時間くらい日向ぼっこをしています。古臭くて動作の遅いノートパソコンでCTRL+Zを連打しながら文章を書いているような感じで、思考が進まず何も面白いことが言えません。二、三日前まで何でも面白かったのに、何でなのかわかりません。
 ユーモアとは元々体液を意味する語だったそうです。僕とは多くが体液を意味する語です。僕を暖めていればいつかなにか面白くなるのかと思って、ひとまず体液の作用に期待して陽に射されています。

 どれだけ大きな満月を見ても、太陽を見たことにはなりません。
 大きな犬と少女が抱き合って寝ているのを見てまるでひとつのいきものだと感覚されても、僕が誰かと溶け合うことはありません。
 僕は美しさそのものを見ることはできないのです。美しさはいつも、僕ではないという主張と共にあります。
 ひとを眺め、美しいと思い、しかしどこまでいっても僕は美しさと接続されません。

 満月は太陽の代理ではなく、闇の中で光るそれはそれとして美しいと思うこともあるでしょう。夜に生きるのであればそれで満足することも必要でしょう。でも、いつか朝が来ることを願って、月を憎く思ってもいいじゃないですか。どちらも愛することは、僕にはどうにも難しいのです。

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