1985年、東亜会館、GBラビッツに入り浸って、あわや大学推薦漏れ。

大学付属の高校に受かったのに、なんにもご褒美がなかった。
いい加減、何か遊んでもいいだろうと思い、
成績不良児の佐藤君がディスコに行ってきた、と自慢していたので、頼み込み、連れて行ってもらうことになった。
新宿、歌舞伎町にあるBIBAというディスコだった。
東亜会館というビルに他にいくつかディスコが入っていたのをエレベーターの案内で知った。

当時、埼玉県人という人間扱いされない階層に所属していた私は不格好だったようで、待ち合わせで佐藤君は「その恰好、まずい」と言った。

そうは言っても、仕方がないので、そのまま、BIBAに入った。
夕方17時ぐらいだったが、すでに、高校生で一杯だった。

入って、落ち着かなかった私だが、すぐに理解したのは、音楽がかっこいいということだった。後から知ったが、ハイエナジーというジャンルで、当時、ラジオで最新として流れていたユーロビートが、田舎もんの私が言うのもなんだが、ださく思えた。
ハイエナジーはレンタルレコード店になく、あるのはユーロビートばかりで、げんなりしたことを憶えている。

店内のシステムは、フリードリンク、フリーフードだったが、腹を空かせてきた高校生ばかりだから、コーナーに載せられると瞬時に無くなった。ちなみに、ドリンクは一応、アルコール入りだ。薄かったが。

つづく。