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ひまわりとトリコロールカラー
梅雨の時期、じとじとで体はしんどいけれど、暗い雲の下の緑はどんどん濃くなっていって、視覚と嗅覚でオゾンを感じる。
たまの晴れの日にてりてりの深緑を見かけたら、もう夏かと季節の移ろいを感じる。
行きの電車の話
家と家の間の空き地にいた招き猫。
ただまっすぐに目の前を見つめる猫、生茂る緑によく映えていた。
晴れの日はきらきらと輝く。
帰りの電車の話
横浜から東京へ向かう車窓、波形のようなビルたちを目で追う。
それをただぼんやりと、波打ち際で眺めている。
古い原宿駅
夜に電灯
汚れた月の色に染まった無人の駅
社交ダンス場が入っているビル
電気がついている時は、中にきらびやかな服を纏った男女がいたりする。
あの窓の中だけが作り物の世界みたいで、少し宙に浮くような感覚になる。
10/6
丸く大きく黄色い月の下、水面に写るような街の灯り
線路脇、彼岸花の群生
人と話すのは楽しい。
自分の中にないものが入ってくる感覚が好き。
地元の交番はいつも無人で、水槽に死んだトカゲだけが浮かんでいた。
マスクを外して歩く夜道、なんだか悪いことをしている気分になった。
夜、病院の地下から聞こえてきたのはジャズだった。
レコードを回していたのだろうか?
そこにいたのは先生だったのだろうか?