みみばしる
「みみばしる」@下北沢 本多劇場
J-WAVE30周年×劇団ゴジゲン10周年企画公演「みみばしる」
ラジオ番組「JUMP OVER」のリスナーと創る舞台公演
2019年2月に本多劇場ほかで上演する演劇を、リスナーとともに創作を重ねるという企画。
出演者を演技経験不問のオーディションで選出、応募総数は824名。
https://mimibashiru.com/
「こういうのを待ってたんやー!」と、叫びたくなった。
本当に、本っ当に、いい舞台だった!!
ちょっと不安だったのは、演技未経験の人が出演するということ。
これまでにも何度か観たことはあったけれど、良い悪いがぱっきり別れるものだと私は思っていて。
もしそこが気になってしまったら、もう内容に集中できないなと。
でも、そんな心配は無用。
気になる声だなと感じたりはしたけれど、それも一つの演出のようで、違和感なく作品に集中することができた。
ラジオが好きな人、大切な人にとっては、心を揺さぶられるシーンが多かったのではないだろうか。
わたしは、すずきくんの「ラジオが居場所を与えてくれた」、「恩返しがしたいんだ!」に、ズドンと胸を打ちぬかれた。
「おなじだよ! わたしもだよ!」と、涙をぼろぼろ流しながら心の中で叫び返していた。
ラジオに救われた人たちの声が視覚化された瞬間。
わたしやわたしみたいな人にとって、ひとつの革命が起こったようにも感じた。
ラジオを聴いたことがなかった人、興味がなかった人がこの舞台をきっかけに、「ラジオっていいかも」と思ってくれたらうれしいな。
そしていつかの未来、リスナーとしてどこかの番組で出会えたりしたら、もっといいな。
ラジオを聴いている人たちの姿が思い浮かぶ。
夜、星の下でぽつりぽつり。
車の中や部屋の中で誰かと一緒に聞くこともあるけれど、やっぱりラジオは一対一。
「わたし対ラジオ」。
周りから見れば孤独に見えるかもしれないけれど、実際は孤独なんて感じない。
だって、電波を受信すれば、それだけでラジオの先にいるたくさんの人たちと繋がれるのだから。
あの親密な時間を、まだ知らない人にも知ってもらいたい。
舞台から発せられるこの電波が、どこまでも遠く遠く飛んでいきますように!
そして、ラジオがあなたにとってのひとつ娯楽となりますように。
以下、余談。
-好きな番組-
・星野源のオールナイトニッポン
・SUNSTAR MIDNIGHT HARBOUR
・鈴木敏夫のジブリ汗まみれ
などなど
-ラジオに関する経歴みたいなもの-
・中学生の時、おじさんにステレオもらい、FM802を聴き始める。
・初めてリクエスト曲が採用されたのは、FM802で当時ヘビロテだったチャットモンチーの「ハナノユメ」。
・初めてラジオ番組で文字おこしをしたのは、アニメ「鋼の錬金術師」のラジオ「アニプレックスアワー ハガレン放送局」。
・中学3年生の時、父から勧められて「SCHOOL OF LOCK!」を聴くようになる。
(初めて聴いた回は、第一回バトモバ選手権)
高校時代は毎日「SOL!」を聴いていた。メッセージを読まれたり、やましげ校長とやしろ教頭と電話でお話できたことは、今でも大切な思い出。番組を通して知り合った友人も多数。
・大阪芸術大学 放送学科に入学。
・4回生の時、FM OSAKA(現:FM OH!)の「大阪芸大 学ラジ!」の制作に携わる。ラジオに関わる人の多さ、職の多さを学ぶ。
・大学卒業後、某ラジオ局にてディレクター兼ミキサー、マスターなど技術系を担当。
・現在は、ラジオ関係のWEBサイト運営などをしている。
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