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夢の扉をひらく 当日小話【手紙】

一般的に、披露宴の中でトップクラスプログラムと言っても過言ではない、花嫁からの手紙。

私たちのFTWが決まってから、
打ち合わせをして準備を進めていくごとに、この気持ちを贈りたい。この言葉を伝えたい。
というのを巡らせていた。
両親と、本人には内緒で主人宛に。

準備がピークになってくると目先のことで手一杯になり、考えていた伝えたい気持ちや言葉たちが手の届かない距離に飛んでしまい、束ねようが無くなってしまった。

まずい。
これでは全然伝わらない。


どうにかして手紙を書き上げたのは、当日の美容院入り時間15分前。

焦って書いた手紙には、伝えたい気持ちをほとんど載せられなかった。
字も走り書きで雑に見えるものになってしまった。
間違えた文字を無理くり直した箇所もある。

それでも偽りのない確かな気持ち。

大満足のFTWであったが、唯一やり直したい部分である。
家族だけでなく、大切な友人やお世話になった方へも、気持ちを言葉にして送りたかった。
手紙は前日もしくは前々日までに書いておくべき。

これからも、生まれた感情はすぐにメモするべきと学んだ。

(2021年11月挙式)

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