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素人が住宅購入にあたって参考にした情報など

先日、東京郊外に建売の戸建を買いました。調べるほど他の調べるべきことが出てきてしまい、結構な時間を使いましたがこれでも全然足りない気がしています。多分似た境遇の方は少なくないと思うので、参考になったHPや書籍をまとめてみたいと思います。

正直、手付け金を支払った後になって調べたこともかなり多いです。幸い不安材料らしいものも見当たらず無事購入に至りましたが、当然、調べられるなら事前に調べたいものです。自分と同様の素人の誰かの役に立てば幸いです。また、もっと調べた方がよいことなどあればご意見ください。

なお、振り返ってみると調べたことは土地に関する情報が中心でした。正直マンションにせよ建売にせよ、建物そのものはあまり細かく選ぶ余地がありません。注文住宅にしない限りは、見た目や間取りが好きか、住宅ローン減税に効いてくる基準をどこまで満たしているかぐらいしか見る要素がないのかなと思っています。

※本記事に登場するURLにはアフィリエイトは仕込んでません。一応補足。

主な希望

  • (私+妻+猫の家族構成で) 私一人の収入で十分支払いができること

  • 3LDK以上 (理想は4LDK)

  • 災害リスクが高くないこと。東北出身なので

  • 駅まで徒歩圏内 (表示値で最大20分)。職場まで近ければ各停駅でもOK

  • マンション or 戸建や新築 or 中古は問わない

  • 固定回線の選択にある程度自由が効くこと (仕事&趣味双方から)

  • 以上を踏まえつつ、土地の相場が崩れそうな材料が見当たらないこと

とりあえずはじめに読んだ書籍

まずは"大きな出費で損をしたくない!"ということで雑に2冊読むところから始めてみました。この辺を読み、一度現地の内覧に訪れたあたりでだいぶ見通しが良くなったように思います。

家を買うモチベーションから予算の考え方、新築 or 中古、マンション or 戸建など解説されていました。

1冊目と同じ著者です。こっちは住宅ローンの組み方に焦点をあてたもので、金利の仕組みや変動 or 固定の選び方、年齢別の考え方などが記されています。

地盤やハザードなど

"重ねるハザードマップ"を使用すると、洪水や土砂災害、高潮といったハザードのほか、地形分類も1つのマップ上で確認できます。かなり使いやすい。

指定した場所の地形や地質、液状化の可能性などをざっくり確認できます。

お金のこと

借入額や金利を入力すると月々の返済額が確認できます。

金利の推移をざっくりと。

住宅ローン減税の条件なども大事。

土地の取引価格の目安を表す指標に、公示地価があります。上記サイトなどからその推移を検索できる他、"[住所] 公示"などとググることでもパッとでてきます。今回は、

  • 検討している家が相場から極端に安くないか

  • 人気のエリアで相場の安いエリアはどこか

などをパッと調べるために使いました。相場からみて明らかに安い場合、ほとんどの場合何かしらの理由があるので要注意です。
わかりやすいところでいえば、ピンポイントでハザードにかかっている、目の前が私道である、(中古であれば)再建築不可である、などでしょうか。
そういった背景を確認の上、自分たちの目的に影響しないということであればお買い得と考えることもできるでしょう。

また、今回は使いませんでしたが、国交省が公開する不動産取引価格情報検索も役に立ちそうです。

過去の土地や建物の取引価格を検索できます。

市の政策など

あまり難しいことは考えず、居住誘導区域と、どのエリアにどういった機能を持たせたいのかだけ確認しました。この辺を外してしまうと、将来にわたって使いづらい場所に家を構えることになりかねないので。
居住誘導区域がなんなのかなどは、国交省の資料に詳しく記載があります。
https://www.mlit.go.jp/common/001148083.pdf (直PDF注意)
基本的に、"[市の名前] 居住誘導区域"や”[市の名前] 立地適正化計画”といったワードでググればその市が公開するHPにたどり着くことができます。
ここでは、以前住んでいた松戸市のものを貼ってみようと思います。

上記HPの中にある、"松戸市立地適正化計画 概要版"というPDFから居住誘導区域を閲覧できます (もしくはその下の一括版)。
その他、立地適正化計画は市が認識している現状の課題や将来の計画などが詳細に記載されているため、酒の肴に眺めているだけでも結構楽しかったです。

回線のこと

仕事柄たくさん通信しますし、ゲームもするのでこの辺は結構大事だなと思っていました。

新築マンションでよく採用されている(らしい)UCOM光レジデンスの概要。結局戸建てにはなったもののマンションも検討していたので、建物まで何が敷設されていて、そこから各部屋まで何が配線されているのかといったことの参考にしました。
どうも、共用設備が1-10Gbps (多くの場合1Gbps)で、そこから各部屋までLAN配線することが多いんですね。要するに、部屋まで光配線が来ていないためあまりプロバイダを選ぶ余地はなさそうです。(昨今のデバイスの進化の速度を考えると1Gbps+LAN配線ではすぐに不足してしまいそうな気が…?)

フレッツ光の提供エリア確認サイト。新築の場合は住所番号が登録されていないことが多いので、その土地の旧住所などから調べるとよいかもしれません。また、中古マンションなら、マンションタイプの設備が入っているかや戸建てタイプを入れられるかどうかも調べられるかと思います。
※上記サイトで戸建てタイプが対応可能と表示されていても、建物や規約の問題で部屋まで引き込めないケースがあるので注意 (以前分譲賃貸でその問題に引っかかりました…)。

その他

興味あるエリア付近に住んでいる友人にも色々聞きました。やっぱり、そこに住んでいる人たちの声が何より響きます。

終わりに

その他、切土と盛土の違い、私道や擁壁の影響などなど調べました。が、今回はどの場合でも使いそうなものを並べてみました。
幸い、当初の希望をおおむね満足した家を見つけることができました。次々と不測の事態が起こる近年、この選択がよかったかがクリアになるのは恐らく何年も後でしょうが… あんまり考えても仕方ないので、まずは新居を使い倒していきたいと思います。

あと、ここまでを経てみた結果、家を買うためにとりあえず宅建の勉強から始める人たちの気持ちが少しわかった気がしました。

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