定性データをファクトとした課題設定の難しさ
こんにちは。AME&です。弊社はHR pentestというサービスをお客様に提供しており、簡単にいうと「離職対策に必要な施策立案までのフレームワーク」をシステムで提供しています。
そんなHR pentestは離職者へのインタビュー・面談のデータ(文字データ=定性データ)を定量的な側面、定性的な側面双方から分析して施策を立案していくのですが、この施策立案までのステップは大きく3つに分かれています。
要因把握・・・数多ある離職要因の中で自社がテコ入れすべき大きな要素はどこか把握する
課題把握・・・テコ入れすべき離職要因について、なぜその要因が発生しているのかを把握する
施策立案・・・課題に対する解決策を立案する
2ステップ目が難しい、、、
どれも難しいのですが、この3つのステップの中で、2番目の課題把握は定性的なデータから人間が頭を使って「なぜ?」を追求するステップです。例えばデータとして以下のような記述があったとします。
これらのデータはファクトとして扱いますが、ここからだから何!なぜ!を繰り返すことで研ぎ澄まされた課題の仮説を生みだす必要があります。
例えば以下のように課題仮説(NGな例)を定義してみます。
課題仮説(NGな例)
なぜ課題設定としてNGかおわかりでしょうか?
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(thinking time)
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理由はルーティンワークがなぜ働くモチベーションに悪影響を与えるか?について言及がないためです。
なぜ言及がないとNGなのか、それは次のステップである施策のアイデアが全然出ないためです。このNGな課題で考えうる施策はルーティーンワークをやめるor減らす事しか考えられません。
では以下ならどうでしょうか?
課題仮説(良い例)
これだと施策に幅がでます。そもそも業種業態、部署によっては避けられないルーティンワークそのものをどうにかするのではなく、仕事の飽きを抑えるような施策、もしくは知的欲求や成長意欲を刺激するような施策などが考えられます。
例えばルーティンワークのルーティンを少しでも改善することで表彰するなどの施策に落ちますよね。
大事なのは脳みそに汗をかくこと
データの集計や資料作りも大切ですが、このように課題を捉える、なぜ?を繰り返し、研ぎ澄ませていくことは人間の脳みそこそがパフォーマンスすべき作業です。
HR pentestはこのような思考のフレームワークまでセットで提供していますので、ぜひ一緒に脳みそに汗を書いて、会社を人材面からアップデートしていきましょう!