映画『三月のライオン / 矢崎 仁司』
1991年公開の 矢崎 仁司 監督の映画です。
確か ビデオレンタル店で アイスのジャケットに惹かれて借りたと思います。
DVDも販売されています。
その内容と映像の美しさに惹かれて、
その後 矢崎 仁司 監督の旧作との三本立てを、
中野の映画館で観ました。
以来、私の日本映画のNo.1に存在し続けて居ます。
[※アップリンクでの公開は終了しています]
公開時のボスターに書かれていた
「愛が動機なら
やってはいけないことなんて
なに ひとつ、ない」
この映画の 根本にある言葉です。
《ここから映画の内容についての 詳しい記述があります》
バイクに二人乗りしていた兄妹は 事故に遭い
兄は記憶喪失になる。
妹(アイス)は 目覚めた兄に 自分は恋人だ と嘘をつき
二人は恋人として一緒に暮らし始める。
生活の為 妹は売春婦になる。
兄は やがて記憶を取り戻し 妹と共に 苦悩する。
妹は 老夫婦から盗んだ青酸カリで自殺しようとするが それは偽物だった。
二人は 共に生きていく事を選ぶ。
やがて妹は妊娠し 出産する。
この後の二人は描かれませんが、
様々な批判や偏見の中で 生きて行かなくてはならなかったのは 想像できます。
遺伝子の近い者が親の子供には 劣性遺伝が出やすく 障害児が産まれやすい 等が理由に挙げられますが
想いは 理屈や社会規範では 止められない のも知っています。
私の心の中に 何か大きなモノを残した
今でも 大好きな映画です。