ハロプロうたっち_

ないものねだりなLOVEマシーン。

こんにちは。
つぶやきにおいて、趣味のことについても書きたいなどと言いました。ぼやかしましたが、ずばり、「ハロプロ」のことについてです。正確にいうと、「ハロプロ」をプロデュースしている(していた)つんくっていうひとが書いていた「ハロプロ」の曲の詞について書きたい。

▶︎「ハロプロ」とは。

さっきからハロプロハロプロといっていますが、このノートを読んでくださっているひとの中で、ハロプロ、略さずにいうとハロー!プロジェクトというアイドル世界について知っているひと、興味のあるひとはあまりいないのでは。と推測します。なのでざっくりいうと、

ハロー!プロジェクトとは、つんくっていうひとがプロデュースしている(していた)アイドル世界のこと。モーニング娘。とかがいます。

▶︎目的

このマガジンの目的とは。
ハロー!プロジェクトというアイドル世界で暮らす女の子たちが歌う曲(とりわけつんくっていうひとが書いている曲)について考えたり、じぶんが感じていたこと、感じること、わたしに与えたもの、わたしから奪ったものについて書く。つもり。


▶︎なぜ

去年、つんくっていうひと(以下つんく)は、なんやかんやでハロー!プロジェクトというアイドル世界(以下ハロプロ)の総合プロデューサーという地位から退いたようです。

今までは、ハロプロの歌詞はほとんどつんくが書いてきました。それが、近年減ってゆき、いまはモーニング娘。の曲くらいしか書かなくなってしまった(ハロプロにはモーニング娘。以外のアイドルも暮らしています)。

すると。


無くなった その後に ものすごく欲しくなる

(直感2〜逃した魚は大きいぞ!〜/モーニング娘。)


という心の動きからなのかどうかは知りようもないのだけど、最近つんくの歌詞についてみんな興味を持ち出した。いや。嘘をつきました。みんながどうかは知らない。でも、メンバーにしろファンにしろ、なんかいやにつんくの曲を分析したり解釈したりっていうのが昔よりはここ2、3年の方が目立つのでは。と思ったりしているわけ。

だから、その流行に乗ってみようとかんがえました。でも。


流行りの服に着られちゃ意味がない

(Next is you!/NEXT YOU)


ってことらしいのもあるみたいなので、ちょっといろいろと考えてみました。


▶︎わたしは

まず、わたしはつんくが作ったハロプロの曲がすきなのかどうかという点について。これは一概にはいえない。どうでもいい曲もあれば、一生大切にしたい曲もあるし、嫌いだなって曲もある。そんなのは当たり前のことだとおもう。

ただ、つんくっていうのは神様みたいなものなので。というのは、別に神様のように崇め奉るような素晴らしいアーティストだという意味ではなくて(そう思っているひともいると思うのですがそれはそれで)、ハロプロというアイドル世界を構築する神のような存在。という意味。

だから、そのひとがいなくなってしまうとハロプロという世界は色をかえるだろうな。だから、


無いものが 欲しくなる

(TIKI BUN/モーニング娘。'14)


という上にも書いたような(?)気持ちやさみしい気持ちがある。でも、


無いものねだりが人間でも ありがたさを知れ

(愛の軍団/モーニング娘。)


というような気持ちもある。つまり、ないものねだりをしているじぶんというのを客観視したうえで、いまつんくの曲が少ないという悲しみを抑えきれないじぶんも客観視し、さらに客観視した結果、こんなまとまりのないことを書いているんである。

ところで、わたしは詞のついている音楽を基本的には詞で判断する人間です(というのも変ですが、ここでいう「判断する」というのはわたしがその音楽を「すき」か「きらい」かというのを決めるということです)。音楽のことがよくわからないからです。ピアノを十数年ならっていますが、ついこの間まで「なぜミの♯というものが存在するのだろう。最初からファとか書けばよいのでは」と思っていたような人間です。いまもそう思っています。わかりにくい。

では、わたしはどんな詞がすきなのか。それは簡単に説明がつく。

1、文章がきれい。詩的。ロマンティック。
2、共感できる。
3、わたしの中の誰かが共感できる。

順番にみていきましょう。

つんくの書く詞は、きれいで、詩的で、ロマンティックだろうか。

さて、冒頭にてハロプロについて興味がないのでは、とわたしに推測されたみなさん。みなさんは、「LOVEマシーン」という曲をご存知だろうか。モーニング娘。について興味はなくとも、知っているひとは珍しくないのでは、と推測します。

では、ハロプロについて興味はないが、「LOVEマシーン」という曲くらいなら知っているのではとわたしに推測されたみなさん。みなさんには、その「LOVEマシーン」という曲の冒頭の歌詞を思い出してみてほしいのです。といっても、まあ、引用するので、むりに思い出してもらわなくてもいいんだけど。


あんたにゃ もったいない(fu-fu-)
あたしゃ本当 NICE BODY BODY BODY
自分で 言う位
タダじゃない! じゃない?

(LOVEマシーン/モーニング娘。)


どうですか。どうおもいますか。まあ詩的ではない。ロマンティックでもない。とわたしは思っています。もし、「この歌詞きみが書いたってことにしてもいいよ!」と言われても、ふつうに断ります。

あんたにゃ、とかあたしゃ、とかじぶんが書く文章の中で絶対書かないし、というか現実世界にこんな口調でしゃべるひとはあまりいないのでは(ちびまる子ちゃんとかいいそうですが、まる子世界は現実世界とはいいがたいと思う)。

まあきっとメロディーに乗せる都合とかノリの都合とかそんなわたしにはわからない都合なんでしょうが、まあよいです。わたしは詞について書きたい。

ということで、1についてはバツです。すくなくとも、わたしにとってつんくの歌詞は、ロマンティックで詩的で綺麗な歌詞が多いとはいえない。ないわけではないけれど、ていうかあるんだけど、それならもっと綺麗で詩的でロマンティックな歌詞をかくひとはたくさんいます。それ目当てにつんくの詞を読むわけではないんです。


順番に、といったのに恐縮ですが、2をとばします。
3、のわたしの中の誰かが共感できるってことについてなんですが、これはテキトーに説明すると、わたしが想像上で作り上げた誰か(以下そいつ)の設定というのを、その歌詞の設定(失恋したとかバイト辞めたとかね)に寄せることで共感するという特殊かそうでないかは知りませんが、あんまり他人からは聞いたことのないようなことがわたしはできます。それのことです。

ただ、そいつにもコンディションっていうのがあって、いろんな設定に寄れるときとそうでない時があるんですね。だから、なんにでも共感できるってわけではないんです。だから、これはつんくの問題というよりそいつの問題なので、△。


2に戻りましょう。

共感できる。これは説明がいらないと思うので説明はしません。共感。大事ですよね。ひととひとは共感でつながっているのでは、と思うくらいにわたしにとって共感は大切です。

つんくの歌詞を例にあげてみましょう。

わたしはさきほど、ハロプロに興味のないみなさんでも「LOVEマシーン」くらいは知っているのではないかと推測しましたが、そんなみなさんは「恋愛レボリューション21」という曲も知っているのではないかとも推測しました。まあ知ってようが知ってまいが引用するのでいいんですけど。


愛する人よ TELL ME TELL ME
淋しい時は BABY BABY 
どんな人にも TELL ME TELL ME
あるというのは 本当なの?

(恋愛レボリューション21/モーニング娘。)


これはよいです。超超超いい感じ。とっても共感しました。何をどんな風に、っていうほどでもないし、面倒なので言いませんが、こういう気持ちになることは日々あります。共感しました。ばっちり◯です。つんくが何を思って書いたのかは知らないんだけど。ちなみにこれに似た感じで、こういうのもあるよ。


ひとりぼっちで少し
退屈な夜
私だけが淋しいの?

(I WISH/モーニング娘。)


つんくの歌詞は、詩的でロマンチックじゃない時が多いとわたしは書きました。

でもやっぱり歌詞や文章というのは、表面や字面なんかの美しさだけじゃない。もちろんそこから与えられる印象も大切ではあるけど、他にも大切なものはたくさんある。その歌詞がアイドル世界に与えるもの。はんたいにアイドル世界からその歌詞に与えられるもの。また、アイドル世界の外に向けられるもの。みんなに与えられるもの。あなたが感じるもの。わたしが感じたこと。みたいなやつがね。

たとえば「LOVEマシーン」は、詩的でロマンティックな歌詞ではないのに(もしかしたらそうでないからこそ)、アイドル世界の外に向けて「元気」みたいなものを発信したようである。

そういったことを、「こういうのに元気もらった」とか「こういう気持ちってあるよね」みたいに、誰かが言葉にしてくれたから、たのしいおしゃべりができるんだよね、っていうこともあるとおもう。

詞に共感することで、わたしは誰かと共感したい。分析やらなんやらしたいというよりは、誰かの言葉を媒体にして、わたしは誰かとなにかを共有したいんだとおもう。だからこんなことを書いている。

つまり、

でも、一緒に、この感動を「共有」したい。

(Oh my wish!/モーニング娘。'15)


▶︎みんなは

さて、つんくの歌詞についてわたしはどうかってことを書きましたが、みんなはどうなんだろう。ハロプロに興味がないと推測されたみなさんも、つんくの歌詞をどう思いますか。

まあ、みなさん、とかみんな、っていうのは麒麟や人魚みたいな架空上の存在で、いたらいいなってものでもあると思うんですが、まあ一般的につんくの歌詞はどう思うひとがどのくらい多いんだろうなみたいのは気になるところです。

そこで、ぐーぐる検索にて「つんく 歌詞」と検索してみました。すると、まあ上の方に「すごいと思ったつんくの歌詞」みたいなページがヒットするんです。ああ、じゃあつんくをすごいと思っているひとはこの世に一定数いるんだな、という感じです。

ところが。関連する検索キーワードのところを見ていただきたい。そこには、糞、すごい、きもい、深い、意味不明、天才などと並んでいるわけです。いったいどっちなんだろう。賛否両論の実際のところを見ることができて、やっぱりつんくはすごい。

わたしの個人的な話をすると、糞ともすごいとも深いとも意味不明とも思いません。「慣れ」だなとおもいます。慣れて「いいな〜」とおもうひともいれば慣れても「だめだ」となるひともいて、まあきっとそれが両極端なのでしょう。どーでもいい、とはきっとなれない。なっちゃいけない。まあどーでもいいというひとがほとんでしょうけど。


▶︎おわりに

長々と書いてしまいました。まとめると、わたしは、ハロプロ(で暮らすメンバー)がすきだからつんくの歌詞がすきなのか、それともつんくの歌詞がすきだからハロプロがすきなんだか、

まるでたまご&鶏

(都会の一人暮らし/℃-ute)

みたいになるときがあって整理したいし、この曲とあの曲似てるなとか、この歌詞百合っぽいとか、そういうの残しておきたい。もうこれ以上たくさん増えることもないのかもしれないしね。

ハロプロの素晴らしさについて語りたいわけではない。つんくがその歌詞をどんな気持ちで書いたとか分析したいわけでもない。だってつんくしか知らないことは、わたしたちには知りえないことなわけだし。ただ、アイドルソングというカテゴリに分けられるこのつんくの歌詞を、すきだから(というより、単純に長いこと聴いていたから?)、ちょっとだけ考えておきたい、あわよくば誰かが読んでくれたらうれしいなってそういうかんじ。

だから、ハロプロという世界(つんくの世界)に興味があるひとはもちろん、詞とか言葉の並びに興味のあるひと(そういうひとはきっとたくさんいる??)もわかりやすいマガジンにしようというのが目標です。

ただつんくの歌詞について書きたいんだよね、と言うためにこんなにぐだぐだ書き連ねるというのはとても楽しいことでした。


いっしょにないものねだりしようね。LOVEマシーン。




(本文で引用した歌詞はすべてつんく作詞作曲です。)


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