変わらない事実

なんだかとても楽しい1日だった。
増田さんの歌声を浴びて、「ああ、やっぱり歌って踊る増田さんが大好きだ」とまた思って、
どっかの誰かが「まっすー歌うまいの知らなかった!」って呟いてるのを見て、
(もっと世界に増田さんの歌声を広めなければ…!)と勝手に燃えて楽しかった。
そういえば私はNEWS担を楽しく生きることで、増田さんの歌声を広めたいと思っていたんだった。
この数年はあまりにも激動すぎてそれどころではなかったんだけど。
久々にこんな気持ちになれたのは、数年ぶりに安定した生活を取り戻しつつあるからだろう。
抱え込んだストレスを一つずつ丁寧に手放していく作業を繰り返していた。
痛みが伴う作業もあったが、それなりに効果は出ているようだ。

私が自分を生きるのに必死になっていたこの数年、増田さんはたくさんのドラマやバラエティに出演した。
特にゴチは世間へその名を轟かせる絶好の機会だったと思う。
どんなふうに轟いているのかはさておき、増田さんは増田さんなりに。私は私なりにそれぞれを生きていた。

歌番組はそもそも減っていたので、増田さんがテレビで歌う機会も自ずと減っていたのかもしれない。
かもしれない、と濁したのは自分がついていけてなかっただけで増田さんはもしかしたら歌っていたのかもしれないと思ったから。

でも私はやっぱりどこか寂しくて、歌って踊る増田さんが圧倒的に不足していた。

増田さんの歌が本当に好き。

歌って踊って、歌にいろんな想いを乗せる姿が大好きだ。

増田さんは歌が上手だと思う。だけど、歌が上手だから好きというわけではない。
増田さんが歌を届けようとする姿勢が声に乗るから好きなんだ。
聞くものの心に響く歌を歌うことができる。
これは技量の問題ではないと思う。
私が増田さんの歌を好きだ、と確信した時の増田さんは、カッコイイ歌を届けようと思って歌っているタイミングではなかったと思う。
だけどそこにとてつもない魅力を感じた。
20代半ば、まだまだかわいいキャラのまっすーで売り出していた彼が、キラキラアイドルそっちのけで心から叫ぶようにして歌う姿に心打たれた。
彼はそんな歌を歌えるアイドルなのだ。

歌を届けることに全力を尽くせる。
彼の歌は生きている。
そう感じた時、増田担は“まっすー”と呼ぶことを捨てて“増田さん”と崇拝の念を込めた呼び方をするのかもしれない。

非オタクの一般人の目に触れるタイミングは少ないだろうけど、増田さんの魅力が1番詰まっているのはやはりコンサートだと思う。
私が増田さんへの好きを確信したのもコンサート映像だった。
公式YouTubeが発達し、昔ほどコンサートへのハードルが高くないのでまずはこれを見てほしい。

一曲丸ごと見ていただければわかると思う。
これを「まっすーは歌がうまい」の一言で片付けてしまうのは大変惜しい。
この映像は2021年に開催されたコンサートのオープニングを飾ったSTORYという楽曲。
2020年に4人で回るはずだったツアーを、2021年に3人で回ったツアー。その一曲目。
いろんなことを差し引いても、胸に迫るものがある。
歌を技量でなんとかしようとする感覚が私には感じられない。
心から、魂が叫んでいる。どうしてもそう聞こえてしまう。増田担はそーゆー生き物なので。
増田さんの歌について表現力という言葉を使っていた時期もあるが、近年はそれすらも通り越している気がする。
増田さんの魂を浴びる。
だからコンサートが最高。

どれだけ歌がうまいNEWSのCDも、コンサートで聞く生の歌声には敵わない。
音源のクオリティはコンサートで簡単に塗り替えてしまう。
それはお客さんを前にしたNEWSがどれだけ魂を込めて歌っているかという証明でもある。

去年、念願かなって久々にNEWSのコンサートに行けた時、増田さんの歌声を浴びて生き返る感覚があった。
カラッカラに乾ききっていた全身が、足元から満たされていくあの感覚を忘れられない。
私は自分の耳や心を、そんなふうに満たしてくれる歌い手を他には知らない。
好きなアイドルはたくさんいるけど、増田さんの歌声じゃないと、耳と心が満足できない。
これは誰にも埋められないと思うから、増田さんには少しでも長くステージで歌い続けて欲しい。

そんな増田さんの歌が好きだ。大好きだ。
技量よりも大切な何かを持っている増田さんの歌声が好きだ。
何年も大切に磨き上げてきた歌が好きだ。
歌を大事にする姿勢が好きだ。
気が付いたら増田担になって丸6年も経っていたのに、まだまだ新しい歌の魅力でぶん殴ってくれるところなんて本当に大好き。
そんなことを繰り返しているうち、じわじわと沼の底に沈められてしまったようだが、なんら後悔はない。
この美しい沼で、増田さんの歌の魅力を余すことなく全部聴きたいんだ。

ただ、どうしてだろう。この魅力的な歌声を独り占めしたいとは思わない。
沢山の人に聞いて欲しい。
いろんなところに届いて欲しい。
NEWS担になった時から一貫して、増田さんの歌声がたくさん届けば良いと願っている。

うちの自担マジ最高でしょ!?と自慢したい気持ちもあるのかもしれない。
だってこんなに良い歌を歌うのだから、そりゃオタクの鼻も高くなる。
押し付ける気はないが、オタクの戯言として多めに見て欲しい。

増田貴久の歌は最高。
これだけは変わらない事実なので。