20歳で妊娠した話①

去年の2月ごろ。私の誕生日はバレンタインで、その時期が近づいてきた。もうすぐ21歳になるという時だった。なんだか、体調の悪い日が続いた。
もともと自律神経が乱れがちで体調を崩しがちなのであまり気にはしてなかった。
だけどあまりにも長引くので他に原因を考えてみた。そういえば生理が3ヶ月来ていない。
彼氏がいて、妊娠する可能性がある行為をしている。
それに、馬鹿なことに避妊をしていなかった。

でも。
私は同世代の女性と比べて153cm35kgと痩せていて、夜更かしもするし食生活も整っていない。まさか自分が妊娠するわけがない。
そう思っていた。

だけど、妊娠検査薬にはくっきりと陽性の線。
産婦人科に行って、妊娠が確定した。6週だった。
彼氏とたくさん話した。たくさん喧嘩した。泣いた。後悔した。
私に、育てられるわけがなかった。
専門学校を卒業し、その職に就かずフリーター。
実家暮らしでほとんど家事もしない、精神疾患をたくさん持っていて感情が不安定。
せっかく私のところに来てくれた命、産みたいとは何度も思った。でも、その子が産んで欲しくなかったって思ってしまったら?こんな母親のところに生まれたくなかったと思ったら?

それは産まないことよりも嫌だと感じた。
私が高校時代に思ったことだった。なんで産んだの、産んでなんて頼んでない、なんで勝手に産んでこんな思いをしなきゃいけないの、こんな家に生まれたくなんかなかった。
そんなことを思う人間がひとりでも増えて欲しくないと思った。自分の子なら尚更そう思って欲しくなかった。そんなのエゴだなんて分かってる。
だけど、今は産まない方が自分のためにも、彼氏のためにも、その子のためにもいいんじゃないかと思った。
彼氏は完全に産まない方向を望んでいたし、母親から言われた言葉でさらにそう思った。
私だって、私みたいな女が母親だったら絶対に嫌だ。
だから、堕ろすことにした。

ごめんなさい、ごめんなさいと思いながらつわりに耐えた。つわりは想像の何倍も辛かった。
吐き気がずっと治まらなくて、お腹が空くと気持ち悪いから食べても気持ち悪い。最後の方は水を飲むだけでも吐いてしまっていた。
それでも仕事には行っていた。

続きます。長い分を読んでくださりありがとうございました!

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